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2011年11月の記事

東京造形大学絵画専攻助手展rgb+2011 exhibition vol.3

東京造形大学にて絵画専攻領域の助手による展示が開催されます。

お近くにお立ち寄りの際は是非ご高覧下さい。

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東京造形大学絵画専攻助手展

rgb+ 2011 exhibition vol.3

会期:2011年12月5日(月)→ 17日(土)日曜休廊

時間:10:00→17:00

会場:東京造形大学内ZOKEI Gallery

企画:母袋俊也(東京造形大学絵画専攻教授)

tel:042-637-8423

アクセス:JR横浜線 相原駅 東口→大学(徒歩15分、スクールバス5分)

kino

木下直耶

画面の向こうには様々な画像が氾濫している。

本来、そこに附与されているはずの意味や価値は剥離し、光を放つ画面の向こうでは全てのものは希薄で今にも消えてしまいそうだ。

そんな状況は、画面のこちら側にいる私の存在さえもあやふやなものに変えてしまう。

まるで陽炎のようにゆらゆらと怪しく浮かぶ人間や豚の像の世界で私はあやふやな自己の希薄さを嘲笑しつつ遊ぶのだ。

mura

村上真之介

過去に設置した作品を振り返りながら見落としてきた事を拾い集めてきた。

3ヶ月経ち、半年が過ぎ、一年が経ってようやく集める事ができる。

けれども集めても集めてもまだ足りず、必要な言葉は空気中に散在していてそれをかきあつめながらまた振り返り、見落としていた事に気がつく。

あつかった素材は何度も姿と意味を変え、その度に申し訳ない気持ちになる。

料理を作り作品を作る

食べなければ身体は衰弱していきうごけなくなり死ぬ。

しっかりと食事をとり作品を作る。

そうしながら労働者で、制作者で、生活者で家族である僕は

現在も素材が見せてくれる奇跡を待っている。

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青木豊

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それが、そこにある。これはこうなっている。

全ては明白だと思われていることを自身で消化し、理解したい。

制作の根幹にはこのような欲求があります。

インターネットがあたかも世の理のような威厳を持ち、私たちは、知識は常に横にあるものだと錯覚する。ネット上では透明な社会が形成され、そこでは階級も民族も思想も全てがフラットで煌めいている。様々な情報を共有し受容できる、神格化され、放たれた空間。

そんな筈は無いだろう、と思うのです。

認識と理解が結実しない今、再度様々な事象についてその関係性をゼロから確認し直す作業が必要なのではないか。その手掛かりの一端として、私は絵画を中心に模索しています。

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丸山恭世

今日の社会構造の類型化された私たちの生活と、その中に存在する微かな差異。

その関係性に愛しさを感じ日々の人間観察から私の中の美しさと個性の融合というメソッドが生まれた。

美しさとは何か。絵画空間の中で妄想し変容し続ける顔や瞳に私は完全なストーリーを握られ問い続けている。

(助手:真之介)

松尾先生個展&中村宏ゼミ展

造形基礎科目の松尾多英先生の個展と絵画の客員教授、中村宏先生のゼミ学生によるゼミ展がともに11/28から始まりましたので行って来ました。

松尾先生は絵画の教員ではありませんが、画家である先生のゼミには多くの絵画専攻の学生が参加しています。大学院でも松尾先生を希望する学生もいますので、今回はこの絵画ブログにも取り上げさせてもらいます。12/10まで。実は今回の個展会場では先週まで松尾ゼミ展が開かれていたのですが、時間が取れず見ることが出来ませんでした。http://www.uyo.co.jp/lithApCorso/index.html

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100号を11枚つなげた先生の画業のシリーズ、砂丘の連作です。月に1枚の制作を続けられているそうで、専任教員として多忙な中でのこの旺盛な制作量には本当に頭が下がります。

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松尾先生ですが、松葉杖は制作完了後に足を怪我されたそうで、名誉の負傷ですね。

次は、銀座2丁目のアートスペース銀座ワンでの中村宏ゼミ展です。12/3まで。中村先生は本学の客員教授として毎年4年生を対象にゼミナールの開講と卒業制作の担当を持っていただいております。ゼミ展も毎年参加学生有志により自主的に開催されていて、今回の会場の画廊も学生が探して来たようです。この画廊が入っている奥野ビルは昭和7年完成で、なんと中村先生と同じ年です。元々は銀座のアパートメントとして作られたビルですが、今や20軒以上の画廊が入居しています。歴史的にも興味深い建築ですので、ゼミ展に足を運びがてら見てみてください。

http://www.enjoytokyo.jp/museum/spot/l_00029831/

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中村先生を囲んでのゼミ生達。左端は画廊のオーナーです。

(教員:近藤 昌美)

高校訪問11/26,2011

神奈川県の鶴見にある橘学苑という高校に説明会に行って来ました。この高校には美術コースがあり、毎年この時期に1、2年生を対象に五美大をはじめ多くの大学から教員を招き、講演や作品講評の機会を作っています。今回はそうした機会での訪問でした。

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数人の学生が制作した作品を持参し、短いながらも私が講評をしました。中央の方が美術コースを中心になり運営されている平町公先生です。平町先生は現代美術作家としても大活躍されていて、VOCAの受賞をはじめ非常に評価の高いアーティストでもあります。平町先生とは20年以上前にアーティスト同士としてとして知り合い、今はそれぞれの場所で美術教育に携わっているわけです。これからも良い学生を本学に送り出していただきたいですね。

(教員:近藤 昌美)

シェル美術賞展2011

代官山のヒルサイドフォーラムで開かれているシェル美術賞展を見て来ました。今年度は本学絵画専攻在学生、し卒業生から3名の入賞、入選者が出たことはこのサイトでご報告済みです。会期中に行われた授賞式や受賞アーティストトークなどには残念ながら行けませんでしたが、明るい会場で見る作品は、日頃の大学アトリエで見るよりも良く見えるから不思議ですね。
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中央のグランプリ受賞作品を挟んで両隣、向かって左が家村審査員賞の丸山恭世さん(2011年大学院修了、主査:近藤)、右側が本江審査員賞の阿部睦さん(学部3年生、形象表現研究指標)です。

家村審査員賞受賞者の助手の丸山さんが自身が出席した授賞式の様子をアップしてくれました。下は本江審査員賞を受賞した阿部さんに質問する本江審査員です。アーティストトークですね。

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阿部さんの受賞作です。

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丸山さんと受賞作です。

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こちらは入選の佐藤理恵さん(2011年大学院修了、主査:近藤)の作品です。シェルのホームページには入選作品は画像では掲載されていないので、実際に見に行かないと確認出来ませんでしたが、佐藤さんの作品は在学中よりも確実に上手くなっていて少し驚きました。彼女は丸山さんとは浪人時代からの友人で、仲の良いライバルといった感じなのでしょう。お互いに研鑽し合っているのが理解出来ます。若い世代の画家たちの作品に触れるのは、教員としても勉強になりますね。

http://www.showa-shell.co.jp/society/philanthropy/art/gallery2011.html

http://www.showa-shell.co.jp/society/philanthropy/art/winners2011.html

http://www.showa-shell.co.jp/society/philanthropy/art/exhibition2011.html

(教員:近藤 昌美)

9th Art Program Ome 2011 ”山と川の間で”展

母袋先生が中心になって本学も関わっている9th Art Program Ome 2011 ”山と川の間で”展に行って来ました。後日母袋先生がきちんとしたレポートをアップしてくれると思いますので、今回は駆け足で回った印象ということでアップさせてもらいます。この展覧会は作家達の美術館等での展示に合わせて、本学をはじめ多摩美、ムサ美、明星大の学生達も街中等でそれぞれ展示し、それらを地図を見ながらオリエンテーリングのように見て回るという趣旨になっています。作品を巡りながら同時に青梅の町の魅力も実感出来るということですね。11/27まで。

http://www.art-program-ome.com/Info_2011.html

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まずは青梅市立美術館での母袋先生の展示です。ペインティングとその思考過程であるドローイングを壁面いっぱいに展開した力作です。会場には写っている生嶋先生をはじめ造形生がたくさん見に来ていました。この会場には卒業生作家の古谷さんの作品も展示されていたのですが、うっかり撮影し忘れてしまいました。

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美術館から少し離れた青梅織物工業協同組合のBOX KI-O-KUでは概念表現の講師である前沢知子先生が展示しています。

4つの美術系大学の学生達は総数44名にもなり、造形からは7名の院生が参加しています。そのすべてが母袋先生が主査もしくは副査として指導している学生です。以下にざっとですがご紹介します。

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藤原佳恵さん

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滝川おりえさん

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清原亮さん

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岩井晃彦さん

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大平歩さん。力作でした。

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この2ショットは生井沙織さん。下の子どもが見つめている先にスピーカーが仕込んでありささやきが聞こえます。

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立川美圭さん。

他学の学生のまで見る時間的余裕はありませんでしたが、本学の学生達もその取り組みの意欲も様々で、こうした展覧会に参加させる教育的難しさも垣間見えました。その意味でもご指導いただいた母袋先生の労力には感謝したいと思います。

(教員:近藤 昌美)

浅野彌弦個展&スイーツ展

卒業生が何人か小品展や個展を開催中ですので行って来ました。

まずは銀座のギャラリー枝香庵で”スイーツ展”と題した小品展に3人の卒業生が参加していました。11/25まで。麻生知子さん(09年学部卒業)、武内明子さん(08年学部卒業)、大槻素子さん(07年院修了、主査:近藤)がそれぞれ3、4点ずつ出品していました。

http://echo-ann.jp/#/exhibitions/schedule/sweetsten

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左が麻生さん、右が武内さんの作品です。

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これらは大槻さんの作品です。スイーツ展だけあってその題名とおりの作品でした。しかし、絵画作品としての底力は決して甘いものではありません。

次は、京橋のギャラリー檜plusでの浅野彌弦さん(02年学部卒業)の個展です。浅野さんはこの数年活発に発表しています。彼は写真や立体など表現形態も多岐に渡るのですが、今回の展示はペインティングにしぼり見応えのある展覧会になっていました。”日ト月ノ間ノ骨”と題されていましたが、丹念な思考から生み出された絵画作品だと感じさせてくれます。

http://www2.ocn.ne.jp/~g-hinoki/11asano2.jpg

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中央左が浅野さん、右がスイーツ展の出品者の大槻さんです。

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(教員:近藤 昌美)

「空白の光に浸す」展

卒業生の鈴木のぞみさんと鈴木知佳さん(ともに06年学部卒業、概念表現)がさいたま市浦和の古民家「関井記念館」で2人展を開催していますので行って来ました。12/11までの金土日開館。http://sekiikinenkan.jugem.jp/

浦和駅から徒歩10分ほどの調神社からすぐの古民家を鈴木のぞみさんがアトリエとして利用していて、そこを会場にした2回目の展覧会です。「空白の光に浸す」と題された今展が開かれている会場名の関井記念館とはその古民家の大家さんのお名前らしく、聞くだけだと文化財のような響きですが、行ってみるとなるほど今にも床が抜けそうな古民家です。しかし、なかなか雰囲気は良く二人のひそやかな作品が良く合っていました。

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上の3枚は鈴木知佳さんの作品。1階の和室の壊れたガラス戸の木の桟を樹脂で復元してあり、それらを撮影したものが同室の床の間に小さく置かれていましたが、実際はもっと薄暗くて説明されないと見過ごす感じです。

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こちらは鈴木のぞみさんの作品の一部です。2回の和室のガラス窓が強風で窓枠ごと壊れたらしく、そのガラス片を集めて繋ぎ、印画紙に感光させた作品です。

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これが2階の和室に展示されている壊れた窓ですが、作品です。ガラス片は一度集められ繋ぎ合わされて上の様に印画紙に写しただけでなく、そのガラス自体にも感光乳剤を使ってこの窓から見える庭の風景が焼き付けられているらしいのですが、再び壊れた時の状態に復元され展示されてますので、気づくのが本当に難しい作品でした。詳細は添付した彼らのブログから理解してください。それにしても自己顕示とは真逆な作品を見せてくれる二人ですが、こうした活動も興味深いものです。

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会場で作品解説をしてくれた出品者の鈴木のぞみさんですが、駆け足で見るとまったく見過ごしてしまいそうなひそやかさが、逆に作品の独創的な強度になっているのかも知れません。

(教員:近藤 昌美)

保井智貴、青木真莉子2人展

吉祥寺のアートセンター・オンゴーイングで彫刻専攻の保井先生と絵画の院2年生青木さん(主査教員:高橋)の2人展を見て来ました。The two geostationary objects と題された展覧会は、急な階段を上った2階の展示スペースに保井先生の乾漆技法による女性像の彫刻作品と青木さんの2台のプロジェクターによって壁に投影された映像作品が、絡むように配置され面白い効果を演出していました。(11/9〜20)

http://www.ongoing.jp/gallery/yasui_aoki.html

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青木さんの映像作品は映像内に出て来るオブジェクト越しに壁に投影され、内容は今年の原発事故から強く影響された印象の、本人がパフォーミングする様子です。ダークルームなのでカメラの写りが悪いですね。

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保井先生の彫刻作品と青木さんです。今回の展示は青木さんからのお誘いで実現したらしいですが、こうした専攻や教員、学生の垣根を越えた企画も面白いですね。

(教員:近藤 昌美)

学生2人展

形象の3年生、豊田 奈緒さん、豊島 汐里さんが中央区人形町のスペースアネックスギャラリーで2人展を開催してますので見て来ました。(10/31〜11/11)この会場は学生は無料で使用出来るのですが、残念ながら来年3月いっぱいで休廊するようです。http://www.space-tokyo.co.jp/gallery/index.html

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1階は豊嶋さんの展示です。3年になり少し様式を整理して来て、見やすくなりました。

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地下は豊田さんの作品です。ドローイングが新鮮でした。

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豊嶋さん豊田さんです。もうすぐ4年ですのでより一層頑張って欲しいと思います。

(教員:近藤 昌美)

版表現校外授業 材料店見学 

版表現の2年生では、毎年、刷毛と彫刻刀と和紙店を見学し、葛飾北斎の墓参りをする校外授業を行います。日頃の作品制作で使う道具や材料を作る職人さんの店は、台東区から日本橋界隈に点在しています。11月2日、晴天の絶好のお散歩日和にも恵まれ、稲荷町駅から日本橋までを歩き、木村繁之先生にも同行して頂きました。

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まずは銀座線稲荷町駅近くの「宮川刷毛ブラシ製作所」です。馬の尻尾の若毛を手で植えて作る木版画の刷毛の説明を聞き、学生にも実際の道具で体験させてもらいました。もちろん全く手元がおぼつかなく、「大事に使って下さいね。」の言葉が身にしみ、道具の大切さを実感します。様々な種類の刷毛やブラシを作られていて、実際、宮川さんの刷毛は一度使うとその良さがわかる一品なのです。

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宮川彰男さんは、現代の名工に賞された賞された方です。

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さて、この近くの誓教寺には、葛飾北斎の墓があります。墓石には「画狂老人卍墓」、右側には辞世の句「ひと魂でゆく気散じゃ夏の原」が刻まれています。以外と質素ながら古さを感じさせる墓石です。良い作品が作れるようにお参りしました。南無〜。

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道中、「萩原市蔵商店」に寄りました。印刷関係の版画材料を版種に限らず取り扱ってくれます。近年様々な材料が製造中止になる中、手を尽くしてそろえて頂いています。何でも相談出来るありがたいお店です。深謝。

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彫刻刀のことなら「清水刃物店」です。秋葉原駅の近く昭和通り沿いにあります。ここでは2階の仕事部屋に上がらせて頂き、刃物の話を聞き、彫刻刀の研ぎを見せてもらいました。日本の刃物の質は世界的に特別で、そのおかげで色々な彫りの技術が可能になっています。版画の世界では表現と道具が密接です。

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職人さんが研いだ刃先には緊張感があります。皆も熱心に聞き、見入っていました。自分でもやってみよう。

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最後は日本橋の「小津和紙舖」です。全国のそして様々な用途の和紙を取り揃えています。和紙を使いたいけど迷ったら、ここで探すと良いでしょう。学割あり。

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この材料店見学は長年続く恒例行事で、造形大の版の学生は一度は行きます。お店の方々にはお仕事の邪魔なのですが、どこもいつも良くして頂き本当に有り難うございました。学生の皆さん、良い作品を作って、制作を支えて頂いている方々に応えましょう!

(教員:生嶋 順理)


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