2014年11月12日 カテゴリー:版表現

版表現研究指標の2年生を対象に毎年、浅草〜日本橋近辺にある材料店見学を実施しています。普段制作で使用している道具の製作の現場にお邪魔しました。
はじめに銀座線稲荷町駅すぐにある「宮川刷毛ブラシ製作所」へ向かいました。こちらでは木版画で使うブラシや手刷毛はもちろん、多様なブラシ・刷毛を製作しています。

実際に製作しているところを見学しながらお話を。全て手作業で植えているため、抜けがなく長持ちします。手入れの方法まで細やかに教えていただきました。

その後は葛飾北斎のお墓に行き、お墓参りをしました。隠れた名所です。

30分程歩いて「清水刃物店」さんへ。こちらでは日本刀と同じ製法の彫刻刀を製作されています。今まで使用していた彫刻刀とは違う切れ味に皆、驚いていました。
商品の陳列はなく、相談をしながら自分にあった刃物を作っていただけます。
彫刻刀についてのお話を聞いたあとに、研ぎの実演もしていただきました。

最後は「小津和紙」さんへ。創業は1653年と古く、資料館も併設されており紙の歴史を知ることもできます。また、店内には日本各地の和紙が揃っています。現在は仮店舗となっており、臨時休業中でしたが特別に案内をしていただきました。


丁寧に和紙についてのお話をしていただいたあと、店舗で買い物です。たくさん並ぶ和紙の中から真剣に選んでいます。
全国各地の和紙はもちろんですが、和紙で作られたクオリティーの高い商品まで置いてあり楽しんでいました。小津和紙限定の商品もあります。
道具を揃えることも大事ですが、手入れを怠るとせっかくの道具が台無しになってしまいます。実際に見て、聞いたことによりあらためて道具の重要性が実感できたのではないでしょうか。今回、訪問をしました宮川刷毛ブラシ製作所、清水刃物店、小津和紙の職人さん、スタッフの方々には大変感謝しております。来年度もどうぞよろしくお願いします。
■宮川刷毛ブラシ製作所 東京都台東区元浅草2丁目10‐14
TEL:03-3844-5025 FAX:03-3841-9343
■清水刃物店 東京都台東区台東1-10-5
TEL:03-3831-1929
■小津和紙 東京都中央区日本橋本町3-6-2 小津本館ビル TEL:03-3662-1184 営業時間:10:00 – 18:00 定休日:土日祝祭日
※現在は仮店舗となっています。2015年春にリニューアルオープン予定。http://www.ozuwashi.net/
(助手:にしひら)
2014年11月11日 カテゴリー:授業の様子
版表現では版に関する様々な技法を行います。木下恵介教授によるガリ版印刷を使った制作の様子です。



こちらは生嶋順理教授による転写からのドローイングの様子です。


そして造形山(七国山)散歩の様子です。先生方と大学裏の山を散歩します。

版を作ってするだけが版表現ではないと学ぶことができたワークショップだったのではないでしょうか。
(助手 松本)
2014年11月10日 カテゴリー:未分類
概念表現では「マイ・フェイバリッツ」という課題で、学生が好きな(お気に入りの)作家の画集などを図書館などで借り、それをもとに面談を行いドローイングを制作します。選んだ作家のどの作品が、どのように好きなのか?自分の作品についてはどう考えているのか、先生と面談していきます。

奥が非常勤講師の鈴木俊輔先生、手前が母袋俊也教授です。



面談をしていくなかで先生から新しい作家や思想を教わって得ることも多かったのではないでしょうか。概念表現は他に高橋淑人教授、非常勤講師に原游先生、南条嘉穀先生が担当されています。
(助手 松本)
2014年11月8日 カテゴリー:受賞
リキテックスアートプライズ2014にて香月恵介(大学院1年)がグランプリ、阿知波閑(学部4年)が審査員賞を受賞しました。
グランプリの香月くんは副賞としてロンドンでのレジデンス滞在とその後ギャラリーでの展示、都内のギャラリーでの展示を行います。
香月くんは作家としての評価が高くなってきている学生の一人でもあるので、ロンドンでのレジデンス滞在もいい経験になるのではないでしょうか。

香月恵介(大学院1年)

阿知波閑(学部4年)
お二人とも受賞おめでとうございます。
(助手 清原)
2014年11月5日 カテゴリー:授業の様子
本日は広域表現を紹介します。広域表現は「すべてのことをこの一曲から」という課題で各自好きな曲を一曲用意し、その曲を聞きながらドローイングをするという内容です。
広域表現では2年生から絵画をはじめ、立体や映像、言語、身体、音、空間表現など様々な表現方法を学ぶカリキュラムになっています。


3日目に寸評を行います。選んだ曲を流し、ドローイングを見ます。

広域表現では清水哲朗教授と非常勤講師では2年次に川口晴美先生、河村美雪先生、2・3年次に祐成政徳先生、森田浩影先生、3年次に利部志穂先生が担当されています。
(助手 松本)
2014年11月4日 カテゴリー:授業の様子
先週から始まった指標分けWSの内容を研究指標ごとに紹介します。形象表現は「身体から意識への還流」という課題ですが内容は3日間毎日1点ずつF30号大のドローイングを制作します。各々で描画材料を選択し制作します。その合間に先生と面談を行います。

形象担当の近藤昌美教授です。




小林良一特任教授です。形象表現担当は他に非常勤講師で今津景先生、白井美穂先生、宮崎勇次郎先生が担当されています。面談では主に、どのようなことに興味があるのか、これからどのような作品を作っていきたいのか、といったことを重点的に話されています。
(助手 松本)
2014年11月1日 カテゴリー:個展・グループ展
展覧会アートプログラム青梅のご案内

11月8日土曜日より「アートプログラム青梅2014まなざしを織る」が開催されます。
今年度の本学関係の出品者は、母袋俊也教授、卒業生・浅野彌弦、在校生からは大学院2年生・田神光季、大学院1年生・岡崎詩をり、香月恵介、下山健太郎、関口奈美、武地成美、刘 艺(リュウ イ)学部生ユニット「〼(Cut)」メンバー・菊池遼、小池覚、佐々木瑞季、堀越宏太になります。
会期中にシンポジウムやワークショップなどイベントもありますので展示とあわせてお越しいただければ幸いです。
詳細:http://www.art-program-ome.com/
(助手 松本)
2014年10月31日 カテゴリー:授業の様子
1年生の研究指標選択ワークショップが始まりました。

ガイダンスの様子です。


ワークショップを行っているアトリエの様子です。

このワークショップは1年生が美術を学び成長していく上でとても重要な役割を果たします。
形象表現、概念表現、広域表現、版表現と4つの指標に分かれていますが、選択によって様々な可能性が広がっていきます。
それぞれの学生が自らの表現を模索する一歩をこのワークショップを通して踏み出せればよいですね。
(助手 野内)
2014年10月28日 カテゴリー:合評会, 授業の様子
立体表現合評会の様子です。展示形態は様々ですが、展示をするために初めて台座を作った人も多いのではないでしょうか。

クラスによっては学生同士でディスカッションを行いながら講評を進めます。お互いの意見を言い合うことにまだ慣れてない人も多くためらいがちでしたが、よい練習になったのではないでしょうか。

立体作品と同じ素材を身にまといパフォーマンスを行う人もいました。

立体作品を展示する際作品をよく見せる方法なども勉強になったのではないでしょうか。
(助手 松本)
カテゴリー:合評会, 授業の様子
版技法の合評会が行われました。まずは展示するための壁立てから始めます。

版画の作品を傷つけないための展示方法で工夫しながら展示準備を行います。

3日間かけて全員の先生から講評してもらいます。

2つの版種による作品をそれぞれ展示する人や、組み合わせてインスタレーションする人もいて展示方法は様々でした。

台風などで制作が遅れる場面もありましたが、無事合評会を終える事が出来ました。

合評会後は打ち上げでした。1年生が準備を行い2年生と合同で盛り上がりました。版技法担当の木下教授が直々にたこ焼きを焼いて振る舞ってました!版技法を教える時と同様に真剣です・・・!

次の日は教室片付けでした。みんなで協力してあっと言う間に次の授業の準備まで整いました!お疲れさまでした。
(助手 松本)
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