絵画専攻領域・彫刻専攻領域 助手展、開催中
2024年11月12日 カテゴリー:未分類
皆さま、こんにちは。
絵画事務室の岡村です。
近頃は肌寒く、ようやく11月らしい気候になってきましたね🍂
季節の変わり目ですので、どうかご自愛くださいませ。
さて、現在東京造形大学では絵画専攻領域・彫刻専攻領域助手による展覧会「空気を入れかえる//空気を入れかえる」を開催しております。
以下、展覧会情報と展覧会に寄せた文章です↓
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「空気を入れかえる//空気を入れかえる」 東京造形大学 絵画専攻領域・彫刻専攻領域 助手展
会期:2024年11月7日(水)〜11月16日(土) 日曜休館
会場:東京造形大学ZOKEIギャラリー・CSギャラリー(12号館1階・10号館1階)
開館時間:10:00〜17:00
新井 浩太、伊勢崎 寛太郎、宇野 慧子、大江 花歩、岡村 海王、奥友 ひとえ、古屋 湖都美
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昨年、当時の助手だった大石と長嶺の会話から始まった、絵画専攻と彫刻専攻の助手による展示は、二回目を開催する運びとなった。発起人の二人が退職し、新たなメンバーが加わったことで、空気はどのように入れかわるだろうか。
「空気」という語は、気体を意味することもあれば、場の雰囲気や気分を表すこともある。つまり、私たちの心身に纏わりついているのが「空気」というわけだ。空気を入れかえるとは、個々の心身に纏わりついているものを、「交換」あるいは「混合」するような行為なのかもしれない。前回は、絵画/彫刻と分類されていることに対して意識を向けていたが、それが入れかわった今、私たちが目を向けるのはもっと広義な空気となるように思える。
作品を展示することは、語ることと同じだと感じている。*語るとは、それは他者を知ると同時に自らを他者に知らしめることである。それはつまり、この七人で作品を展示することで、空気は自然と交換されるということではないだろうか。絵画/彫刻という領域を意識しても良いし、しなくても良い。新たな空気の入れかわりを、ご覧いただけたら幸いである。
*引用:「他者と死者 ラカンによるレヴィナス」内田樹 株式会社文藝春秋 P28 一行目
彫刻専攻領域助手 大江 花歩
昨年に続くタイトル「空気を入れかえる/空気を入れかえる」、第二回目となる本展より参加メンバーに加わりました。
タイトルにある空気には様々な含みが込められているように感じます。滞留・通過する気体、絵画と彫刻といった二分されがちな分野、ボーダー、私たちの担う役割など。どれも目には見えないけれど、確かにある。物理的な干渉ではないけれど、絵画や彫刻にもそのものが成立する領域がある。とても曖昧な領域。
美術は透明であるべきか、それとも可逆性を持ったグレーであるべきか。それでいうと灰色とは詰まり黒と白の均一化なんだろう、などと考えを巡らせています。掴みきれないその性質へ向けて、取り敢えずは複雑なパズルになれたらと思います。
絵画専攻領域助手 岡村 海王
この度、東京造形大学絵画専攻領域、彫刻専攻領域の助手による展覧会「空気を入れかえる//空気を入れかえる」を東京造形大学ZOKEIギャラリー、CSギャラリーにて開催いたします。
本展は、昨年度開催された絵画専攻領域、彫刻専攻領域の合同助手展「空気を入れかえる/空気を入れかえる」を引き継ぎ、昨年度からのメンバーである伊勢崎寛太郎、宇野慧子、大江花歩、奥友ひとえの四名に、任期を終えた三名にかわって新井浩太、岡村海王、古屋湖都美が加わります。
昨年度開催の「空気を入れかえる/空気を入れかえる」では絵画と彫刻それぞれのバックグラウンドを持つアーティストを能動的に入れ混ぜることで、それぞれを位置付ける曖昧さを問いかけました。
本展「空気を入れかえる//空気を入れかえる」では、絵画と彫刻の曖昧なボーダーを問いかけるとともに、人が入れかわり続ける助手、大学という場所において制作発表することを起点に、「空気を入れかえる」ことについて新たに思考する場になればと思います。
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会場の展示風景を紹介します。
CSギャラリーの様子
ZOKEIギャラリーの様子
昨日は会期中2回開催予定のトークイベントの第一回を開催いたしました。
第一回は、彫刻専攻助手の3人の作品紹介と、絵画専攻助手からの質問に答えてもらいながらトークが進行しました。
「おすすめの制作道具はなんですか?」という質問への回答のために、普段使っている道具を持ってきてくれました。
伊勢崎君と新井君のお気に入りの叩き棒、新井君が持っているものは学部生時代に伊勢崎君から誕生日プレゼントで貰ったものだそうです!
11月15日(金)の18:00より、トークイベントの第二回目として絵画専攻助手の作品紹介・彫刻専攻助手からの質問の回答を中心とした内容を話します。
トーク開催日は20時ごろまで会場が開いておりますので、展示を見つつトークもお聞きいただければと思います!
皆様のご来場、お待ちしております♣
(岡村)