2012年12月の記事
2012年12月26日 カテゴリー:お知らせ, 個展・グループ展, 概念表現
「コレクション×フォーマートの画家 母袋俊也 世界の切り取り方 —縦長か横長か、それが問題だ—」展 2012年12月1日(土)〜2013年1月27日(日)
青梅市立美術館において、母袋俊也教授の展覧会が開催されています。 館蔵品と母袋俊也教授の作品で構成される本展には、横長<TA系>、縦長<バーティカル>、正方形<Qf系>の様々なフォーマートの絵画20点と、「絵画のための見晴らし小屋」「箱窓」「膜窓」などが館内に設置出展されています。
今後開催される関連イベント ・ 対談 母袋俊也教授×梅津元氏(埼玉県立近代美術館学芸員) 2013年1月14日(月・祝)14時〜15時30分 (定員30名、当日受付)
12月22日には母袋俊也教授によるアーティストトークが開催されました。
はじめに担当学芸員の小山政史氏より「『世界の切り取り方』の楽しみ方」をテーマに、展覧会主旨とコレクション作品のフォーマート(縦長/横長)についての解説がありました。 その後、母袋俊也教授作品のスライド・ショーを中心として、展示作品の解説とメインテーマ「フォーマートと精神性」について、横長<TA系>、縦長<バーティカル>、正方形<Qf系>の様々なフォーマートの具体的な絵画を明示しながら、歴史的考察を加味し詳細に解説されました。
「コレクション×フォーマートの画家 母袋俊也 世界の切り取り方 —縦長か横長か、それが問題だ—」展
会期:2012年12月1日(土)〜2013年1月27日(日) 時間:9時〜17時(入館16時30分まで)
休館日:月曜日(12月24日・1月4日は開館、翌日休館)、年末年始(12月29日〜1月3日)
主催:青梅市立美術館 〒198-0085 東京都青梅市滝ノ上町1346 Tel. 0428-24-1195
http://www.ome-tky.ed.jp/shakai/bijutsu/index.html
写真撮影 秦義也(東京造形大学絵画専攻4年)
(助手:真之介)
2012年12月25日 カテゴリー:レクチャー・ワークショップ
国立新美術館学芸課長で、日本および欧米の近現代美術を専門とする南雄介氏を講師に迎え、『時代と絵画』をテーマにレクチャーが開催されました。
前半は「戦後日本の現代美術 その国際性を巡って」をタイトルに、「戦後・日本・現代・美術・国際性」という5つの言葉を主軸に検証しつつ、「時代と絵画」についてのレクチャーを行ないました。後半はディスカッション形式で行なわれ、活発な意見が交わされ思考する場となりました。
(レクチャー冒頭より)
「戦後日本の現代美術 その国際性を巡って」
このタイトルには5つの言葉が含まれています。戦後、日本、現代、美術、国際性。この5つの言葉を検討するなら問題を含んだものがあると思います。この5つの言葉を順番に見て行くことにします。
まず、「戦後」という言葉。
これは漠然と第二次世界大戦後。つまり日本がポツダム宣言を受諾して、いわゆる連合国側に無条件降伏した、1945、8月以降の期間をさすと呼ばれている。
1945年を日本の近現代の美術における本質的な裂け目であるという時代認識に関わるものです。
主催 CSLAB
企画 東京造形大学絵画専攻
写真撮影 秦義也・小山友也(東京造形大学絵画専攻4年)
(助手:青木)
2012年12月20日 カテゴリー:その他
卒業生の北村昴陽さん(’08学部卒業)のプロジェクトをご紹介します。今回のプロジェクトは純粋にアートとしてのものではありませんが、絵画専攻から巣立って間もない北村さんがこうした一件商業的な企画にも関わって来ていることが興味深く、在校生の皆さんの卒業後の活動のヒントにもなると感じたからです。
北村さんは、卒業後テレビ制作会社に就職後、現在はフリーランスとして活動しています。この企画はハッサクという柑橘類の生産農家のご実家と郷里の企業を巻き込み、海外の見本市に出展しようというプロジェクトです。
絵画専攻で培った作品力の発露として、こうしたエネルギーも評価したいと思います。下記は本人の弁です。
「このプロジェクトを企画したのもどこかの団体の募集で支援を受けてやってるのではなくて、自分で企画しクリエーターの仲間を招集、実家の広島の農家に提案、直に、広島安芸津の酒蔵さんに訪問しスポンサーもつけました。資金調達から制作まで全部私が招集したチームで一貫してやってます。この見本市は普通企業が出店されるそうで、小さな農家や個人での出店はあまりないそうです。そこが面白いと思いました!」
「食」ももちろんアートです。こうした一件絵画とは角度が違うところからも新しいアートが生まれるかも知れませんね!?頑張って欲しいものです。
(教員:近藤 昌美)
2012年12月7日 カテゴリー:個展・グループ展
「損保ジャパン美術賞」展 FACE 2013に、本学から2名入選しましたのでご報告します。損保ジャパン美術賞展は、昨年まで推薦者による推薦方式での展覧会でしたが、今回から公募制となり、10代から90代までの作家による1275点の応募があり、その中からグランプリ他9点の受賞を含む入選69点が選ばれました。本学からは受賞こそ逃しましたが、高倍率の選考を経て2名が入選しました
http://www.art-annual.jp/news-exhibition/news/10999/
まずは、丸山恭世さん(’11年大学院修了)です。『HIROKO キャンバスに油彩 1303×1303mm』丸山さんは昨年度のシェル美術展審査員賞に引き続きのコンクール入選で、頑張っている卒業生で、現在助手を務めてもらってます。
もう1名は、室井公美子さん(’09年大学院修了)です。『聖チェチリア/Saint Cecillia キャンバスに油彩 1940×1620mm』室井さんも昨年度損保ジャパン美術賞奨励賞展、秀作賞受賞に続けての入選で、頑張っている卒業生の一人です。
卒業後もギャラリーでの個展を精力的にこなしながら、こうしたコンクールにも積極的に挑戦して行くのは大変なことですが、そうした日々の活動が確実に画家としての位置を作って行ってくれるのだと思います。後輩たちにとっても良い刺激になると良いですね。
(教員:近藤 昌美)
2012年12月5日 カテゴリー:個展・グループ展, 版表現
今年も12月初めの恒例行事となった、全国大学版画展が町田市立国際版画美術館にて開催中です。この展覧会は大学版画学会が主催し、全国の大学等研究機関で学ぶ学生の作品約250点が展覧されています。展覧会初日には学会総会、論文発表なども行われる他、学生版画作品の販売コーナーもあり、熱心な愛好家が会館前の朝早くから並んでいる程の人気です。会期は、2012年12月1日(土)〜12月16日(日) 月曜休館 平日:午前10時~午後5時(入場は4時30分まで) 土・日・祝日:午前10時~午後5時30分(入場は5時まで) 場所:町田市立国際版画美術館。是非ご高覧下さい。
この展覧会では、出品作品から学会会員の選考により30点の「町田市立国際版画美術館収蔵作品賞」が選ばれます。この展覧会には、本学からも11名の学生が選抜され出品しましたが、このうち5名がこの賞を受けることができました。この人数は全国の大学中最も多い人数であり、3年連続して5名の賞を頂くことができました。これは、ここまでの熾烈な学内選考、展示に至る準備期間を通して、良い作品を制作してくれた学生の頑張りは、まさに賞に値するものでしたが、その環境を共にした本学版表現研究指標に関わる学生と教員の皆に向けて頂けた評価でもあります。版表現の学生の皆さんおめでとう。また良い作品を作りましょう。
東京造形大学の展示壁面全体です。出品者:神山亜希子(大学院2年)、*上田裕子・河西優子(以上、大学院1年)、小笠原里美・*増田奈緒(以上、学部4年)、*市野 悠・*大場咲子・田中 茜・櫻井 想・*谷口典央・村田朋子(以上、学部3年) ー氏名に*は受賞者ー
左側:河西優子(リトグラフ) 右上段:櫻井 想(コラージュとリトグラフ) 右下段:*増田奈緒(銅版)
上段左:*谷口典央(リトグラフ) 上段右:神山亜希子(銅版) 下段左:小笠原里美(銅版) 下段中央:田中 茜(リトグラフ) 下段右:*上田裕子(リトグラフ)
左上段:*大場咲子(銅版) 左下段:*市野 悠(石版リトグラフ) 右:村田朋子(リトグラフ、コラージュ)
(教員:生嶋 順理)
カテゴリー:個展・グループ展
在校生4年生の豊田奈緒さん(卒制担当:中村宏客員教授)が、練馬区立美術館区民ギャラリー(企画展示室)で個展を開催しました。11/30〜12/2までと短い会期でしたが、普段は企画展に使用する大きな企画展示室を2室使い、大作ばかりでの展示は見応えがありました。12/1には担当の中村宏客員教授とのトークも設定されていて、卒制間際のこの時期に非常に精力的な個展だったと思います。
手前が豊田さんです。
上は、中村宏客員教授とのトークです。
画像は全ての壁面を写してはいませんが、豊田さんはこの個展の全作を今年度の半年で制作して来ました。素晴しい制作量ですし、成果だと思います。これも、ひとえに中村先生のご指導の賜物だと思いました。
(教員:近藤 昌美)
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