東京造形大学絵画専攻助手展rgb+2011 exhibition vol.3
2011年11月30日 カテゴリー:お知らせ, 個展・グループ展
東京造形大学にて絵画専攻領域の助手による展示が開催されます。
お近くにお立ち寄りの際は是非ご高覧下さい。
東京造形大学絵画専攻助手展
rgb+ 2011 exhibition vol.3
会期:2011年12月5日(月)→ 17日(土)日曜休廊
時間:10:00→17:00
会場:東京造形大学内ZOKEI Gallery
企画:母袋俊也(東京造形大学絵画専攻教授)
tel:042-637-8423
アクセス:JR横浜線 相原駅 東口→大学(徒歩15分、スクールバス5分)
木下直耶
画面の向こうには様々な画像が氾濫している。
本来、そこに附与されているはずの意味や価値は剥離し、光を放つ画面の向こうでは全てのものは希薄で今にも消えてしまいそうだ。
そんな状況は、画面のこちら側にいる私の存在さえもあやふやなものに変えてしまう。
まるで陽炎のようにゆらゆらと怪しく浮かぶ人間や豚の像の世界で私はあやふやな自己の希薄さを嘲笑しつつ遊ぶのだ。
村上真之介
過去に設置した作品を振り返りながら見落としてきた事を拾い集めてきた。
3ヶ月経ち、半年が過ぎ、一年が経ってようやく集める事ができる。
けれども集めても集めてもまだ足りず、必要な言葉は空気中に散在していてそれをかきあつめながらまた振り返り、見落としていた事に気がつく。
あつかった素材は何度も姿と意味を変え、その度に申し訳ない気持ちになる。
料理を作り作品を作る
食べなければ身体は衰弱していきうごけなくなり死ぬ。
しっかりと食事をとり作品を作る。
そうしながら労働者で、制作者で、生活者で家族である僕は
現在も素材が見せてくれる奇跡を待っている。
青木豊
-1/0/+1
それが、そこにある。これはこうなっている。
全ては明白だと思われていることを自身で消化し、理解したい。
制作の根幹にはこのような欲求があります。
インターネットがあたかも世の理のような威厳を持ち、私たちは、知識は常に横にあるものだと錯覚する。ネット上では透明な社会が形成され、そこでは階級も民族も思想も全てがフラットで煌めいている。様々な情報を共有し受容できる、神格化され、放たれた空間。
そんな筈は無いだろう、と思うのです。
認識と理解が結実しない今、再度様々な事象についてその関係性をゼロから確認し直す作業が必要なのではないか。その手掛かりの一端として、私は絵画を中心に模索しています。
丸山恭世
今日の社会構造の類型化された私たちの生活と、その中に存在する微かな差異。
その関係性に愛しさを感じ日々の人間観察から私の中の美しさと個性の融合というメソッドが生まれた。
美しさとは何か。絵画空間の中で妄想し変容し続ける顔や瞳に私は完全なストーリーを握られ問い続けている。
(助手:真之介)