2つの版画展お知らせとアトリエ制作風景
文房堂ギャラリーにて2つの版画展示が続きます。5月17日から22日までは4年生15名による版表現の4年生15名によるグループ展「版十六景」、5月24日から6月5日まではグループ展「版画の色ーリトグラフ」が行われます。ここ数日、大学の版表現アトリエでは、これに参加する造形大学関係の人たちに、リトグラフ作品の制作をして頂いています。様々な表現活動をしている人たちの制作風景を見ることは、学生達にとって何よりな勉強の機会です。そんなアトリエ風景をちょっとご報告します。
制作中の堀 由樹子さんは形象表現研究指標の、末永史尚さんは概念表現研究指標の非常勤講師の先生です。授業が終わると早速制作に取り掛かりました。ちょっとお邪魔だったのですが写真を撮らせて頂きました。
東京造形大学の版表現アトリエの良さは、版画だけに縛られない様々な表現方法と常に近い距離で制作していることです。この日のように他のコースの先生や学生も版を使って制作しますし、版の学生も広い視野を持って版での表現を実践してくれています。楽しくて刺激になる出会いが沢山あるアトリエです。
堀先生と末永先生です。制作中は楽しい世間話や真剣な絵の話もあるのです。
堀先生の学生時代の専門はリトグラフ。流石に華麗なローラー回しです。
リトグラフの制作は集中力と体力が大事ですね。
末永先生は、なんとアクリルで描画します。イタヅ・リトグラフィック仕込みの方法です。上手く刷れると嬉しくなりますね。
さて、ここからは4年生(16名)と3年生(22名)のアトリエ制作風景です。
まずは4年生から幾つか紹介します。文房堂ギャラリーでの学外展示に向けて制作しています。
水性木版での作品制作で大らかな絵を作ります。人柄もそんな感じです
額装中。版画はその画面に合った額装がとても大事です。
リトグラフの版を重ね刷りし柔らかい色の空間を作ります。
油性木版での制作ですが、普段はメゾチントで制作しています。
銅版画制作中。奥ではシルクでTシャツにも絵を刷っています。展示が楽しみです。是非ご高覧下さい。
ここからは3年生。今週末の講評会へ向けて制作を頑張っています。
リトグラフのアルミ版に描画中です。集中してますね。
二人とも木版で、それぞれにユニークな画面を制作します。
沢山刷ってちょっと一息、おやつの時間です。
皆、それぞれの個性を形にして行きます。
楽しそうですね。でも机は整理整頓しましょうね。
(教員:生嶋 順理)