2010年11月17日 カテゴリー:個展・グループ展
アートプログラム青梅 2010:告知+リポート


告知:ガイドツアーとトーク・セッションお知らせ

ガイドツアー:
2010年11月20日(土)13:00-14:30
青梅駅前moギャラリーに集合
参加費無料
予約不要
出品学生が作品を説明しながら、青梅の街を歩きます。
トーク・セッション:
2010年11月20日(土)16:00-17:30
青梅織物協同組合2F
パネリスト:鷹見明彦(美術評論家)、沢山遼(美術評論家)
司会:学生
リポート:展示+コメント

17 磯邉寛子
キャンバスは、前方より浸透・反射し、背景を内包する。そして、後方より浸透・反射し世界との接点となる。それらのキャンバス一点一点、若しくは複数のキャンバスにより、その場の空間は変化し揺れ動く。此処より彼方へ、彼方から此処に。
「那由多」
木材・布・油彩
時宗乗願寺、墓地へ向かう道の途中で西に分かれている道の木の生えているスペース
平面

10 大城夏紀
旧青梅街道を前にして、その隙間にだけ小さな時間が流れている。ただただ流れていく日々を過ごす中で、ふと『今』という時間に気がつく。それはそれまで生きてきた世界に疑いを持つ瞬間。自分の認識が思い込みだったのではと、ゆらぐ瞬間。
「隙間の認識」
ミクストメディア
牛乳屋さんと濱中さんの家の間の路地
インスタレーション

34 榊貴美
見ること見られることへの恥辱や羞恥。それをとりまく欲求や欲望。そしてその先に見えてくるもの…。様々な現象の中 時間の流れの中 それはそこにある。
「I’m looking when i’m looking」
ミクストメディア
青梅総合高校敷地内、講堂横の藤棚の場所
インスタレーション

35 佐藤賢
青く広がる大空を僕らは見上げた時にそこに自由を抱いたりする、それを見下ろす空は僕らに自由を夢抱いているのだと思います。
「1?の視点」
ミクストメディア
青梅総合高校敷地内、講堂裏の道路に面した場所
インスタレーション

43 佐藤慎吾
複数の並べられたカメラオブスキューラーに映された風景は眼で見る風景とは異なり物質感の無い、像としての風景である。或はそれをリアルタイムの映像と考えるとそれは複数化された現在と見ることもできる。多分これは像を像として見るための装置だと思う。
「識閾の風景」
木・レンズ・ペンキ
450×460×1200(?)の箱を複数並べて展示
山崎さん宅駐車場スペース
インスタレーション

28 佐藤理恵
ある国の貴族にマダム・ブループラムという女性がいました。彼女は自分と同じ名をもつ日本の青梅にいつか行ってみたいと願ってました。しかし彼女はその願いを叶えることなく天国へ旅立ちました。今回の展示で彼女の願いを叶えることができたように思います。
「マダム・ブループラム」
アクリル、パネルに綿布
勝沼公会堂
平面

5 滝川おりえ
目に見えているものと目に見えていないものは、<表と裏>の関係であるかのように思える。見えている部分は見えていない何者かの残した痕跡であるかもしれない。表と裏の狭間にある錯綜した緊張感。それはいまここに、そこかしこにあり続ける、“見えない存在者”からの開始の連続を想う。
「ON」
ミクストメディア
河辺さん宅の裏庭
インスタレーション

29 野坂紗智
公会堂内部は、部屋の外も内も複数のラインによって一時的に想定されている。それらは移動可能で、取り外すことさえできる。
「lines」
ミクストメディア
可変
勝沼公会堂
インスタレーション

6 藤原佳恵
視界の隅のさらに隅、姿を認識できない場所にいる<kamisama>を、いつか眼で見てみたい—そんな事をぼ〜んやりと考えながら、いつも制作しています。今回は、西分神社の風光により閃いた<kamisama>の姿を、現場に拵えました。
木・塗装シート・餌やりタイマー・アルミニウム・雨とか風とか光とか 他
「彷彿」
西分神社正面階段
インスタレーション

母袋俊也 ? 「M377 TA・KY OB AS HI」??????????? ?青梅市立美術館
本展では、08年にINAXギャラリーでの個展に出品した横長な作品「TA・KY OB AS HI」を、青梅市立美術館のガラスケースへの展示を試みています。
横長フォーマート、偶数連結の”TA”系シリーズは、もともと障屏画の構造を参照しつつ展開してきたことを考えると、日本画専用のガラスケースへの展示もある必然でもあるのだろう。
モデルであった京橋からの想念上の関東平野の風景には、水平性の画面に多摩の山々が描かれていたのですが、2年後、西の外れに絵が移され京橋方面とと対面しているような、今回の展示試みはなんとも不思議な感覚を覚えています。

白井忠俊
「縄文土器の装飾は蛇ではないか。」日本美術の源泉である原始蛇信仰を“円筒絵画”によって表す。
「何を探しているのか忘れてしまった」2009年
(助手:真之介)
2010年11月15日 カテゴリー:個展・グループ展
ギャラリー SCAI THE BATHHOUSEで宮島達男さんの個展が始まりました。本学学生や卒業生が多く来ていて、作品を背景に作家本人を囲んで撮影したのでご紹介します。右から二人目の赤いシャツの方が宮島氏です。左端は本学講師の松本先生。宮島氏とは予備校時代からの仲間だそうです。学生に取ってアートの空気を吸うことは非常に大切なことです。宮島氏はさすがに顔が広く元サッカー日本代表の中田英寿氏も来廊していました。
http://www.scaithebathhouse.com/ja/

(教員:近藤 昌美)
2010年11月8日 カテゴリー:個展・グループ展
絵画専攻で助手をしております原田郁の企画展が、出身地山形県村山市の真下慶治記念美術館にて現在 開催中です。

本展は私にとって出身地での初個展となり、会場では近年(2008~)の”GARDEN”シリーズを中心にタブロー作品を10数点展示しております。



自らが作り出している原風景の作品世界が幼少の頃から見つめてきた村山の風景と出会います。

写真は美術館からの臨める最上川の景観です。
真下慶治記念美術館 概要
山形県の母なる川最上川をこよなく愛した洋画家真下慶治画伯(故人)が村山市にアトリエを構え、最上川をテーマに生涯制作に取り組んだ数多くの作品が残されました。平成13年秋、真下慶治夫人より作品寄贈の申出を受け、村山市では市制施行50周年記念事業として、村山市出身で現在も第一線で活躍されている建築家 高宮眞介氏に依頼し、アトリエの現存するに真下慶治記念美術館を建設しました。
常設展示室では真下慶治作品をご覧になれます。
最上川 秋 展 2010年8月27日(金)〜 ? 2010年11月9日(火)
最上川 冬 展 2010年11月12日(金)〜 ?2011年3月30日(火)
わたくし「原田 郁 展」の会期は11月23日までです。近くにお立ち寄りの際はどうぞよろしくお願いいたします。
「原田 郁 ?展」
会期/ 2010年10月14日(木)?11月23日(火)
開場時間/9:00?17:00? (入館は16:30まで)
休館日/水曜・祝日の翌日・年末年始
会場/真下慶治記念美術館
住所/〒995-0054 ?山形県村山市 大字大淀 ?1084-1
入館料/大人300円 小中学生150円(団体15名以上 ?大人250円 ?小中学生100円)
TEL /0237-52-3195
MAIL/?massimo@city.murayama.lg.jp
美術館HP/ ?http://www.massimo-k.org/museum.html
※交通案内に関しましては村山市公式サイト「商工文化観光課」内真下慶治記念美術館情報?Museum? Guideからご覧下さい。
http://www.city.murayama.lg.jp/0190bunkakankou/shisetsu/mashimo/index_01.htm
(助手:原田)
カテゴリー:個展・グループ展
中村宏客員教授と私近藤のゼミナールの合同展オープニングが11/6にありました。会場は既にお知らせした通り西武池袋線東長崎のターナーギャラリーです。11/12まで。このギャラリーは画材メーカーのターナー株式会社が自社ビルの中に若手アーティスト支援のために格安な使用料で開設しているスペースです。今年度は中村先生も私もゼミ生が少なかったので、院生のOBも小品で参加しました。
中央の中村先生も楽しそうです。別フロアの他学の展示グループも行き来し大変にぎやかなオープニングでした。


学生も会場貸し主との折衝からDMデザイン、印刷発注、搬入、展示など展覧会の実際を自分たちで行い,一通り経験します。
(教員:近藤 昌美)
2010年11月7日 カテゴリー:個展・グループ展
1987年学部卒業であり元非常勤講師をしていただいていた小林良一さんが出品されている五島記念文化財団20周年記念展「美の潮流」展に行って来ました(Bunkamura ザ・ミュージアム 11/7まで)。小林さんは五島財団の美術部門新人賞として1997年から98年にかけて1年間ニューヨークに滞在しました。本展は20年間の受賞作家41名からなる展覧会だそうです。




大作の展示でした。
(教員:近藤 昌美)
カテゴリー:個展・グループ展
2002年学部卒業生の箱嶋泰美さんの個展に行って来ました。港区青山のギャラリーSundriesで11/2〜13(月曜休廊)。「I met you 〜少し?笑って」と題された個展は大きめなペインティングとドローイングで構成されていました。ペインティングは今年の群馬青年ビエンナーレで入選した作品と同じシリーズです。彼女は非常に独特な感性の作品を描きます。


上はペインティングと本人です。
(教員:近藤 昌美)
2010年11月5日 カテゴリー:個展・グループ展


今年度は、中村宏客員教授ゼミと近藤ゼミの合同ゼミ展が学外の豊島区のターナーギャラリーにおいて、11/6日〜12に開催されますのでご案内いたしす。


中村御大みずから展示作業までしていただきました。恐縮です。
11/6(土)17時からオープニングパーティーがありますので、ぜひお越し下さい。
(教員:近藤 昌美)
2010年11月2日 カテゴリー:個展・グループ展
毎年開催されている青梅アートプログラムを見て来ました。16人の作家が市立美術館等で展示している「循環の体」(11/28、市美のみ12/5まで)と題された展覧会と、本学をはじめとした4美術系大学学生48人が参加する「リフレクションー余白との対峙」(11/28まで)の二企画で、旧青梅街道とJR梅線沿いをオリエンテーリングのように巡りながら見て行く展覧会です。本学では母袋教授が中心となり参加しています。本学学生作品からご紹介します。


戦前に建った公会堂の廊下突き当たりには佐藤理恵さんの絵画作品です。

まったくの違和感が面白いですね。

同じ館内には野坂紗智さんのインスタレーション作品がありました。


近くの林の木々には磯邉寛子さんの作品があります。

神社の祭礼の参道をたどって行くと、急な石段のそこかしこに藤原佳恵さんの立体作品がありました。



祭りに来た皆さんはこれらは何だとお思いになるでしょうか?面白いですね。

大城夏紀さんの作品。路地というか隙間ですね。奥に白く塗られた椅子がおいてあります。

線路沿いの物置のトタン屋根の上に設置されていた滝川おりえさんの作品。暗がりでは怖い感じで見たくないですね。


佐藤慎吾さんの作品。ピンホールカメラのように通りの風景が逆さまに写っています。

佐藤賢さんの作品。この近くに榊貴美さんの作品もあるはずでしたが、先日の悪天候のために一時的に撤去されていて残念ながら見ることが出来ませんでした。



作家展「循環の体」にも母袋先生以外に卒業生の白井忠俊さんが展示していました,会場は地場産業であった古い織物工場をリノベーションしたSAKURA FACTORYです。そこに大蛇が巻き付く巨大な円筒が並んでいました。


最後は毎年学生を率いてアートプログラム青梅に関わっておられる母袋先生の作品を青梅市立美術館で見て来ました。広い展示室に対面するように展示されていました。ガラス越しの作品は非常に大作です。こうした自身の作品展示に重ねて、学生達に展示機会を与えて行く作業は大変なことだと思います。しかし、毎年楽しませてもらっております。今年も本当にお疲れさまでした。
(教員:近藤 昌美)
カテゴリー:個展・グループ展
大学からほど近い場所に卒業生達が何組か共同アトリエを運営していて,その内の二つで時期を合わせてオープンアトリエ(オープンスタジオ)として作品を展示しているので見に行って来ました。

大きな倉庫を借りて共同アトリエを開いたのは今年大学院を修了したメンバーを中心にした7人です。




7人のうち4人がいて出迎えてくれました。天井高も4mありギャラリーのようですね。皆さん地方から進学して来ていて、住まいとアトリエを維持して行くのは経済的に大変なはずですが、こうしたこともアーティストとして生き残る条件ですし、仲間同士で励まし合いながらそれを乗り越えて行って欲しいと思います。

こちらは卒業後数年以上たっている先輩方のアトリエですが、上記の場所とは1kmほどの近所にあり、時期を合わせた展示です。STUDIO牛小屋と名付けた4人で運営しているアトリエですが、以前は近くに牛小屋でもあったのでしょう。今回はメンバー4人は不在でしたが、ゲスト展示者の卒業生が出迎えてくれました。


八王子,相模原近辺はこうした倉庫物件も借りやすいのでしょう、卒業後も制作し続けやすい環境だと言えるかも知れません。
(教員:近藤 昌美)
カテゴリー:個展・グループ展
人形町のスペースアネックスギャラリーで卒業生の二人展が開かれています。このギャラリーは学生は無料で借りられるせいか競争率も激しいのでしょう、11/1.2、4、5と4日間の会期です。「きれいなナイフはよく切れる/U.U.U.U」と題された展示で,今年学部を卒業した内田さとみさんと山口真和さんの二人展です。


内田さんと作品です。学部を卒業してまだ数ヶ月ですが随分作品の印象が変化しました。もう少し完成度が上がってくるとなお良い感じになると思いました。


山口さんと作品です。芸大の院に進学していますが、先日の研究室展よりも少し変化した印象です。二つのフロアをそれぞれ個展のように使用していました。

友人達がたくさん集まっていました。卒業後に制作し発表を続けるのは大変です。これからも頑張って欲しいものです。
(教員:近藤 昌美)
« 前のページ
次のページ »
↑ move to top of this page