母袋先生トークイベント
2017年4月11日 カテゴリー:未分類
絵画専攻母袋教授のトークイベント【対談「絵画性とは何か」——「絵画のための見晴らし小屋」をめぐって】が4月9日に恵比寿のNADiffで開催されました。
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9日のトークイベント、博士課程1年の阿部智子さんがアップしてくれています。シェアします。
阿部 智子さんが写真4件を追加しました。4月9日 23:30 ·
【対談「絵画性とは何かーー「絵画のための見晴らし小屋」をめぐって」】というテーマで、4月9日(日)恵比寿のNADiffで、トークイベントが行われました。これは、作品集 『絵画のための見晴らし小屋 母袋俊也作品集Vol.1』の出版を記念するものです。
埼玉県立近代美術館の梅津元氏をお迎えし、母袋俊也・梅津元のお二人により「絵画のための見晴らし小屋」のこれまでの展開や、作家母袋俊也さんの絵画観について、対談が行われました。
「絵画性」という観点から「絵画」そのものを考えるならば、実体でありその表層面がイリュージョンとして成立する「絵画」に対して、「見晴らし小屋」は、絵のようには見ているものは実は実体そのものです。それが外側からやって来て、膜状化することで、まさしく絵画性を獲得します。
このように、絵画性を生成し、絵画原理を指し示す装置が見晴らし小屋であるとの点では、お二人の見解に一致が見られました。
しかし、枠のとらえかた、窓と枠の違いを論じる時に、梅津さんの世界観と母袋さんの世界観とがぶつかり合いました。
作家母袋俊也は、絵を描くことで世界に近づきたい、世界に触れてみたいという衝動が絵を描かせている。思わず聴く側がその強い憧れに憧れ、魅せられてしまう程の熱さ、強さでした。
梅津さんのお話から、見晴らし小屋は、絵画、写真、映像という視覚芸術の原理性を未分化のまま内包している可能性もあると感じました。
時間が足りない程で、続きをいつか伺いたい、内容の詰まった対談となりました。
もう一つ、別会場で刊行記念展覧会も行われています。
[展覧会情報]
母袋俊也展「絵画のための見晴らし小屋-小装置とドキュメント-」
会期:2017年4月3日[月]― 4月15日[土]
会場:Cross View Arts(ギャラリーなつか内)
開場時間:11:00―18:30 *日曜休廊、土曜は17:00まで
(母袋俊也Facebookより)
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(助手 菊池遼)