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今日の旧棟 12/4,2010

CAMABOCO展で在校生、卒業生作家達の作品でフィナーレを迎えた旧絵画棟が現在取壊され、仮囲いの中はほぼさら地状態になり、取り壊しの残骸が残っているだけになっています。

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これらは1週間ほど前ですね。

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下の2枚は今週です。お世話になった旧絵画棟は残骸を残し取壊されましたが、現在は日々新アトリエで学生達が元気に制作しています。ノスタルジーも対象物が無くなると弱まるものでしょうか。

(教員:近藤 昌美)

漫画単行本

漫画家としてデヴューしている直近の卒業生二人の作品が最近そろって単行本化されたのでご紹介します。

一人目は2007年学部卒業の古田薫君です。ペンネームは「ビブオ」というらしいです。貧乏な兄弟を主人公にしたギャグ漫画です。

bibuo

発行は小学館で、同社の月刊誌に連載されていました。

もう一人は2009年学部卒業の真造圭伍君。彼も小学館の別の月刊誌に連載を持っていました。4年生次には3回ほど同社の週刊誌別冊に読み切りが掲載され、早めのデヴューでした。

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「森山中教習所」というタイトルで、廃校になった中学校が自動車教習所になっているという、何か不条理な感じの作品です。彼らは2学年違いで同じ指標だったのですが、共通しているのは在学時には一生懸命絵画作品を描いていたということです。卒制は二人とも大画面の絵画で非常に力作でした。書店で見かけたら、見てみて下さい。

(教員:近藤 昌美)

朝日新聞朝刊埼玉版11/19.2010

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本学大学院を昨年修了した版画家、斉藤悠紀君が朝日新聞埼玉版(11月19日付け)に載っていました。新人発掘オーディションに受かり、個展を開催中といった内容です。記者が本人のアトリエまで取材に来てくれたようで、こうした新聞への取り上げも思わぬ副賞のようですね。小さいながらも励ましになるでしょう。

(教員:近藤 昌美)

CS(学祭)10/23、24 2010

今年度から10数年ぶりに10月のこの時期に戻して学祭が開かれました。昨年までは9月20日前後でしたが今年からは10月に変更になります。CSという意味は本学の理念とも言えるクリエイティブ・スパイラルの略です。現在は模擬店やコンサート等のイベントではなく学生作品の展示中心に開かれています。ホームページ上で学祭風景は紹介済みですので(http://www.zokei.ac.jp/news/2010/070.html CS web http://www.zokei-st.org/cs/)このブログでは、絵画専攻の展示を中心にお見せ致します。
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模擬店ですが地味ですね。

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新棟の中に絵画アトリエがあり、絵画専攻の展示はほとんどが新棟の中にあります。

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入口を入った吹き抜け部分です。

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スロープに旧棟の廃材等を利用してインスタレーション作品を作ったのは広域表現の学生でしょうか?

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ざっと撮影した画像をランダムに並べてみましたが、皆さんなかなか完成度も高く、見応えがありました。すべてを紹介し切れないのが残念です。

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吹き抜けではファッションショーも開かれており、観客が集まってます。CIMG5065
もちろん絵画専攻のイベントではありませんが、新棟の雰囲気が良くおわかりになると思います。

(教員:近藤 昌美)

稲葉治夫先生 ご逝去

訃報  ? 稲葉治夫先生 ご逝去

稲葉治夫先生が6月29日 亡くなられました。

残念でなりません。

先生は、本学1期生が4年生となり全学年がそろった1969年から非常勤講師として、72年には助教授、79年からは教授として1996年3月の退職までの実に長い時間 造形大でご指導頂きました。

先生は、すい臓がんを患われ 8ヶ月間の入院治療のなか
6月29日 ご逝去
7月1日  親族のみで お別れの会
7月12日  沼津沖 散骨
先生は遺言を残されていたとのことで、「葬儀、戒名もいらない、沼津沖への散骨、お墓も持たれない」 とのことで、甥の方々は先生のご遺志に副って、ご親族のみでお別れの会、散骨をすまされました。
また、入院して間もない頃、ご自宅に届いていた年賀状、DMなどの対応を甥の方が尋ねられたところ、「そのままにしておいていい」とおっしゃったとのことで、
入院なさったことも含めお亡くなりなられたことは、本学以外にお伝えになさっていないご様子でした。

僕ら教え子は、突然の訃報に接し、驚きと悲しみのなか その気持ちのもって行き場所の無さに戸惑いを覚えましたが、先生を想う時間をすごす中、どこまでもクールでニヒリスティック、スタイリッシュであった『いかにも先生らしい最期』と思えるようになり、本当に最期までそのスタイルを貫き通された美学の中に先生の輪郭を感じたのでした。

結果、僕らは新幹線に乗るたび、沼津を通過するたび、沖に眼をおくることとなりました。

クールで、スタイリッシュな先生は、決して自らの内側を見せない方であったように思います。それは僕ら学生に対してだけではなく、ごく親しいご友人の方々に対してもそうであったようです。今回の訃報を受け、何人かの先生のご友人の方々とも電話でお話しさせて頂いたのですが、大学時代の同期で、「新表現」のメンバー、造形大でも同僚であった盟友 木村一生先生にもご自身の内側はついに見せることはなかった様子でした。

そんな先生が、退職に際してお願いした最終講義の中で一度だけ内部を示されたことがありました。受講した学生たちがどのように理解したかは定かではありませんが、それは意を決されてのことであったこと、そしてそれをさせた我々のこの造形大が,造形大で過ごされたその時間が、先生にとって大きな存在であったことの証でもあったのだとも思えます。

本学玄関ホールに展示されている85年制作の横長フォーマートの「STRIPES 85-1・7」は、無数のビビットの色彩の帯がシャープに積層され,水平のストライプを形成し、あらゆるナイーブ性と情緒性を排除、拒否し、横長の画面に水平感をストイックに強調しています。

画像は、画面平面上で完結されているかのようです。ですが、水平のストライプは、画面側面にも描かれ伸びているのです。

水平のストライプ画像は、画面上で完結,断絶されているのではなく、継続されているのです。

途切れたかに見える画像は決して終焉ではなく、一旦の断絶ののち継続、持続されていく筈です。

先生の志は、それぞれの教え子によって継続されていく筈です。

先生、本当にありがとうございました。

そしてお疲れ様でした。

心よりご冥福をお祈りいたします。

合掌

母袋俊也

(教員:母袋俊也)

帰国!

本学には10校近い交換留学のための海外提携校がありますが,その中のオランダ、ロッテルダム ウィレム・デ・クーニングアカデミーから先週5ヶ月ぶりに帰国した大学院2年、鈴木美葉さん(主査教員:近藤)です。毎日制作に明け暮れ、サッカーワールドカップで盛り上がったようです。詳細な活動報告は後期にでもレクチャーの形でしてもらおうかと思います。

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背景は、向こうで描いて来た作品です。現在,院2の中間発表展中です。

(教員:近藤 昌美)

五美大展連絡会議7/6,2010

毎年2月に六本木の国立新美術館において通称五美大展が開かれています。上野の都美術館時代から既に35回を数え、伝統ある五つの美大による連合卒展です。日大芸術学部,ムサビ、多摩美、女子美、造形と各校が持ち回りで幹事校になりその年度の五美大展を運営して来ましたが、今年度は本学が幹事校であり,第1回の会議が開かれました。CIMG1599CIMG1600

会場は大学院棟レクチャールームです。上は会議開催直前です。各大学10名以上の教職員が来校して会議に臨みました。卒業、修了していく学生の皆さんのために、毎年こうして会議を重ね、良い展覧会にしようと努力しています。

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無事に会議を終え、学食で懇親会です。五美大展の成功を祈念して皆さんで乾杯です。会議後に、他校の教員との交流も非常に大切です。五つの美大で意思をひとつにして、今後ともこの五美大展を続けていこうという乾杯ですね。

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本学彫刻専攻の田村先生もご機嫌?です!!

(教員:近藤 昌美)

教員集合写真6/14,2010

大学広報誌のために絵画専攻専任教員と助手の集合写真を撮影しました。我々にとっても始めての体験で面白かったですね。撮影場所は院アトリエです。

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カメラマンさんはこんな感じで撮影してました。

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(教員:近藤 昌美)

ギャラリー58 5/30,2010

女子美の教員の大森悟先生の個展に行って来ました。銀座4丁目のギャラリー58で6/5までです。花かげ「残留」と題された作品で画像の冷凍庫の中に満開の桜の枝と、それに抱かれるようなおおるりという野鳥の死骸が上面のガラス越しに見えます。

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大森先生と本学大学院1年生藤原さん。彼女は女子美の学部から本学大学院に進学して来ました。主査は近藤です。久しぶりの師弟対面です。教員同士また学生同士も他学との交流は、興味深くまた刺激にもなりますね。

(教員:近藤 昌美)

いわき市立美術館オープニング5/29,2010

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福島県いわき市の市立美術館のオープニングレセプションに行って来ました。

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野村和弘/東島毅「みることをかんがえる」展です。上は東島氏の大作,下は野村氏のペインティングですが、極細の点描は写真では見えませんね。7/4日までです。

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東京方面からもたくさんの来場者が訪れ、非常に盛況なレセプションでした。その、レセプションにうちの卒業生で今は工房の助手をしている鎌倉君が来ていました。彼は、今年の岡本太郎大賞展にも入選していて、頑張っている卒業生の一人です。いわき市出身で、このレセプションのために一時帰省をしたようです。左が鎌倉君、右は野村氏です。企画した学芸員や野村氏,東島氏ともいろいろ交流出来たようです。こうした活動は制作とはまた別に作家として重要なことです。

(教員:近藤 昌美)


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