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「舟越桂 自作を語る レクチャー・ダイヤローグ」 レポート

6月25日「舟越桂 自作を語る レクチャー・ダイヤローグ」が開催されました。

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第1部レクチャーでは、初期作「妻の肖像」から近作「スフィンクス」シリーズまでの膨大なスライドショーを背景に、タイトルにも登場する”水”にまつわるプールでの遠泳体験、奥様との会話の際、突如奥様の顔が手のひらほどの大きさに見えてしまったことや、TVで見た盲目だった人の象のぬいぐるみの視覚/触覚の記憶など、いくつものエピソードとともに、どのように舟越さんの感覚が日常の中で研ぎ澄まされ作品化されていったかが生々しく紹介されました。

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近作「スフィンクス」シリーズに触れながら、「作品のリアリティーとは作家が作らねばならなかった訳」にそありその強度であるとのことが語られ、そして “スフィンクスが我々人間を見続けている存在”であること、加えてゾフィー体験で知られるドイツロマン派の詩人 ノヴァーリスの小説(おそらく「青い花」)内で、スフィンクスの「世界を知ることとは何か」との問いに少女が「自分を知ること」と答える一説が披露されました。「作品をつくることは、最小単位である自分の中にある」という個と世界に対する舟越さん自身の姿勢と立場とともに制作途中の貴重な「戦争を見るスフィンクスno2」の画像も示され、またエピソードとして「森に浮くスフィンクス」の大枝が造形大の山から切り出されていたことなど、臨場感のある制作者の現場も垣間見ることもできました。

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聴講は、院生の他絵画専攻の学部生も目立ち、第2部、母袋とのダイヤローグでは,木造彫刻、トルソ論、彫刻と絵画でのイメージ定着の差異など多岐にわたり、学生からも積極的に問いが発せられ、「見晴らし台のスフィンクス」の頭頂部内の”桂さん小像”に対する問いには舟越さんが大きなアクションで応える場面もあり,3時間におよんだレクチャー・ダイヤローグは舟越さんのお人柄も手伝ってアットホームな雰囲気の中、親密で生の対話が生まれました。

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(教員:母袋俊也)


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