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お知らせの記事一覧

母袋ゼミ拡大プログラム インタビューシリーズvol.1 原田郁

母袋ゼミでは拡張プログラムとして作家、キュレーター等へのインタビューをシリーズとして年に2回程度開催することとなりました。

それらは動画として本、絵画ブログ、youtubeなどの動画サイトに掲載、アップロードしていくことになります。

初回としては昨年まで助手として絵画専攻をサポートしてくれた作家、原田郁さんとなります。

インタビューは昨年11月19日にされたものです。

今後随時、アップロードしていく予定です。絵画ブログ右側の「母袋ゼミ拡大プログラムインタビューシリーズ」のバナーから動画のページに行くことができます。

↓原田郁インタビュー動画(youtube)

なお「BT(美術手帖)2011年6月号」P165~

ターレンス 若手アーティストの制作現場 vol,1に原田さんのインタビュー記事が掲載されていますのであわせてご覧ください。

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(助手:真之介)

松本春嵩先生 芸術新潮掲載記事

美術雑誌の”芸術新潮”に松本先生のギャラリーアイショウミウラアーツでの個展(2011、3/5〜4/2)が取材、掲載されていますのでご紹介します。ぜひ、見てみて下さい。
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(教員:近藤 昌美)

カタログ「Art Program OME2010 8th」刊行

昨秋、青梅市で開催された〈アートプログラム青梅2010「循環の体」展〉

2010年 10月30日(土)〜11月28日(日)

カタログA4、全80ページ刊行。

母袋俊也(絵画専攻領域教授)

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「M377 TA・KY OB AS HI」

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「M378 Kyobashi 1」

「風景にみる視線の双方向性 KY OB AS HI-OHME」

絵画を考えようとする時、視線の双方向性、絵と眼差しとの関係は、僕のなかでその重要性をますます強くしてきているように思える。それは絵画が果たそうとする使命を考えることにほかならない。

僕が視線の双方向性について初めて意識したのは87年のロシアでのイコン体験であった。

教会内では、乏しい光のもとイコン壁を前に老婦が立ち、そこに描かれた聖人たちに視線を注いでいた。その姿は同時に静謐のなか多くの聖人に見守られているかのようにも思えたのだった。そこには見、見られる関係、視線の双方向性があり、絵画からの視線、絵画の果たすべき役割があるように思えたのでした。

実は、そのような見、見守られる関係を僕は風景にも強く感じることがあるのです。

03年、妻有で制作した《絵画のための見晴らし小屋》の窓は越後三山の稜線を切り取ったものだった。そもそも「風景」とはデカルト的明晰な眼によって秩序づけられ形成される。すまわち対象、世界はわれわれの視線の束によって捉えられているというのである。しかし有史以前からそこにあったのであり、後に人々は盆地の内側にあって、生を営んできた。

それは、山を見ながら、そして山々に見守られての暮らしであった。

デカルト的に言えば、その視線により対象を秩序づけ風景を生成、支配するかにみえる人は、実はその対象である山に見られることをとおして生き、存在を顕かにするのである。

そこに絵の使命を風景の中にも見出すのである。それが僕の風景を描くテーマの一つの理由でもあるのである。

今回出品した《M377 TA・KY OB AS HI》は、風景を手掛かりに障屏画をモデルに展開している”TA”系に属する。08年、京橋のINAXギャラリーの展示むけ想念上の関東平野をモデルに画面水平戦上部には平野西部の多摩の山々の稜線が描かれていた。

期せずして今回、その多摩地区、青梅は青梅市立美術館に作品は移され、日本画展示ケース内への展示が試みられ、京橋方面と対面する機会を得た。画面内に描かれた想念上の関東平野の水平性は京橋、青梅、2箇所の展示を経て画面を貫き大きく延長、東と西を接続させ、内側に立つわれわれとの対面を果たしたかに見える。

2010,12 母袋俊也

白井忠俊(1996年 絵画専攻卒業)

想像してもらいたい。

例えば、長大な画巻である横山大観《生成流転》そしてやまと絵の名品《日月山水図屏風》を描かれた内容のみを重視し、絵画形成をゼロベースに設定してみる。例えば、短形であること、絵巻物であること、屏風であることをゼロにしてみる。

《生成流転》を始まりと終わりを繋ぎ合わせ円筒状態に展示する。

《日月山水図屏風》を蛇腹折りでなく、12面体の円筒にして展示する。

どうだろうか?円筒の状態であるほうが自然ではないだろうか。なぜなら、どちらにも東洋哲学がもつ、循環や輪廻が作品内容に含まれているからではないか。

人類の歴史において円筒に絵を描くことは奇をてらった行為だろうか。縄文土器の円筒面は表現の場ではなかったのか。

いつの時代も人々は終末思想、末法思想に心ひかれる。”円筒絵画”は循環する時間制を発生させ、「終わらない」ことを実感させる。

私たちが「終わり」に囚われることから自由になれるかもしれない。


「いつもと変わらない一日」

手前から

「何を知りたかったのか忘れてしまった」

「どんな答えを欲していたのか忘れてしまった」

「何を探しているのか忘れてしまった」

学生出品作家

滝川おりえ

ON』
「ON」

藤原佳恵


「彷彿」

大城夏紀


「瞬間の認識」

磯邉寛子


「那由多」

佐藤理恵


「マダム・ブループラム」

野坂紗智

lines』
「lines」

榊貴美

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「I’m looked when I’m looking」

佐藤賢

1mmの視点』
「1㎜の視点」

佐藤慎吾


「識閾の風景」

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ガイドツアーの様子

(助手:真之介)

前沢知子先生ワークショップ「空間を使った、全身でのお絵描き」報告

2011年2月と3月に行われたワークショップの報告です。このワークショップは、特定非営利活動法人 芸術資源開発機構(ARDA)の「アート・デリバリー」事業で、港区立保育園と杉並区立児童館において、前沢知子(概念非常勤)が派遣アーティストとしてワークショップを行いました。

(注釈):「アート・デリバリー」とは、アーティストを児童館、学校などの施設に派遣し、アーティストのユニークな視点を活かしたプログラムを行う事業

特定非営利活動法人 芸術資源開発機構(ARDA) http://www.ARDA.jp

東京都杉並区上井草児童館では、ワークショップ『からだでお絵かき!〜色いろ出会うキッズルーム〜』が行われました。

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このワークショップでは、「空間を使った、全身でのお絵かき」を行い、描画行為の様々な「関係性」への試みを行いました。

「描画行為とコミュニケーションとの関係性」「描画行為と環境/状況との関係性」「発達と認知との関係性」「平面と立体との関係性(2次元と3次元)」などの、「描画行為」を成立させている「あらゆる関係性」に焦点をあてることで、幼児のお絵かきという「人間の描画行為及びの原初的欲求」とそれに関わる様々な要素との「関係性」を空間に取り込むことで、室内空間に「絵画(お絵かき)の庭園」が現れました。

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また港区立保育園では、保育士講座と園児講座として、ARDAと港区の事業である「港区ふれあいアート」にて、ワークショップ「描いて、積んでからだでお絵かき!」を開講しました。

床一面に敷き詰められた白い正方形パネルの上で、参加者が全身でドロッピングを行い、そのパネルを分割し立方体に制作し、またその立方体を様々に組み合わせ全身で表現活動を行うというものでした。

またこのワークショップでも、描画行為と身体性などの様々な「関係性」への試みを行い、室内空間に「絵画(お絵かき)の庭園」を制作しました。

平成22年度のARDAのアートデリバリー事業では、この他にも杉並区立上荻児童館では前沢ワークショップ「描いて変身、古着でデコ!〜オリジナル服をペイントしよう〜」(協賛:ターナー色彩株式会社)、杉並区立松庵児童館では、造形大の映画専攻領域の西村智弘先生のワークショップ『フィルムに絵を描いて上演しよう!』(16ミリフィルム提供:京都府京都文化博物館)が開催されていました。

また上荻児童館と上井草児童館では、東京造形大学絵画専攻の学生も「アートコミュニケーター」としてワークショップを行いました。

「アートコミュニケーター」として参加して頂いた学生のみなさん、どうもありがとうございました。

概念表現研究指標 非常勤講師 前沢知子

(助手:真之介)

「鷹見明彦さんを偲ぶ会」のお知らせ

先日の鷹見明彦氏訃報の続報です。

鷹見明彦さんを偲ぶ会が下記のとおり開催されることになりました。

去る3月23日に亡くなられました鷹見明彦を追悼するため、4月23日に「鷹見明彦さんを偲ぶ会」を催します。できるだけ多くの方にお集いいただき、生前の積極的な活動の業績を偲ぶ会になればと思います。

日時:4月23日(土曜日)午後1時〜午後3時

場所:東京芸術大学 大学美術館1階 大浦食堂

東京都台東区上野公園内12-8

会費:2000円

詳細、お問い合わせ

(助手:真之介)

プロジェクト「鯉アートのぼり」参加への誘い

卒業生、在校生、教員、スタッフの方々へ。プロジェクト「鯉アートのぼり」 参加への誘い。

先日、作家で、福島大学の渡邊晃一さんより母袋宛Emailが届きました。

3月11日の大震災その後今も続く余震、収束の糸口が見えない原発問題の、渦中の福島で、渡邊さんは「鯉アートのぼり」の名のもと2つのプロジェクト活動を始めています。 一つは福島大学の学生とともに福島市内の避難所の子供たちと「鯉のぼり作り」のワークショップ展開しており。もう一つのプロジェクトは、5月1日、こどもの日前後から一ヶ月間、子どもたちやアーティストの描いた鯉のぼりを応援旗として福島市内の町中広場で、鯉のぼりを展示、飾るという活動です。

そこで「メッセージ鯉のぼり」(35x75cm)の制作参加をつのっており。たくさんの作品を集めているとのことでした。

渡邊晃一さんからのメッセージ

福島の町中が、風評被害もあり、寂しい状況のなかで、子どもたちが互いに関わりをつくる、人と人のつながりをつくる契機として捉えております。子どもたち自らがもの作りの楽しさ、発信することの重要性、土地を考え、「場」を新たに生み出せる循環的な活動に転換できることを願っております。

皆さんの鯉のぼりに思い思いの絵を描いて、御送り頂けると嬉しいです。

是非、是非、明日に向かって 「鯉」のように登り始めるエネルギーを送ってください。鯉は里の魚です。里は田と土からなります。地域に住む子どもたちが、龍になっていくように、明日に向かって 「鯉」が登り始めるエネルギーを育んでいきたいと願っております。―2011.4.8

(本プロジェクトのWebsiteも本来完成予定だったのですが、業者も被災し、遅れているとのことです、アップされ次第本ブログに掲載します。)

圧倒する現実世界を前に、美術の使命、立場そしてその限界と可能性も含め、それぞれが熟慮の日々と思います。

それぞれ考えてみてください。僕も一点制作予定です。

関心のある人、サイズ材質などの問い合わせは、絵画事務室まで。

5月1日に造形大から福島大に一括搬入の予定です。

母袋俊也

(助手:真之介)

ごあいさつ

今年度から平嶺さん、原田さんの後を引き継ぎ助手になります、丸山、青木です。今回は自己紹介をさせて頂きます。面識のある方無い方、右も左もハタマタ上も下もわかりませんが、宜しくお願い致します!

丸山 恭世

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1985年   神奈川県生まれ/BELLEFONTAINE,OHIO

2009年   東京造形大学 造形学部美術学科・絵画専攻 卒業

2011年   同大学院造形研究科・美術専攻領域 修了

個展

2009年4月 「丸山恭世〜MOMENT〜」GALLERY MOMO ROPPNGI(六本木) 2010年9月 「丸山恭世」ギャラリー坂巻(京橋)

グループ展

2010年7月「SUMMER GROUP SHOW “HOP STEP JUMP”」GALLERY MOMO ROPPONGI(六本木)/9月「AMUSING」ギャラリー坂巻(京橋)/12月「VIA ART2009」(銀座)/2010年「ASIA TOP GALLERY HOTEL ART FAIR」(香港)/9月「KAWAII賞2010」(渋谷),「国際アートトリエンナーレ2010」(大阪),個展「丸山 恭世」ギャラリー坂巻(京橋)/2011年「分岐点」GALLERY MOMO ROPPONGI(六本木) 他

受賞歴

VIAART2009入選/KAWAII賞2010入選/国際アートトリエンナーレ2010入選/2010年度ZOKEI賞受賞

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青木 豊

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1985年 熊本県生まれ

2008年 東京造形大学 造形学部美術学科・絵画専攻 卒業

2010年 同大学院造形研究科・美術専攻領域 修了

個展

2011 “multiprime”、hiromiyoshii、東京 2008″Emerging Directors Art Fair,URTRA 001″、spiral、東京

グループ展

2011 “夢で逢いましょう”、SPROUTcuration、東京/”MAGIC BLACK”、hiromiyoshiiroppongi、東京/2010 “Painting on the move”、hiromiyoshii、東京/”camaboco展”、東京造形大学内旧絵画棟、東京/2009 “Liste09″、WARTECH、バーゼル/”Art Basel Miami Beach”、マイアミ/”SET ON THE PLATFORM”、SPACE/ANNEX Gallery、東京/”ARTS CHALLENGE”、愛知芸術文化センター、愛知/2008″青木豊/佐藤修康”、hiromiyoshii、東京/2007″さ迷い人”、スペース蔵、京都/2005″よ迷い人”、大津町立図書館、熊本 他

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(助手:青木)

訃報 鷹見明彦氏 ご逝去

訃報  鷹見明彦氏 ご逝去

つらい報告になります。

美術評論家 鷹見明彦さんが3月23日4時30分にお亡くなりになりました。

Abflug 2011-9つの飛行ー 母袋ゼミ展-03

本学でもレクチャー、合評会などにゲストとして何回も係わっていただきました。

その都度、透徹した視点とともに、作品が社会、文化に対して果たしていく役割などアーティストとして生きる指針となる言葉をのこされ、後にアーティストとして活動を始めていく彼らに様々な面でおしまぬ支援をして下さいました。

その言葉はそれぞれの様々な分岐点で前に進もうとする彼らを勇気づけ、後押ししたことでしょう。

Abflug 2011-9つの飛行ー 母袋ゼミ展-01

(2011年2月14日「Abflug2011-9つの飛行」展)

先月の2月14日も、母袋ゼミの卒展「Abflug2011-9つの飛行」展オープニングのギャラリートークにゲストとして、卒業を控える出品者にメッセージとエールを送って下さったばかりでした。

実は、氏が深刻な病の可能性があること、当日午後には受診の予約が取れ、診断如何では出席叶わないとのことは知らされていたのでした。ですからギャラリートークは別プランで準備していたところに、鷹見さんは来て下さったのでした。

当日、自宅近くの病院での受診の後、自宅への帰宅ではなく約束どおり僕らの待つ東長崎のギャラリーまで来て下さり、会場では普段と同様に静かに出品者一人一人から丁寧に聞き取りをし、作家としての心がけをメッセージに托し、そしていつものように気になった作品をカバンから取り出したインスタントカメラに収めていました。今になってしまえば、それはあるいは現像されることのなかった最後のカットになったのかもしれません。

トークの後、僕に「病院での決定的な告知、東大病院での再検査を告げられた」ことを伝え、降り始めた雪のなか画廊をあとにしたのでした。帰路、降りしきる雪のなか鷹見さんは何を見、何を考えていたのでしょうか。

その後まもなく前橋に移り闘病にはいったばかりのあまりにも早い訃報でした。

こうしているだけでも、数限りない記憶が蘇ってきます。僕の展覧会のほとんど全てを観ていた氏は僕の作品の導き人であり、作品の中枢的な存在である“TA”系の形成の立会人でもあり、その“TA”の命名にも鷹見さんの名は決して無縁ではなかった。まさに僕の作品の伴走者でもあり、僕が最初に書いた論文草稿時の第一番目の読者でもありました。

電話はいつも一時間をこえたのでしたが、その声を耳にすることはできません。筆圧の弱いあの細身の文字の手紙が届くこともなく、その更新は断たれてしまった。

彼はいつも遠いところ、高いところを見ていた。

11日に起きた大震災、その後も続く余震、収束を見ない原発問題、真実がどこにあるかがわからない情報、そしてその過剰反応のなか,日本は今揺れ続けている。

それは想定、予見することのできなかった学問、学究の根本に揺さぶりがかけられ、あらゆる専門性そして個人は問われ、それぞれの胆力は試されているかに見える。

地平から本の少し浮いた場にその「現出性」を求める絵画もまた揺れる大地からの遊離が故に、そして聖顔布が絵画の一つの起源であるように「救済」にその使命を持っていた美術の果たす役割は問われている。

常に美術の役割を求め、その力を信じていた鷹見さんが、今大きく揺れる地上にないことの辛さは計り知れない。

年賀状は毎回 空の写真でした。それはあのカメラで、氏が心動かされる空を目にした時に撮っていたものだったのでしょう。

そして今は、その空の人となってしまった鷹見さん。
現出の場の更に上方の人となった鷹見さん。

常に美術の可能性を信じ、若い作家の可能性を信じ、寄り添い支援した鷹見さん。
澄み切った清流のような鷹見さんだった。

空の人となった鷹見さん、

どうか今までのように見ていて下さい、高い空から。

僕らがこれからどのように応えていくかを、そして更新が断たれることのないことを。

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(年賀状 2004年)

鷹見さん

安らかにお休みください。

心よりご冥福をお祈りいたします。

再度、有難うございました。

合掌。

2011.3.29    母袋俊也

追記

「鷹見明彦さんを偲ぶ会」(仮称)が計画されているとのことです。

日時、場所等確定した時点で本ブログにてお知らせする予定です。

卒業生、在校生で、鷹見さんへの想いのある方へ

造形大としてどのような形でできるか今の時点では定かではありませんが、
「鷹見さんへの想い」として、故人への想いのようなものを、みなさまからお受けしたいと思います。
想いのある方は、下記、東京造形大学絵画事務室までEmailにてお寄せください。

kaiga@zokei.ac.jp

(助手:真之介)

前沢知子先生ワークショップのお知らせ

概念研究指標にて非常勤講師を務めている前沢知子先生のワークショップのお知らせです。

2011年4月3日(日)世田谷美術館『さくらチャリティ』にて、ワークショップ『しゃぼん玉で「さくらランタン」を作ろう〜身近な素材が大変身!〜』(リーダー:前沢知子/概念非常勤)が開催されます。

世田谷美術館では、毎年この時期に『さくら祭』が開催され、前沢も絵の具ワークショップを行ってきました。今年はこの大震災をうけ『さくらチャリティ』として開催することとなり、前沢ワークショップも『しゃぼん玉で「さくらランタン」を作ろう〜身近な素材が大変身!〜』というタイトルで開催することとなりました。

ワークショップの内容は、シャボン玉で絵を描き、「コピー用紙(普通上質紙)」というどこにでもある身近な素材でランタンを作ります。完成したランタンは自宅に持ち帰り活用することができます。停電などの暗闇で「心にも明るさ」を灯してもらえればと思います。

また、このワークショップは、参加者がワークショップ体験(制作)をするだけではなく、完成したさくらランタンを参加者が手にして持ち帰ることにより、会場(世田谷美術館)内外の人々もさくらランタンを目にし、会場の内外に作品が広がっていく、というコンセプトで行われます。春の公園の景色とさくらランタンが「関係性」を持ちながら、「未来への希望」という風景を作ります。

未曾有の大震災、余震そして停電など、漠然とした不安や恐怖そして不便が続きます。身近な素材への視線を通して、春の到来つまり未来は必ずやってくるという「未来への希望」を灯火とともに見つめます。

(概念研究指標 非常勤講師 前沢知子)

『さくらチャリティ』

日時:2011年4月2日(土)、3日(日)10時〜16時

ワークショップ

『しゃぼん玉で「さくらランタン」を作ろう〜身近な素材が大変身!〜』

日時:2011年4月3日(日)、1回目10時30分〜、2回目11時30分〜

対象:幼児〜大人

定員:各回10名

リーダー:前沢知子(アーティスト)

会場:世田谷美術館

お問い合わせ:〒157-0075 世田谷区砧公園1-2  TEL03-3415-6011

主催:世田谷美術館さくら祭実行委員会

(助手:真之介)

「Abflug 2011-9つの飛行-」

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正面)堀口美沙子 右)生井沙織

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左から石川正洋(柱)、永田惇也、丸山知美

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左)中村江伶乃 右)石川正洋

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赤木遥

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ギャラリートークの様子。作品は左から 赤木遥(柱)清原亮 清水信幸(平面、立体)

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マイクを握っているのは出展作家の清原君です。

2月14日展覧会初日に、美術評論家 鷹見明彦氏をゲストに、ギャラリートーク、レセプションが開かれました。

ギャラリーの1F、3Fの2会場に分けられて展示された作品はzokei展からわずかしか経っていないのですが、中にははるかな飛躍をとげた作品もあり、若い作家の集中力と充実した時間を確信しました。

やや遅れてスタートしたギャラリートークは、先ず作家がそれぞれのテーマと展示作品の説明に沿った自己紹介に続き、鷹見さんからの感想、意見が寄せられました。ことに展示に対する「何をどの様に見せていくのか」が重要であるとの指摘に対して学生から「作品そのものの水準こそが、全てであるはずだから今は発言を控える」との発言がありました、それはとても弱々しい発言ではありましたが、最早学生ではない、しかしまだ作家でない彼らの今のスタンディングポジションからのリアルな発言のようにも聞こえたのでした。

トークが終わる頃には会場からのぞく外は、シンシンと雪が降り始めており、レセプションを終了、ギャラリーを出た時はそこは完全なる銀世界でした。

トークレセプションにかけつけてくれた、卒業生、在校生、近藤先生、前沢知子先生、雪を肩につけて入場の末永尚史先生、小河朋司先生ありがとうございました。体調不良の中昨年に引き続きゲストとして来て下さった鷹見さんありがとうございました。

展示は26日(土)まで続きます、ぜひご高覧ください。

文責:母袋俊也

展示の詳細↓

母袋ゼミ展示「Abflug2011-9つの飛行-」

(助手:真之介)


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