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鯉アートのぼり 報告と参加募集

「鯉アートのぼり」報告と参加への誘い

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遅れていました「鯉アートのぼり」の報告です。震災後まもない昨年4月13日、本ブログで「鯉アートのぼり」参加への呼びかけをしました。

それは知人の美術家で、福島大学准教授渡邊晃一さんからのEメールを受けてのことでした。

メールには続く余震、収束の糸口が見えない原発問題の、渦中の福島で、渡邊さんが「鯉アートのぼり」の名のもと2つのプロジェクトを始めていることが記されていました。

一つは福島大学の学生とともに福島市内の避難所の子供たちと「鯉のぼり作り」のワークショップ展開であり、もう一つのプロジェクトは、5月、こどもの日前後から一ヶ月間、子供たちやアーティストの描いた35×70cmの鯉のぼりを応援旗として福島市内の町中広場で、鯉のぼりを展示、街を飾るというもので、鯉のぼり制作の参加者を募る内容でした。

そして容易にその活動の苦戦している様子が垣間見えたのでした。

僕は活動を始めた知人の気持ちのせめてもの後押しになればとの思いから本ブログで呼びかけました。

文末には、「圧倒する現実世界を前に、美術の使命、立場そしてその限界と可能性も含め、それぞれ熟慮の日々と思います。それぞれ考えてみてください。僕も一点制作予定です。」と結びました。何人かの人が、自問の後に参加を申し出てくれました。


14尾の鯉のぼりは4月末には福島大学に宅配便で送付。当初予定していた街中での展示終了後も、下記添付画像のように福島市街地、福島県立美術館、福島県立博物館、沖縄ぶんかテンプス館、喜多方大和川酒造北方風土館、郡山市立美術館、など展示が継続され、夏に開催される福島現代美術ビエンナーレにも展示されることになりました。改めて参加してくれた滝川おりえさん、藤原佳恵さん、大城夏紀さん、蝦名貴徳さん、大平歩さん、上岡葵さん、清原亮さん、生井沙織さん、佐々木耕太さん、今井貴広さん、柿木ひとみさん、並びに前沢知子先生に感謝の意を表したいと思います。また参加してくれた人だけでなく美術の役割、自身の表現内容との相関などを熟慮の結果、見合わせた人たちもいたことでしょう。その人たちにも感謝したいと思います。
実は、過日渡邊さんと会う機会がありました。

当初こどもの日に向けた一時的プロジェクトとして考えられた「鯉アートのぼり」は、残念ながらも長い戦いを覚悟することになった福島で応援旗としての本プロジェクトは恒常的に継続展開していくことにしたいとのことでした。

現時点では鯉のぼりは2000尾を超えているそうです、今後は10000尾を目指すとのことでした。

ここに再度参加してくれる人を募ります。
7月後半発送を目標に募集します。

詳しくは絵画事務室まで。


 母袋俊也

(Maruyama)

(助手: yasuyo maruyama)


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