2013年05月の記事
2013年5月29日 カテゴリー:個展・グループ展, 版表現
「PROOF」版表現4年生グループ展 文房堂ギャラリー
東 京造形大学4年生の有志による展示です。 版表現研究指標に所属する私達は版技法を学ぶ中で、そ れぞれの作品の中に独自の価値観を見いだそうとしてい ます。 版画を勉強したからこそできる表現。版画を勉強したか らこそ生まれる新しい作品。 「版」を技法の1つとして表現する私達の「版画」とい う呼び名に縛られない作品をどうぞご覧下さい。
2013年5月27日(月)~6月1日(土)
文房堂ギャラリー 東京都千代田区神田神保町1-21-1 10:00~18:30 最終日は17時まで
出品者:飯塚周子、市野悠、浦田和実、大久保達郎、 大場咲 子、岡田麻衣、河野ふみ、川村景、久保木美里、櫻井 想、 田中茜、谷口典央、千葉敏子、中村瑞紀、村田朋 子 以上15名


岡田 麻衣 銅版画

村田 朋子 リトグラフ

谷口 典央 リトグラフ/木版/立体/ドローイング

大場 咲子 銅版画

浦田 和実 リトグラフ/木版画


市野 悠 石版リトグラフ

田中 茜 リトグラフ

櫻井 想 立体、コラージュ

櫻井 想 リトグラフ

河野ふみ シルクスクリーン

千葉 敏子 リトグラフ

飯塚周子 ペン画

大久保達郎 リトグラフ・オブジェ

中村瑞紀 リトグラフ・立体
(教員:生嶋 順理)
2013年5月18日 カテゴリー:お知らせ
絵画の学生も運営に携わっているCS-Lab企画の特別レクチャーのお知らせです。
翻訳,読書会、トークイベント、展覧会企画などの活動で知られる芸術係数のレクチャーを、
CS-Labにて5月24日 17:00より行います。
未だ邦訳がでていない論考や、なかなか大学の授業では扱ってもらえていない内容に加え、普段は定員をもうけての少人数でのレクチャーが多い為、今回は貴重な機会になるかと思います。
絵画科の学生のみならず、学外の皆様からのご参加をお待ちしております。
CS-Lab
以下イベント詳細です。
芸術係数@CS-Lab:「関係性の美学」まで
日時:2013年5月24日 17:00-
講師:辻憲行(芸術係数)
会場:CS-lab(東京造形大学内)
アクセス:http://www.zokei.ac.jp/smenu/access.html
料金:無料
芸術係数blog:http://gjks.org/

1998年に刊行された「関係性の美学」は、フランス人キュレーターで批評家でもあるニコラ・ブリオーが、当時美術批評やアカデミックな研究において無視されていた同時代(主に1990年代のヨーロッパ)のアーティストや作品を言説化し、プロモートするために編まれた論文集です。ブリオーの一義的な目的は90年代美術の言説化にありましたが、「関係性の美学」というコンセプトはその後2000年代以降にも影響力を維持しています。リクリット・ティラバーニャやピエール・ユイグ、ドミニク・ゴンザレス・フォレステルらが世界的に評価を高める一方、ブリオーが同書で取り上げていない「リレーショナル・アート」の後継世代とも言える、ティノ・セーガルやマーティン・クリードが注目を集めていることからもそれは明らかでしょう。
収められた各論考は、複数の批評誌にばらばらな時期に掲載されたもので、理論的枠組みとしての「関係性の美学」は一貫性を欠いた、曖昧なものにとどまっています。にもかかわらず、90年代以降のアートシーン含めた社会状況を受け、同書の提起した「リレーショナル・アート」や「関係性の美学」は90年代を代表するアートのキーワードとして広範な影響力を持ちました。その一方でとりわけ日本のアートシーンでは、「関係性の美学」のコレクティブな芸術実践と日本的な村落共同体的文化の表面的類似性が強調され、「関係性の美学」に対する日本的エートスの優位性を短絡的に主張する意見が散見されます。果たしてこうした見方には何らかの生産的な効果があるのでしょうか?今回の講義では「関係性の美学」を生み出した90年代に先行する大きな変動の時期であった60年代後半から70年代前半の美術史の動向を視野に入れながら、「関係性の美学」について考察してみたいと思います。
「関係性の美学」はブリオーがキュレーションした数多くの展覧会の実践を通じて書かれたものなので、全編を通じて数多くの作品が紹介されています。が、本書には図版が添えられておらず、ブリオーによる作品記述もあいまいで正確さを欠いているため、「リレーショナル・アート」や「関係性の美学」の具体的イメージをつかみずらくなっています。今回は、できるだけそうした作品のイメージをスライドやビデオなどで紹介しながら進行したいと考えています。
辻憲行
(助手 清原)
2013年5月17日 カテゴリー:版表現
今年度より本学の非常勤講師としてお越しいただいた吉田亜世美先生の授業が始まりました。

二年生の集中授業 木版の授業風景です。道具や版木を用いながら木版についてわかりやすく丁寧な説明をされていました。
この日には他学年の学生も見学したりと熱心に先生の説明に耳を傾けていました。


吉田先生が普段使用されている道具を扱い方を学びながら実際に学生も使っていました。
木版の摺りに欠かせない本バレンは職人が一つ一つ手作業で製作されており、大変貴重な道具です。彫刻刀も日本刀と同じ作りのもので切れ味が鋭く、実際に使用していた学生は驚いていました。

先生から摺りの手ほどきを受けながら摺りの行程を学んでいました。
木版の後はシルクスクリーンも学びます。次回6/7日の講評にはどのような作品が出来上がるのでしょうか。
(助手:にしひら)
カテゴリー:個展・グループ展
かつて助手を務めてもらっていた原田郁さんの個展が、代官山のヒルサイドテラスのアートフロントギャラリーで始まっています。5/2~5/19。
http://artfrontgallery.com/exhibition/archive/2013_05/1009.html
原田さんは、CGでの仮想都市の3D画像を元に作画しているようです。アクリルペインティングですが、デジタル的な印象で非常に新鮮です。アートフロントギャラリーの3室を使った、大作ばかりの見応えのある個展でした。




(教員:近藤 昌美)
カテゴリー:個展・グループ展
広域表現の卒業生、佐々瞬さんの個展が始まっています。日暮里のHIGURE17-15cas contemporary art sstudioで、5/4~5/20。
http://www.sasashun.com/index.html
「催眠術/話の行方」と題された、映像作品とインスタレーションで会場が作られ、それぞれ移動しながら各作品を観る行為そのものが興味深かったです。佐々さんは今年度の都立現美のMOTアニュアルにも招待され、シンガポールでの展示も経験している若手の有望作家です。


左が佐々さんです。

レセプションも盛況でした。
(教員:近藤 昌美)
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