小川町手漉き和紙実習
GWに版表現研究指標の2年生を対象に埼玉県小川町にある和紙体験学習センターへ行きました。本年度も良い天気に恵まれ絶好の和紙日和となりました。
昭和10年頃に建てられた製紙工場を引き継ぎ、一般の人でも気軽に手漉き和紙制作を体験できる珍しい施設です。
重要無形文化財である細川紙技術保存者の鷹野さんに和紙についてのお話をしていただいたあと、実際に漉いているところを見せていただきました。簡単そうに見えても実際にやってみると難しいものです。順番に学生達が体験していきました。
大きなサイズのものは水の重みが加わり持ち上げるのもやっとです。
和紙の素材が入っている船の中に漉き桁をくぐらせ、揺らして…を繰り返し厚みを調整します。漉く体験と同時に和紙の原料である「楮」の皮を剥ぎ取る工程も体験できました。
一枚一枚手作業で行われています。気の遠くなるような作業です。
剥がした皮を洗っている風景です。井戸端会議のようで楽しげでした。原料の加工について体験できたのはここまででしたが、さらに何工程も経てやっと和紙の原料として使える素材になります。
午後からは漉いた紙を乾燥させる作業です。高温になったステンレス板に漉いた紙を張り付けていきます。漉いたばかりの時は非常にもろいのですが、少し水分が抜けると非常に頑丈なものへと変わります。
留学生のアグネスがシワ一つなく見事に張っていました。この工程も非常に難しいものです。この後は工房を見学したり、和紙を使っての制作に励んでいました。
最盛期にはフル稼働していたと思われる大きな機械も見学できました。
本年度の参加メンバーです。紙という支持体のあり方について良い刺激になったかと思います。
体験センターのスタッフの方々、ありがとうございました。来年度もよろしくお願いいたします。
小川町和紙体験センター
〒355-0321埼玉県比企郡小川町大字小川226
0493-72-7262
http://park18.wakwak.com/~washitaiken/index.htm
(助手:にしひら)