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2011年12月の記事

ギャラリーQ 小品展12/19.2011

銀座や京橋のいくつかの画廊では年末の小品展が開かれているようです。参加している卒業生からDMをもらったので行って来ました。本来なら、他のギャラリーにも回るはずでしたが時間的に間に合わずこの銀座のギャラリーQまでしか回れませんでした。http://www.galleryq.info/exhibition_now/exhibition_now.html

今回のギャラリーQの小品展は31名の作家が参加していましたが、その内の3名が本学絵画出身でした。

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これらは07年院修了の内藤瑞樹さん(主査教員:高橋)の作品です。

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上の作品は2000年学部卒業の村尾成律さんの作品と、下は左から内藤さん、村尾さんです。

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こちらは2010年学部卒業の小林希さんの作品ですが、残念ながら本人には会えませんでした。

頑張っている作家がいて、それを支えるギャラリーがあるということは素晴らしいですね。

(教員:近藤 昌美)

平田梨花子「母子は語る」展

概念表現2年生の平田梨花子さんが豊島区のターナーギャラリーで個展を開催中ですので行って来ました。23日まで。http://www.turner.co.jp/gallery/event/111217-02.html

平田さんは昨年このギャラリーで行われたデッサンコンペのグランプリを獲得し、その副賞として今回の企画展となったようですが、いろんなコンペがあるものだと思いました。

「母子は語る」と題された今展は、初個展なのでしょうか、やや会場の広さを持て余している印象でしたが、2年生らしく荒削りながら元気の良さが好印象でした。

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巨大なトン足のオブジェクトを中心にしたインスタレーションです。

(教員:近藤 昌美)

THE SIX

美大生の総合展覧会と銘打ち毎年学生主体の企画で行われている展覧会「THE SIX」を会場であるラフォーレ原宿で見て来ました(12/16〜18)。本学からも運営に参加している学生もいるようですが、コンペ形式の展示に形象表現3年の大久保薫君が入選し展示していましたので。

全体の印象は、お祭りという感じで、若い感覚は面白いと思いましたが、アートか粗びき団かの区別がつかないものまで混淆してましたね。http://www.lapnet.jp/event/event_l111216/

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大久保君の作品です。こうした、小さなチャンスにもどん欲に関わっていく姿勢は良いと思います。

(教員:近藤 昌美)

大野智史氏レクチャー12/16,2011

形象表現の金曜日を担当している薄久保先生の授業に、活躍する卒業生として大野智史さんをお迎えしてのレクチャーがありました。大野さんは薄久保先生の同級生でもあり現在は小山登美夫ギャラリーの作家として国内外を問わず活躍しています。今回もデンマークでの個展を控え忙しい中来てもらいました。

http://www.tomiokoyamagallery.com/artists/ohno/

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絵画アトリエ多目的室において形象表現2年対象のレクチャーでしたが、他学年や他指標の学生がたくさん参加していました。手前は企画した薄久保先生です。

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前半はプロジェクターで自作紹介の形式でしたが、後半は希望者のアトリエを回り作品批評をしてもらいました。作品だけで生活している身近な先輩の話が聞けるということは、かえがたい刺激になったと思います。

(教員:近藤 昌美)

Remedyオープニング12/13,2011

私が企画した学内CSギャラリーでの展覧会「Remedy」が始まりました。学部生の二人がどのくらいクオリティーを上げられるかが心配でしたが、全体的に面白い展示になったと思います。学外からも数名来られた方もあり同級生を中心ににぎやかなオープニングパーティーになりました。こうした出品者にとって晴れやかなイベントも作家意識を醸成してゆく上で大切なことだと思っています。作家は他者と交流する力も大事です。展覧会は20日までですので、ぜひご高覧下さい。

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ギャラリーは絵画アトリエのあるCSプラザの1階にありますので学生達がたくさん来てくれました。

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左右の二人ずつが出品者の学生と助手です。左から西原君、秦君、私、村上さん、青木さんです。各人には来場者の前で自作の対する思いも語ってもらいました。

各作品は近日中にアップします。

(教員:近藤 昌美)

武内明子展

銀座のギャラリーゴトウで卒業生の武内明子さん(08年学部卒業、版表現)が個展を開催中ですので行って来ました(12/9〜17)。http://www.gallery-goto.com/

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彼女は個人としても精力的な活動をしていますが、やはり卒業生である麻生知子さんと「渡り鳥計画」というユニットでも作家活動をしていて、次回の若手絵画作家の登竜門であるVOCA展にもユニットで推挙されて出品するそうです。

(教員:近藤 昌美)

“Remedy”展

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来週火曜13日から20日まで学内CSギャラリーにおいて、Remedyと題した助手と学部3年生2名ずつ4名によるグループ展が始まりますのでお知らせします。

これは、私が学内でコンセプチュアルな作品を指向している者達を取り上げて企画したものです。日頃はペインティング作品を中心に活動している学生を指導しているのですが、今回はその対岸にあるかのような作品指向を選び、展覧会として問いかけてみました。学内向けではありますが、学部1、2年生に近、現代美術史にもっと興味を持って貰いたいと思い、教育的な側面からの企画です。

参加者は、rgb+ 2011展にも参加している助手の村上真之介さん、青木豊さんと学部3年の形象表現指標の西原史尋さん、概念表現指標の秦義也さんです。

以下は、DMフライヤーに載せた私が書いたステートメントです。

『コンセプチュアルアートというカテゴリーが喧伝されて既に数十年が経つ。視覚芸術の文脈として言を左右することもない位置が成り立って久しい。しかし、昨今の情緒的な作風が目立つ日本の美術状況の中では、その概念性を表象の骨子に置いた作品は少数派だと言えるかも知れない。だが、本学の卒業生作家、在学生を見回すと、情緒を剥ぎ取るかのような概念性の強い作品を作り続けている者たちがいるのも事実だ。

そこで、今企画はついえぬコンセプチュアルアートの系譜を学内に探してみた。

Remedy(レメディー)とは、自然治癒力を高めて病気を治すホメオパシー治療で使われる砂糖玉のことである。果たして、アートにおける様式としての“概念性”は、他方で偽科学であると揶揄されるホメオパシーのレメディーの様に有効性の幻想であるのか、または実効性のあるアートの文脈であるのかを、この学内の末裔達に問いたい。』

rgb+展とは1週間重なっていますので、二つともご高覧いただければ幸いです。

(教員:近藤 昌美)

rgb+2011展オープニング12/5,2011

毎年母袋先生が企画している助手達の展覧会 rgb+展が学内ZOKEIギャラリーで始まりました。詳細は後日助手の皆さんがアップしてくれると思いますので、オープニングの様子だけお伝えします。http://painting.zokei.ac.jp/?p=5027

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左から、母袋先生、出品者の木下、村上、丸山、青木各氏です。全員学外のギャラリーでの評価も高く、各々の作品のクオリティも満足がいくものでしたが、空間の使い方も巧みでした。在学生達には良い刺激になったことでしょう。

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母袋先生が各人にしたインタビューも冊子化され、丹念な企画、指導が素晴らしかったですね。

インタビュー動画はこちらをご覧下さい。http://www.youtube.com/user/zokeikaiga

(教員:近藤 昌美)

柿ノ木ひとみ個展

院1年の柿木ひとみさん(主査教員:清水)の個展が11/28から12/3まで中央区京橋のギャラリーb-Tokyoで開かれていましたので行って来ました。柿ノ木さんは広域表現出身ですが、現在は絵画作品を中心に制作していて、今回の個展も絵画による展示でした。http://www.gallery-b-tokyo.com/2011/exhibit2011c.html#hKakinoki

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広域表現担当の有吉先生が見に来られていました。右が柿ノ木さんです。作品は一見子どものお絵描きのような画風ですが、絵画として成立させるために、表層のイメージとは異なり彼女なりの工夫が見て取れました。

(教員:近藤 昌美)

今年も造形大学がトップ! 第36回全国大学版画展 

町田市立国際版画美術館で、今年で36回目となる全国大学版画展が始まりました。全国54大学から約約260点の作品が展示され、美術関係者による審査で30点の美術館収蔵賞が与えられます。本学からは11名の出品者が出品し、参加校中最も多い5名の受賞者を昨年に続き得ることが出来ました。版を表現手段とする作品の新しい試みを沢山見ることが出来ます。皆さん是非ご高覧下さい。

本学出品者:西平幸太、藤木佑里恵、水本伸樹(以上院2年)、大平 歩、神山亜希子(以上院1年)、安樂光海、上田裕子、井上加奈子、蓜島菜々(以上学部4年)、増田奈緒(学部3年)、川村 景(学部2年)

場所:町田市立国際版画美術館  (JR町田駅から徒歩15分)

会期2011年12月3日(土)~12月18日(日)休館日 毎週月曜日

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東京造形大学の展示壁面、出品者11名は本学版表現の代表です。多くの美術関係者から大学全体へ質が高いとの言葉を頂きました。

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西平幸太君のシルクスクリーンによる作品。写真ではわからない繊細な質感の表現が美しく、美味しそう。収蔵賞受賞。

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藤木佑里恵さんの銅版とリトグラフを併用した作品。持ち前の描写力が遺憾なく発揮され、技法と相まって見応えのある画面です。収蔵賞受賞。

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水本伸樹くんのシルクスクリーン作品。インクの層を幾重にも重ね、形態の中に独特な色彩空間を表現しています。収蔵賞受賞。

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大平 歩さんの水性木版による作品。版と刷りとのやり取りから画面を描いていく現代的な水性木版。色彩とマチエールが美しい作品です。

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神山亜希子さんの銅版画。イメージを感覚的に直接版に描き込むドライポイント技法が、活き活きとした画面を表現した大作です。

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安楽光海さんの木版作品。自製の手漉き和紙に木版で様々なイメージの断片が摺られ、その紙片を重ね合わせ構成して、異形と連続から一つのイメージを示そうとしています。

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井上加奈子さんの木口木版作品。木口に細かな線で動物達が微細に彫り描かれています。近くに寄ってみるとその美しい世界が広がってきます。

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上田裕子さんのリトグラフ作品。作者の観察と洞察、表現と技法の美意識、言うこと無く素晴らしい作品です。2年連続全体で2番目の得票数を得、収蔵賞受賞。

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蓜島奈々さんのリトグラフ作品。大振りな植物を描きながら、揺れ動く光を表現しています。余白の白い形が美しく見えてきます。

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増田奈緒さんの銅版画作品。一見、可愛らしく物語り的にも見える画面は、木の葉や樹皮の一つ一つを描く非常に細かな描画の集積です。収蔵賞受賞。

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川村 景君のシルクスクリーン作品。2年生からの出品は本学では始めての快挙。表現や技法にはまだ未完なところもありますが、豊かな発想の魅力と制作への意欲が溢れた力作です。

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この日は、大学版画学会の総会、学会論文発表、レセプションなどが行われ、全国の版画、美術関係者の多くの方々が集いました。写真の右から、大学版画学会会長の池田良二(武蔵野美術大学教授)氏、学会事務局長の本年度から大学版画学会の倉地久(愛知県立芸術大学准教授)。中央は今年度から学会の賛助会員となった河原正弘(版画工房カワラボ代表、本学卒業生)。

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レセプション風景です。本学の教員の方々、卒業生も駆けつけて頂き交流を深めることが出来ました。来年も良い作品を出品出来るように頑張りましょう!

(教員:生嶋 順理)


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