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前沢知子先生ワークショップ「空間を使った、全身でのお絵描き」報告

2011年2月と3月に行われたワークショップの報告です。このワークショップは、特定非営利活動法人 芸術資源開発機構(ARDA)の「アート・デリバリー」事業で、港区立保育園と杉並区立児童館において、前沢知子(概念非常勤)が派遣アーティストとしてワークショップを行いました。

(注釈):「アート・デリバリー」とは、アーティストを児童館、学校などの施設に派遣し、アーティストのユニークな視点を活かしたプログラムを行う事業

特定非営利活動法人 芸術資源開発機構(ARDA) http://www.ARDA.jp

東京都杉並区上井草児童館では、ワークショップ『からだでお絵かき!〜色いろ出会うキッズルーム〜』が行われました。

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このワークショップでは、「空間を使った、全身でのお絵かき」を行い、描画行為の様々な「関係性」への試みを行いました。

「描画行為とコミュニケーションとの関係性」「描画行為と環境/状況との関係性」「発達と認知との関係性」「平面と立体との関係性(2次元と3次元)」などの、「描画行為」を成立させている「あらゆる関係性」に焦点をあてることで、幼児のお絵かきという「人間の描画行為及びの原初的欲求」とそれに関わる様々な要素との「関係性」を空間に取り込むことで、室内空間に「絵画(お絵かき)の庭園」が現れました。

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また港区立保育園では、保育士講座と園児講座として、ARDAと港区の事業である「港区ふれあいアート」にて、ワークショップ「描いて、積んでからだでお絵かき!」を開講しました。

床一面に敷き詰められた白い正方形パネルの上で、参加者が全身でドロッピングを行い、そのパネルを分割し立方体に制作し、またその立方体を様々に組み合わせ全身で表現活動を行うというものでした。

またこのワークショップでも、描画行為と身体性などの様々な「関係性」への試みを行い、室内空間に「絵画(お絵かき)の庭園」を制作しました。

平成22年度のARDAのアートデリバリー事業では、この他にも杉並区立上荻児童館では前沢ワークショップ「描いて変身、古着でデコ!〜オリジナル服をペイントしよう〜」(協賛:ターナー色彩株式会社)、杉並区立松庵児童館では、造形大の映画専攻領域の西村智弘先生のワークショップ『フィルムに絵を描いて上演しよう!』(16ミリフィルム提供:京都府京都文化博物館)が開催されていました。

また上荻児童館と上井草児童館では、東京造形大学絵画専攻の学生も「アートコミュニケーター」としてワークショップを行いました。

「アートコミュニケーター」として参加して頂いた学生のみなさん、どうもありがとうございました。

概念表現研究指標 非常勤講師 前沢知子

(助手:真之介)


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