2012年11月26日 カテゴリー:お知らせ, 講演
2012.11.18に青梅織物工業共同組合2Fにて開催されました「アートプログラム青梅2012 学生展『地への一雫』」トークセッションについてご報告いたします。
今回、アートプログラム青梅2012学生展『地への一雫』トークセッションでは、ゲストに東京芸術大学中村政人研究室助手/藤林悠さんを迎え、アートプログラム青梅実行委員会代表/原田丕さんに本アートプログラム代表という立場から参加して頂き、東京造形大学大学院1年、野内俊輔が司会進行を務めました。
トークの中では藤林さんにこれまで作家、運営という立場で関わってきたアートイベントのお話を、原田さんにはアートプログラム青梅誕生の経緯、これまでの変遷などを話して頂きました。
お二方の芸術を取り巻く環境への価値観の違いを比べながら、地域や文化に根差したアートイベントがどのようにあるべきなのか大変貴重なお話を聞く事ができました。そして終盤には出席して頂いた学生や教授方、一般客の皆様から本アートプログラムに関しての多種多様なご意見を聞く事ができ、とても充実したトークセッションとなりました。

藤林悠さん

原田丕さん



撮影:村井旬
僕は今回司会という役目を担い、藤林さん原田さんと打ち合わせを重ねながら本番に向け構成や内容を練っていきました。緊張し望んだ本番はなかなかスリリングな瞬間の連続でしたが、とても楽しく貴重な経験をさせて頂いた事に感謝しております。今後この経験を自分自身の活動に活かし、より豊かな芸術表現を通じた交流の場を作る事ができればと考えております。
ご来場下さった皆様へ、ありがとうございました。
東京造形大学大学院1年:野内俊輔
(助手:青木)
カテゴリー:個展・グループ展
何軒かの、卒業生が展示している画廊を回ったのですが、画像を取り忘れたりで今回ご紹介するのはごく一部です。
まずは、すべて開催修了ですが、スイッチポイントでの木村彩子さん、TALIONギャラリー、JIKKAでの青木真莉子、野沢裕さん、TRANS ART TOKYOでの山口真和、田中さえ、藤原佳恵さん、ギャラリー檜での野村俊幸さんらはご紹介出来る画像が手元にありませんが、どなたも良い展示でした。
さて、画像がある2名のみのご紹介ですが、まず11/5〜11/10まで京橋のギャラリー檜プラスで開催されていた加納野乃子さん(’07年学部卒業)です。「ボーダーランド」と題された鉛筆で丁寧に描かれた作品群は、良く観ても鉛筆とは観えず、淡い墨で描かれているようです。ボーダーとはそのような意味なのかとも思いました。

本人と作品ですが画像では見えづらいですね。
次は、藍画廊で11/19〜24まで開催されていた熊谷美奈子さん(’94年学部卒)の個展です。


まるで金属のようですが、下地は紙で出来ています。
最後に、これも拝見出来ませんでしたが、11/19から25まで開催されていた「震災、原発のあとでもアート ミタカからの視座」展には、元助手の門田光雅さん、非常勤講師の安田豊さんが参加していました。
http://www.jt-art-office.com/tenant/shizaten/index.html

展示画像はありませんが、東京新聞多摩版に記事が載りましたのでご紹介します。
(教員:近藤 昌美)
2012年11月16日 カテゴリー:お知らせ
11/24〜12/1、近藤ゼミナールでの活動から生まれた展示が学内、ZOKEIギャラリーで開催されます。
ぜひご高覧下さい。

![A4½Ä_ Ê [kondo]](http://painting.zokei.ac.jp/wp-content/uploads/2012/11/ura.thumbnail.jpg)
『Correspondence/交換日記的
今展は、私のゼミの中から派生して来た展覧会である。
現在私のゼミでは学生同士の作品の相互批評を中心に行っており、その集大成として3月には学外においてゼミ展を開催する。その課程の中で、ゼミの参加学生有志がこの企画に関わっている。
私は今展に参加する有志学生に条件を投げかけた。
それは、本学の学祭CS祭の展示作品の中から、各自が最も興味を持った作者を選び、今回の展示に参加してくれるよう依頼し、その作者との間で、互いの作品を巡って、批評的な意見を交換するというものだ。
“correspondence”とは対応するということだが、往復書簡という意味でもある。手紙をやり取りする時間的余裕は今回なかったため、メールでのやり取りとし、“交換日記的”とした。
ゼミの中での教育的な意味合いもあるが、今展では、そのやり取りした文章も作品の傍らに提示し、相互批評の時間的経過とともに、それごと観者にお見せするという企画である。
3人の有志が3人の作者を選んでの展示であるが6人展ということではない。副題の(1+1)×3とはそういう意味である。
2012年11月 近藤 昌美』
(教員:近藤 昌美)
2012年11月15日 カテゴリー:お知らせ, その他, 版表現
この11月に、相模原市中央区にオープンしたコミュニティーカフェ茶蔵(sakura)さんの壁画を、本学卒業生の西平幸太さんが制作しました。このカフェは、「はなかなぐみ」という、東京音楽大学の学生達による音とお花のコラボレーション活動をされているNPO団体の方が、地域の人の交流を目的に作られたお店です。アートにも大変理解があり、そのコミュニケーションの力を求めて、お店の内装に壁画制作を依頼して頂きました。西平さんは版表現の修了生です。学んだステンシルの技法と左官屋さんの手伝いの経験を活かして、素敵な壁画を制作しました。手伝いには、本学版表現の学生が参加しています。学外で実際のお店に壁画を描いていく経験は、学内での自分の制作だけでは経験出来ない、人との交流を通した責任ある共同制作です。とても良い経験になったようです。この壁画は大変ご好評を頂き、お隣のダンス教室からもご依頼が来ました。実際に制作されている現場を、その街を行き交う人に見てもらうことは、作品の展示だけでは伝わらない部分があることを気付かせ、また人との思わぬ交流を生みます。相模原にこのようなお店が次々と出来てくると、街とアートの関係も生まれ変わっていく様な気がします。今後がとても楽しみです。
コミュニティーカフェ茶蔵(sakura) 252-0139 神奈川県相模原市中央区中央3-8-5 高橋ビル1F tel/fax 042-851-4297
制作に参加した学生 (3年生)川村 景君、千葉 敏子さん、(2年生)瀬端 秀也君、深野 宣孝君、村上 和希君、尾形 愛さん、加藤 光希さん、長谷川 由希さん、松丸 飛鳥さん 9名。


壁面にまず下塗りをしている段階です。

ステンシル(孔版)の版を使って絵を描いていきます。

版と言っても絵具の質感はたっぷりとしています。

写真にはありませんが、入口も見事なエイジング仕上げで、センスの良さを感じます。

左が西平幸太さん。エアコンにもペイントされていて良い感じです。

「はなかなぐみ」理事長の中川さん(左)と事務局長の山口さん(右)

オープニングでは東京音楽大学の学生さんによる音楽と花束を造るパフォーマンスもありました。

(教員:生嶋 順理)
2012年10月31日 カテゴリー:お知らせ, 個展・グループ展, 未分類
【アートプログラム青梅2012】 2012.10.20(土)~11.25(日)
空が高く、紅葉が始まりつつある青梅で今年も「アートプログラム青梅 2012」が始まっています。 初日は、レセプションの後、美学、美術批評の谷川渥氏の基調講演、本学卒業生の原游さんもパネラーとして参加したシンポジウム、オープニ ング パーティと続きました。 展示は本学から母袋俊也、講師の末永史尚先生、卒業生の原游さん が青梅市立美術館で、やはり卒業生で大阪で作家活動を展開する山岡敏明さんがBOX-KIOKUで大規模なインスタレーション展示をしていま す。学生展「地への一雫」には院生の井上琴文さん、大立目美貴キャサリンさん、曾超さん、中山晃子さん、野内俊輔さん、藤桝匠美 さん、渡邉桃子さんが市街地でサイトスペシフィックな展示を積極的に試みて います。また11月18日(日)には本学が担当するトーク・セッションが本 学卒 業生でもある藤林悠さんをゲストに催されます。
以後は、大学院1年/野内俊輔さんからのレポートとなります。
文:母袋俊也
今年もアートプログラム青梅2012では、青梅市街、又市内の美術館、旧織物工場跡などの施設を利用した多くの芸術作品が街を彩っております。
今回の記事では、東京造形大学大学院からの出品者7名、日々お世話になっている 母袋俊也教授、本学講師であり今回アーティスト交流事業として青梅市立友田小学校でワークショップを行った末永史尚さん(1999年卒)、そして造形大学を出身校としてご活躍されておりオープニングのシンポジウムでパネラーとしても参加された卒業生の原游さん(1999年卒)、大阪で作家活動を展開する山岡敏明さん (1995年卒)以上11名の出品作をご紹介させて頂きます。


末永史尚/本学絵画専攻非常勤講師

末永先生は小学生と一緒にワークショップも行っており、作品は青梅市立美術館に展示してあります。




原游/1999年学部卒




山岡敏明/1995年学部卒



母袋俊也/本学教授

井上琴文/大学院美術研究領域1年

大立目美貴キャサリン/大学院美術研究領域1年

曾超/大学院美術研究領域1年

藤桝匠美/大学院美術研究領域1年


中山晃子/大学院美術研究領域1年

野内俊輔/大学院美術研究領域1年


わたなべももこ/大学院美術研究領域1年
撮影:野内俊輔
11月18日(日)14:00~は青梅織物工業共同組合2Fにて東京芸術大学中村政人研究室助手/藤林悠さんをゲストに迎え、院1年代表/野内俊輔の司会でトークイベ ントを行います。 よろしくお願いします。
皆様、この秋は観光も兼ねてぜひ青梅へ!
代表:野内俊輔
(助手:青木)
2012年10月29日 カテゴリー:個展・グループ展
何組かの卒業生や在校生の展示がありましたので観て来ました。
まず、六本木ヒルズのA/Dギャラリーでのましもゆきさん(’07年学部卒業)の個展です。ましもさんは卒業以来コマーシャルギャラリーや美術館での個展を順調に重ねて来ている、今や人気作家の一人だと思います。今展も充実した作品群で素晴しかったですね。10/10〜11/11。
http://www.macmuseumshop.com/user_data/exhibition_1210.php


次は、青山のH.P.Franceギャラリーで開催中の大矢加奈子さん(’06年学部卒業)の個展です。このギャラリーで3回目の個展となる今展は、新しいシリーズを展開して来ていて意欲的な作品群でした。10/11〜30。
http://hpgrpgallery.com/tokyo/



次は、中央区京橋のギャラリー檜プラスで開催中の高橋幸郎さん(第3期生)の個展です。10/22〜11/3。高橋さんは、かつて非常勤講師も務めていただいていた、造形大絵画草創期の大先輩です。
http://www2.ocn.ne.jp/~g-hinoki/12takahashi.jpg


最後に,形象表現研究指標の松本春崇先生が企画された、CCM(コードカラーミュージアムプロジェクト)関連企画の、展覧会です。これは千葉県海浜幕張駅近くの地下駐車場を会場にした、名付けて”駐芸”展です。3、4年生15名ほどと多摩美やムサ美の学生も参加していました。期間は10/27、28の土日の2日間のみで、契約車両が駐車していない週末のみの展示企画でしたが,こうした企画は今まで他聞しません。非常に面白い発想の企画でした。





一人一人の学生名は割愛しますが、それぞれ地下駐車場という、展示には不向きな特殊な場所でどうにかうまく展示しようという意欲が見て取れて、存外な面白さでした。

スウェーデンからの交換留学生のHannaさんも参加していました。こうした交流が大切なのでしょう。


上の画像の中央が松本春崇先生です。オープニングレセプション会場は、日頃は駐車場係の方々の控え室です。今展はなかなか外部の来場者は多くはない企画だと思いますが、それでもきちんと展示に力を入れられるということが、学生達の経験にとって良いことだと感じました。
(教員:近藤 昌美)
2012年10月26日 カテゴリー:お知らせ
作品プラン募集
作品プランを募集します!
4月に東京造形大学CSプラザで開催された学生対象の絵具ワークショップでの素材を用いた作品プランを、学生のみなさんから募集します。そして一緒に作品制作と展示を行います。


ワークショップで出来た素材は、約2M×30Mの着色された綿布です。(写真参照)
ワークショップ当初から、この綿布の展示プランを学生のみなさんからご提案して頂きましたが、改めて素材/空間性/絵画性/身体性などを含めた作品のプランを募集します。


学生のみなさんのプランをもとに、プランニング/制作/展示へのプロセスを、みなさんと一緒に話合いながら進めます。また客観的に検証する場として、レクチャー、リーフレット(記録資料)などで、作品/制作/場/美術について考えてみようと思います。(時期は11〜12月)
プラン参加、制作参加、また両方の参加など、それぞれが関われる参加方法で大丈夫です。
まずは、ご連絡をお待ちしております。

お問い合わせは
前沢 知子(概念表現) tomokomaezawa@gmail.com
または絵画事務室まで。
また、同じ綿布で制作した作品を、この夏開催された『来れ!未来のクリエーター 桑沢学園のアート&デザイン展』(八王子夢美術館)で展示しました。
(展示空間のサイズに綿布を裁断/構成して縫い合わせ、スクリーン状のカンバスに制作。綿布の絵柄と綿布に映る影などで作品が成立。)


前沢 知子
(助手:青木)
2012年10月24日 カテゴリー:お知らせ

「アートプログラム青梅2012存在を超えて」
10月20日(土) – 11月25日(日)


「アートプログラム青梅2012」が始まっています。
本学からは、母袋俊也教授、講師の末永史尚先生、卒業生の原游さんが青梅市立美術館で、やはり卒業生で大阪で活動の山岡敏明さんがBOX-KIOKUで展示しています。学生展「地への一雫」には院生の井上琴文さん、大立目美貴キャサリンさん、曾超さん、中山晃子さん、野内俊輔さん、藤桝匠美 さん、渡邉桃子さんが市街地でサイトスペシフィックな展示を積極的に試みています。また11月18日(日)には本学が担当するトーク・セッションが本学卒業生でもある藤林悠さんをゲストに催されます。
どうぞお越し下さいませ。
www.art-program-ome.com
www.facebook.com/artprogramome
(助手: yasuyo maruyama)
カテゴリー:個展・グループ展
何人かの卒業生が、個展、グループ展を開いてましたので観て来ました。
まずは、首相官邸もほど近い霞ヶ関の空きオフィスで「ヤドカリトーキョーかすみ荘」展です。これは不動産とアートの共同企画と銘打ち、空室の物件で展覧会を企画するという非常に興味深い試みです。現代美術の展覧会を空き室の内覧会とし、不動産の顧客とアートファン両方に開かれた試みで、絵画の卒業生が強力に関わっています。(10/19〜23)
http://www.kaorumurakami.info/2012/10/ヤドカリトーキョー主催展示企画5『かすみ荘』/


展示は二つのフロアで開催され、全12名の参加作家のほとんどが本学の卒業生でした。上は小島章義さんです。

オープニングは大盛況でした。

通りに面した事務所の内壁には、参加している町野三佐紀さんの映像作品が投影され、道行く人も興味深そうに観ていました。今展で5回目のヤドカリトーキョー展ですが、これからも期待したいと思います。
次は、やはり終わってしまいましたが,銀座の月光荘画材店 画室1で開かれていた白井京さん(’06年学部卒)の個展です。(10/15〜21)

白井さんは卒業後、芸大の大学院に進学し今回が初個展だそうです。他学に進学しても、きちんとDMをくれるのは嬉しいですね。
最後に、さいたま市浦和の「関井記念館」で開催中の鈴木のぞみさん(’07年学部卒)の個展です。10/13〜28の金、土、日のみ。関井記念館とは自分たちがアトリエとして使っている古民家の大家さんの名前を拝借して名付けたもののようです。
http://sekiikinenkan.jugem.jp/

上は作品と鈴木さんです。彼女は写真を中心とした作品を作っていて、今展もこの古民家の記憶を写し取るような非常に興味深い、他所では成立し得ない繊細な作品を見せてくれました。


上の2つは、それぞれ薬師箱の空気抜きの穴と鍋の蒸気穴をピンホールにして本体そのものに部屋の風景を焼き付けたものです。自己主張とは無縁なひそやかさですが、古民家の風情ごと作品化しているようでした。
(教員:近藤 昌美)
2012年10月23日 カテゴリー:CS祭, パフォーマンス公演
19,20,21日の3日間に渡り開催された2012年度CS祭が無事に終了しました。
最終日の様子



今年度は天候にも恵まれ、大勢の方々にお越し頂きました。展示空間はどこも大盛況でした。
また、学生企画により、作家 泉 太郎氏をゲストに迎え、パフォーマンス/トークが開催されました。
泉 太郎氏HP
http://taroizumi.com/
パフォーマンスの様子はUSTREAM<「泉太郎、パフォーマンス。」by PentoTen>より配信されています。
泉さんの指示のもと、学生スタッフが作家と共同で作品空間を作っていきます。



撮影:藤川 琢史(絵画専攻4年)

撮影:藤川 琢史(絵画専攻4年)

撮影:藤川 琢史(絵画専攻4年)
学生にとっても作家の制作現場を目の当たりにする、大変貴重な経験になったのではないでしょうか。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
(助手:青木)
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