camaboco展シンポジウム『アートの未来と現在』
2010年9月12日 カテゴリー:シンポジウム
東京造形大学絵画棟クロージング展「camaboco」にて開催されるシンポジウムのお知らせです。
講演会名「アートの未来と現在」
日程:2010年9月23日
時間:13時20分〜16時00分
場所:東京造形大学内12号館2-201教室
パネリスト【予定】
市原研太郎 (美術評論家)
青山悟 (アーティスト)
塩原将志 (アートディーラー、アート・オフィス・シオバラ代表)
進行:
石森五朗「camaboco実行委員 東京造形大学大学院2年」
主催:
東京造形大学絵画棟クロージング展「camaboco」実行委員会
東京造形大学大学院インプラス
コンセプト:
現在のアートをめぐる世界的状況を振り返ってみるとき、アートが大きな曲がり角に差し掛かっていることが感じられます。
21世紀に入って、アートを取り囲む世界はめまぐるしく変化してきました。まず2001年に9.11の同時多発テロがあり、その後アメリカ主導の戦 争が勃発しました。さらに2008年に金融危機が起こり、経済的な不況が世界を覆い尽くしました。そして、その危機的状況は現在でも続いています。
このような歴史的な変動期にあって、アートもまた深い影響を蒙っています。それは、表現の傾向の顕著な変化や、アート・マーケットの縮小として端的に現れています。
そこで、本シンポジウムでは、アートの世界的状況を知るアーティスト、ディーラー、評論家に集まっていただき、それぞれの立場から現在の状況について語るとともに、このような状況のなかで変容しようとしているアートの未来像を描き出していただきます。
市原研太郎
美術評論家美術雑誌、展覧会カタログ等に寄稿。著書に、『マイク・ケリー:過剰の反美学と疎外の至高性』(1996年)、『ゲルハルト・リヒター/光と仮象の絵画』(2002年)、『After the Reality?9.11以降のアート』(2008年)。共著に、『最新世界のアーティストファイル100』(2005年)などがある。また、「Index」(2005〜2008年)、「貧しき時代のアート」(2009年)などの展覧会企画も行う。
青山悟
1973 東京生まれ 東京在住
2001 MFA シカゴ美術館付属美術大学大学院 ファイバー&マテリアル・スタディーズ科
1998 BA ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ テキスタイルアート科
主な個展
2010 「複合回路?接触領域」αM、東京
ShContemporary 10 / DISCOVERIES、上海
2009 公開制作 府中市美術館、東京
「Glitter Pieces #1-22:連鎖/表裏」ミヅマアートギャラリー、東京
2007 「Ancient Pixels」Chicago Cultural Center, Michigan Avenue Gallery、シカゴ
「Crowing in the Studio」ミヅマアートギャラリー、東京
「Good Aliens」One in the other、ロンドン
2005 「空気 コーヒー 東京の朝」ミヅマアートギャラリー、東京
2004 「青山悟クリテリウム60」水戸芸術館、茨城
「夕景」ミヅマアートギャラリー、東京
主なグループ展
2010 「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」森美術館、東京
2009 「Twist and Shout」Bangkok Art and Culture Centre、バンコク
2008 「ネオテニー・ジャパン?高橋コレクション展」霧島鹿児島県霧島アートの森、鹿児島
以下へ巡回; 札幌芸術の森美術館、札幌、上野の森美術館、東京、新潟県近代美術館、新潟、
秋田県立近代美術館、秋田、米子市美術館、鳥取
「ECHO」ZAIM、横浜
「AKASAKA ART FLOWER 08」Akasaka Sacas、東京
2007 「Neighbourhood Watch」Nettie Horn、ロンドン
2006 「ニューアート展 布と糸のかたち」横浜市民ギャラリー、横浜
「All look same. Art ChinaKoreaJapannext」Fondazione Sandretto Re Rebaudengo(キュレーターFrancesco Bonami)、トリノ
「The Souvenir Mine:スーベニア・マイン」ミヅマアートギャラリー、A.R.T.、東京
「Swallow Harder」Frey Art Museum、シアトル
2005 「Since 1994 – 10周年記念展」ミヅマアートギャラリー、東京
「Scape Codes:Neo-Topography」PKM Gallery、ソウル
2004 「Officina Asia」ボローニャ近代美術館 (キュレーター Renato Barilli)、ボローニャ
「Boys Who Sew」クラフツ・カウンシル・ギャラリー (キュレーター Janis Jefferies)、ロンドン
2003 「Don’t Look Down」ナネリー、ロンドン
2002 「Small Collection」Govett-Brewster Gallery (キュレーター RogerMacDonald)、ニュープリマス
2001 「MFA Thesis Exhibition」シカゴ美術館付属美術大学内 ギャラリー2、シカゴ
2000 「Kindergarten」墨田幼稚園 (キュレーター Roger MacDonald)、東京
コレクション
Microsoft Art Collection
森美術館、東京
受賞歴
MAM賞(六本木クロッシング2010展、森美術館)
塩原将志 (しおばら・まさし)
1962年群馬県赤城山生まれ。アート・ディーラー。
ギャラリー日動ニューヨークINC.の代表を務めた後、オンラインギャラリー@Gallery TAGBOAT創始時期よりアドバイザーとして参画。2004年にアート・オフィス・シオバラを設立。またnca(日動コンテンポラリーアート)の顧問も 務める。1989年にリオ・キャステリに出会い、1990年日動画廊にて現代アメリカ作家展 “Leo Castelli’s Artist”を手掛けた。
コレクターへのアドバイス、そのコレクションの購買代理として、年の半分以上を海外のアートの現場にて情報交換と美術品売買を行う。これまでに、東京都現代美術館発信の日本初の美術館ラジオ “MOT the Radio”を立ち上げ、自らナビゲーターも努めた。
2008年、アートギャラリー三菱地所アルティアム「For Rent! For Talent!」審査員。2008?09年、トーキョーワンダーサイト、ワンダーシード審査員。