群馬県立美術館館林館
2012年4月30日 カテゴリー:個展・グループ展
群馬県館林市にある県立美術館館林館の展覧会レセプションに行って来ました。卒業生の五月女哲平さん(’05学部卒業)が出品しています。群馬県は県立美術館が高崎市と館林市に二館あります。その館林館の企画展「館林ジャンクション 中央関東の現代美術」にお隣の栃木県出身の五月女さんが出品していました。館林市は県の東側が栃木県や埼玉県に突き出すような立地にあり、館林市を中心に25キロ圏内に在住する現代美術作家を選んだということで、地元群馬県を始め埼玉、栃木、茨城の各県から16名の作家が参加しています。県境を越えて文化交流が盛んな地域での意欲的な展示です。
http://www.gmat.gsn.ed.jp/ex/ex1.html
田園の中に現代的な美しい美術館があり、鐘の上のウサギで知られるバリー・フラナガンの彫刻が出迎えてくれます。
インスタレーション作品と五月女さんです。
上は今年のVOCAに出品した作品ですが、ここ数年の絵画作品を中心とした見応えがある展示でした。
これも五月女さんの作品です。展示室に向かうガラス面に透明シートにより作られていますが彼の作品に対する思考を側面から理解する助けになっているように思います。
出品作家の紹介等が済んで、盛況なパーティーが開催されました。五月女さん以外にも興味深い作品がたくさんあり、企画学芸員の意欲が良く伝わって来ました。県立美術館はどこも出品が県内在住作家に偏りがちですが、四県にまたがった今展の選定はこの地域の特性を考えると英断だと感じました。
(教員:近藤 昌美)