荻原貴裕さん個展
2012年5月29日 カテゴリー:個展・グループ展
’05年学部卒業の荻原貴裕さんがさいたま市浦和で個展を開催中ですので行って来ました。6/18までの土、日、月のみ開館。駅から10分ほどの調神社にほど近い古民家「関井記念館」をアトリエとして使っている荻原さんが「無益な人の耐久性」と題して個展をしています。関井記念館とは大家さんの名前にちなみ自分たちで命名したものです。
http://sekiikinenkan.jugem.jp/
ガラス戸の反対側からの投影です。
1、2階を全て使ったインスタレーション作品は、破綻と創造の際を行き来するような印象で、タイトルの「無益な人」のイメージそのままですが、不思議と面白さがあり惹かれます。悪ふざけを大まじめにやるような、そして漫画家のつげ義春と三浦じゅんを下敷きにしながら、荻原君なりの個性が見て取れ興味深かったです。会期中は何度かパフォーマンスも予定され、楽しめそうです。
上は真っ暗な部屋の作品を懐中電灯で観る小部屋での本人ですが、彼のような伝統的な美大教育を良い意味で裏切ってくれる卒業生作家がいることも良いことだと思いました。
(教員:近藤 昌美)