2012年8月18日 カテゴリー:個展・グループ展
橋本駅近くのアートラボはしもとで「ぞっこんの法則」という学生企画の展覧会を観て来ました。これは相模原市のエキジビジョンプログラムの一貫で、今回で第6期になるようですが、初めて会場を相模原市民ギャラリーから新たに出来たアートラボはしもとに移しての開催なようです。学生企画による学生作家の展覧会と銘打つように、全て運営から出品まで学生に手になる企画です。今回の展示は本学の絵画専攻をはじめ、本学デザイン学科。多摩美、女子美の学生作家も出品していますが、ここでは絵画から参加している2名の作品を紹介したいと思います。
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/bunka/23264/23271/23469/index.html
http://exipro6th.blog.fc2.com/

会場入口です。


上2画像は、4年生の佐藤友治君の「ギャルの部屋」という作品の一部です。絵画作品を中心に空間全体を創り出していて、非常に力作でした。メディアの中で消費されているともいえる、現代の女性性を虚構感を持たせてシミュレートしている作品なのではないでしょうか。



2階の大きな部屋で個展のように展示していたのは概念指標3年の高山夏希さんです。大作を中心に出品数も多く、こちらも充実していました。個性的な筆触が印象的な力のある絵画作品で、3年生ながら制作量も多く見応えがありました。
他学の学生作品もそれぞれ面白く、楽しめる展覧会だったと思いますが、なにより授業から離れ、学生だけで形作って行く企画を経験出来ることが素晴しいことだと思いました。8/26までですのでまだの方はぜひご高覧いただければと思います。
(教員:近藤 昌美)
カテゴリー:個展・グループ展
4年の土屋陽子さんが、千葉県のご実家で開催している土屋C.C.M/コードカラーミュージアム「発信源/The place of Dispatch」展に行って来ました。千葉駅から電車で1時間かかる山武市松尾というところに土屋さんのご実家があり、その敷地での個展です。講師の松本春崇先生の企画で、コードカラーとは個々人の暗号化された色彩という意味らしく、家族の美学によって運営されるとして、家庭の内側の美学を、コードカラーというキーによって外側へ公開して行く試みらしく,これは松本先生のプロジェクトの一貫らしいです。その第1回目の企画が今展のようです。9/15までの週末。

都心から2時間ほどで、山武市松尾駅に到着です。単線ののどかな駅で,もう九十九里海岸もそれほど遠くありません。

オープニングパーティーが盛況です。

同級生の豊田さんも駆けつけていました。その他、教員が松本さん、私を含め4名も来ていました。



作品は広い敷地内の野外や倉庫に展示されていました。上の野外の本人が立っている後ろの構造体の色彩が、土屋さんのコードカラーということでしょうか?


先生方も遠路はるばるでしたが、楽しそうでした。下はご帰宅されたお父上ですが、こうしたイベントにも好意的で、ご家族の支援の暖かさが素晴しかったですね!
(教員:近藤 昌美)
2012年8月12日 カテゴリー:個展・グループ展
アートチヨダ3331で開かれているオークション展示に多数の卒業生が参加していたので観に行って来たのですが、そこで3331のすぐ近くのギャラリーで卒業生の数見亮平君(’11年大学院修了)が個展を開催しているとの話を聞き、行って来ました。
http://www.3331.jp/schedule/001638.html
Space JIKKAという新しい会場らしく、個展も急に決まったようです。短い準備期間にも関わらず充実した展示でした。しかし、残念なことに8/10から3日間のみの会期で既に終了してしまっています。

作品と本人です。

次に,現在群馬県立近代美術館で開催中の「群馬青年ビエンナーレ」を観て来ました。8/26まで。
http://mmag.pref.gunma.jp/exhibition/bien_12.htm

在校生、卒業生が4名入選しています。

横山大河さん(’08年学部卒業)

鈴木のぞみさん(’07年学部卒業)

小川晴輝君(大学院2年在学)


池田拓馬さん(’07年学部卒業後他学の修士課程修了)。池田さんの作品は映像作品です。
今回は入選点数が例年に比べぐっと少なく狭き門だったようです。
(教員:近藤 昌美)
2012年8月7日 カテゴリー:オープンキャンパス, レクチャー・ワークショップ
7月に開催されたオープンキャンパスでのワークショップ『お絵かき革命―体で描こう!美大生と描こう! 』のご報告です。

美大生と子ども約40名が、6×9Mの巨大なキャンバス(綿布)の上で、全身で絵具体験しました。絵具になれた美大生がリーダーとなり、各自の制作の延長として子どもと一緒に絵具と触れあいました。


「オレンジ色はどうやって作るの?」「何色が好き?」
始まる前から色彩でコミュニケーション。

さあ、ワークショップ スタート。
身体性を伴う描画行為として、初めにイメージ準備運動をして、体の動きと空間を体感します。


綿布の上で、様々な動きをします。
「じゃあ、僕はアザラシで」「僕、ヘビ!」



いよいよ、絵具です。


自分の制作でも、絵具の表情を大事にする学生。
普段も、綿布の上で制作している学生。
まさに自分の制作の延長です。


服までキャンバスになりました。
美大生の手足の色は、日焼けではなく絵具です!


最後はみんなで鑑賞です。
「何に見えるかな?」「虹!」「夕焼けの海!」
最後まで制作熱心なのは、やはり美大生でした!


写真撮影は、秦くん、藤川くん。
参加された皆様、造形大スタッフの皆様、
ありがとうございました。
前沢 知子
(助手:青木)
カテゴリー:個展・グループ展
既に終わってしまいましたが、いくつか卒業生の展示を観て来ましたのでご紹介します。
まずは銀座のニッチギャラリーでの門田光雅さん(’02年学部卒業)の個展です。門田さんは近年非常に旺盛な活動で年に何回もの展覧会を開催しています。


実ににぎやかなオープニングで華やかな作品にふさわしいものでした。今が一番勢いがある時かも知れませんね。
次は、やはり銀座のなびす画廊で8/4日まで開催中の杉浦大和(’95年学部卒業)さんの個展です。この展覧会は銀座の12の画廊が新進作家の紹介を目的に共催している「新世代への視点2012」の中でのこの画廊の企画展示です。http://www.nabis-g.com/kikaku/k2012/sugiura-h.html


美しい色彩の抽象絵画ですが、理屈を越えて観者に染み入るものがありました。また、今展は東京新聞7月13日夕刊の美術評に、やはり卒業生で画家,批評家の古谷利裕氏による批評が掲載されていました。
最後に、京橋のギャラリー檜Bで今春大学院を修了した上岡葵さんが7/23〜28まで個展を開催していました。



形象をかすかに想像させる抽象で、色面の質を楽しませてくれるような作品でした。今後も頑張って行って欲しいと思います。
他にも何人かの卒業生が展示してましたが、回り切れず残念でした。造形絵画の卒業生は作家として非常に活動的で、教員としては嬉しい反面、そのすべてを観てやることが出来ず申し訳なく思っています。
(教員:近藤 昌美)
2012年7月28日 カテゴリー:版表現
7月27日、版表現研究指標では、前期最後の講評会と第5回目になる「版画検定」を開催しました。これは版画に関する知っておきたい基礎知識を、版表現担当の先生方に作問して頂き、2年生から大学院生まで全学生を対象に行うペーパーテストです。版画一般、シルクスクリーン、木版画、銅版画、リトグラフ、映像技法の6分野、全250問の出題を60分で解答します。採点は、先生の指示に従って各自行い、正誤を問題冊子に記入し、版画のテキストとが出来上がります。珍解答も出て来て、楽しみながら知識も身に付く企画です。前期終了の打ち上げでは、成績発表が行われ、成績優秀者には賞状と賞品が贈られました。
第5回版画検定の成績第1位は216点の田中茜さん(3年生)。何と昨年に続く連続1位です!版画検定歴代1位の賞状に栄えある署名です。

第2位の山田祐梨子さん(4年生)と、第3位の高山純名さん(2年生)。素晴らしい成績でした。


3年生優秀賞の村田朋子さんと、2年生優秀賞の深野宣孝君。制作画材費援助の副賞付きです。


部門賞です。版画一般部門賞の神山亜希子さん(大学院2年生)と、今村洋平賞(シルクスクリーン部門)の花島 拓也君(3年生)。


木村繁之賞(木版画部門)の尾形 愛さん(2年生)と、今井庸介賞(銅版画部門)の岡田麻衣さん(3年生)。先生方からの賞には素敵な副賞が贈られます。先生の作品もあって、この部門賞狙いの学生もいます。


木下恵介賞(リトグラフ部門)の市野 悠さん(3年生)と、生嶋順理賞(映像技法部門)の瀬端秀也君(2年生)。


版表現の打ち上げはいつも手作りの美味しいもので一杯です。皆さん前期の作品制作お疲れさま!ひと時リラックスして、次の制作へ向いましょう!




筒井礼歌さん(右側、武蔵美出身の版画家です)も駆けつけてくれました。中央でご機嫌なのは、ユナイテッドアローズに内定決めた島貫祥子さんです。おめでとう!

展示のお知らせです。版表現3年生は、文房堂ギャラリーにてゲループ展を開催します。個性ある版画作品が揃います。是非ご覧下さい。
以下、文房堂ギャラリーの案内から。
展覧会趣旨:
東京造形大学に在学中の3年生による版画作品の展示です。
価値観の違う私たち25人の共通点は版画を勉強しているという事です。
「版とは何か?」その問いに対する答えが、24通りの作品になりました。
まだ、粗削りではありますが、今の私たちが作る版作品をご覧ください。
文房堂ギャラリー:東京都千代田区神田神保町1-21-1
・10:00-18:30 会期中無休 最終日は17:00まで
・レセプション8/1(水) 17:00~19:00
出品者:荒井夏紀、石川咲希、市野悠、薄井明香、大久保達郎、大場咲子、
岡田麻衣、金刺拓人、河野ふみ、川村景、久保木美里、小嶋大慶、櫻井想、田中茜、
田中知己、谷口典央、千葉敏子、中村瑞紀、花島拓也、濱尚仁、間藤修平、宮尾満里奈、
村田朋子、渡邊愛子
作品内容:木版、銅版、リトグラフ、シルクスクリーン 24点
(教員:生嶋 順理)
2012年7月21日 カテゴリー:オープンキャンパス
7月21日(土)・22日(日)の2日間、東京造形大学ではオープンキャンパスを開催しています。
本学が取り組む教育内容や、自由溢れる雰囲気を体験していただけるよう、施設見学、授業公開・体験、作品展示、上映、個別相談・資料配布など、バリエーションに富んだ企画で来場をお待ちしています。

受付の学生が笑顔で迎えてくれます。思わずにっこり。

絵画棟に向かう途中、シャボン玉にビックリ。

絵画棟エントランスに入ると版表現の展示がお出迎えしてくれます。

2階にあがると1年生のアトリエがあります。前期の課題が大集合です。

スロープをあがると形象表現のアトリエです。集中授業の課題を中心に展示中。

さらにあがると広域表現のアトリエがあります。カフェでしょうか?

そしてさらにあがると概念表現のアトリエがあります。
標記が分かりづらいですが、P-303会場もお見逃しなく。
明日7月22日(日)は9:30 – 16:30迄開催しております。
絵画専攻領域ではシンポジウムとして卒業生によるディスカッション「美大卒業後の制作と生活」が行われます。
時間: 13:00 – 16:00
場所: 10号館 2F 多目的室
皆様のご来場お待ちしております。
(助手: yasuyo maruyama)
2012年7月8日 カテゴリー:お知らせ, 個展・グループ展
以前にもご紹介した、アートラボはしもと(橋本駅からアリオを抜けてすぐ)では7月6日から22日まで、東京造形大学美術館企画の学外展示が開催されています。人がテーマの「人がいっぱい」展。出品者は、本学教員、卒業生、助手、大学院生から選ばれています。
(詳細 http://www.zokei.ac.jp/museum/index.html#hito)
「アートラボはしもと」は、相模原市と東京造形大学をはじめ近隣の美術大学が連携して運営する新しいアートセンターです。美術と人々との新しい関わりを、様々なアート活動を通して作って行くことを目的としています。是非これを機会に訪れてみてください。



保井智貴さん(彫刻教員)の作品は、奥のスタジオに展示されています。暗闇にライトに照らされて佇む姿は息をのむ緊張感があります。この作品がこの場にあって始めて生み出された「場」が感じられます。



森本一朗さん(本学卒業生)の作品。ユーモアに惹かれて見入ると細やかな紙立体の作り込みに驚かされます。7/14、21には、小学生対象のワークショップも開かれます。


丸山恭世さん(本学絵画助手)の作品。目力がある、美しい艶やかな肌合いを持った作品です。7/7には、大きな布に沢山の顔をかくワークショップがありました。アートラボはしもと2階の窓に展示され、外から見ることが出来ます。


上田裕子さん(大学院1年)の版画(リトグラフ)の作品です。感性と表現技術の高い画面からは、女性の意識のうつろいの刹那を感じさせる秀作です。
展示ではこの他にも、糸曽賢志さん(本学卒業生)のアニメーション作品「セイキロスさんとわたし」15分が、シアターにて上映されています。

(教員:生嶋 順理)
2012年7月7日 カテゴリー:その他
2年生が新入生のための開くのを新歓コンパと言いますが、そのお返しに1年生から2年生に向けて開くものを新歓返しというようです。絵画の新歓返しコンパが7/6にCSラボで開催されました。こうした飲酒をともなうイベントは、大学側に許可を求める書類を提出し、教員が立ち会う監督同意書も出して開かれます。


以前学食として使っていた大きな空間がクラブ化してました。DJ君、頑張ってました。しかし、時間を厳守した撤収など運営はしっかりしていて、泥酔者は皆無でスマートなコンパでした。
(教員:近藤 昌美)
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