2011年10月5日 カテゴリー:個展・グループ展
卒業生や、助手、在校生が学内ギャラリーや学外の画廊で展示をしていますのでご紹介します。
まずは、学内 大学院棟内の ZOKEI GALLERY において 「assist」と題した、彫刻専攻と機材管理室付きの助手5名によるグループ展です。10/3〜14。機材管理室の2名は絵画出身です。彼らは日常の助手業務を全うしながら日々制作に励んでいるわけですが、彫刻と機材管理の助手達の合同展は初の試みだと思います。


会場風景です。さすがに各人のレベルは高いですね。


石田文さん(07年学部卒業)の作品です。今年の表参道画廊での個展は残念ながら行けませんでしたが、クオリティが上がって来ているのがわかります。


この2点は鎌倉明弘さん(04年学部卒業)の作品です。彼は先日のターナーギャラリーでの個展に続いての大作の展示で、作品も非常に充実して来ました。上はホットプレートで溶かしたホットボンド(熱溶融性接着剤)を使っている作品、下は彼の制作の中心的な、綿棒で作られた巨大な回転する構造体です。
次は同じ学内の別のギャラリー、CSギャラリーで個展を開いていたのは大学院2年の大城夏紀さん(主査教員:母袋)です。CSギャラリーは新棟絵画アトリエがあるCSプラザ1階にある新しいギャラリーです。大城さんは早稲田大学を卒業後、美術系の専門学校を経て本学大学院に進学して来ました。今回は広いスペースを使った意欲的な展示でした。



上は作品と本人です。今後は学外での活動に期待したいですね。
次は京橋のギャラリー檜plusで開催中のplus展Part4に出展中の加納野乃子さん(06年学部卒業)です。
http://www2.ocn.ne.jp/~g-hinoki/2011_second_half/11plus4_e.jpg


彼女の作品は非常に淡く繊細なので画像には写りづらいのが残念です。
(教員:近藤 昌美)
2011年10月3日 カテゴリー:個展・グループ展
今週も在校生や卒業生が都内のギャラリーで展覧会を開催していますので見て来ました。(9/24〜10/22)
まずは、マキファインアーツで個展開催中の池田衆さん(03年学部卒業)です。今年はワンダーサイト本郷、香港のギャラリーでの個展に続き今回は3回目の個展と、評価も非常に高まって来ています。
http://www.makifinearts.com/jp/exhibitions/another_yesterday.html



自身で撮影した写真の一部を切り抜くという技法ですが、まったく印象の違う世界を見せてくれます。
次は、西荻窪の「数寄和」で個展を開催中の坂田祐加里さん(09年学部卒業)です。このギャラリーは滋賀県の大津にも店がある表具を専門する会社で掛軸や額の表装に使われる織物や和紙を扱っています。その店内がギャラリーになっており、坂田さんは数寄和大津の個展に引き続きの個展です。(9/16〜10/7)
http://www.sukiwa.net/artnews/2011/0901/SY_exhibit.html



坂田さんは学生時代から一貫して和紙に墨での描画をそのスタイルとしています。今回は和紙を多数画布に表装した大作など、非常に意欲的な個展でした。
次は、3331アートチヨダ内のバンビナートギャラリーでのグループ展に参加している清原亮さん(院1年生、主査:母袋)です(9/14〜10/2)。今回の展示は、このギャラリーが昨年に引き続き2回目となる学生などの若い作家を集めた展覧会で、他の出品者も他の美大生でした。
http://www.bambinart.jp/exhibitions/20110914_exhibition.html


画像を規則的な筆致でドット画のように描いているようです。
最後には、代官山のアップステアーズギャラリーでの上岡葵さん(院2年生、主査:高橋)、宮越梨実さん(院2年生、主査:高橋)の2人展です(9/28〜10/3)。アトリエでの実直な制作時間を反映した、良い展示でした。この時期は、修了後の準備等で多忙なはずですが、その中できちんとした制作を見せてくれました。
http://www.superplanning.co.jp/upstairs/05_Folder/2011/0928.html


上から上岡さん、宮越さんの作品です。

左から宮越さんと上岡さんです。それぞれの作品を背にしています。修了後も元気に活動していってもらいたいものです。
(教員:近藤 昌美)
2011年9月30日 カテゴリー:授業の様子
9/12〜本学では後期授業が始まっています。絵画1年生同様、2年生も5週間集中授業から行われます。2年生は「立体表現」でスタート中です。この授業では、感性・表現性の拡張を目的としており、「細密」、「諸材」、「木」の3つの中から1つのクラスを選択し、作品制作を通して学びます。この3つのクラスを母袋 俊也・上根 拓馬・竹田 康宏・藤井 浩一朗の4名の先生方が担当し、2名のティーチングアシスタント(T.A)が補佐します。
木・金属を扱う技術の体験により、絵画(平面)的表現における制作能力の向上(支持体など)や自在性を引き出すことを目指しています。また。手のわざ・手触りの蓄積によって深まる表現の充実を追及する。そのことが絵画制作の、多彩な自己表現の確立や深みへと関連していく。そして、三次元空間を表現として捉え直すことは、絵画空間の展開にとって必要なものです。
2階にある2年生形象・概念・広域のアトリエで、3クラスそれぞれに分かれて行われます。
短期間でそれぞれが選んだクラスの立体表現を体験しながら平面とは違った作品制作を行う授業を、みんな頑張っています。








みなさん怪我のないよう制作頑張っ下さい。
出来上がりが楽しみですね。
(助手: yasuyo maruyama)
2011年9月29日 カテゴリー:個展・グループ展
助手が参加する展示のお知らせです。
助手の丸山恭世(2011年大学院修了)が「東京美術倶楽部」で開催される「東日本大震災復興チャリティー・オークション 今日の美術展」に参加します。
現在、文化庁が主導する「文化財レスキュー事業」が実地され、全国美術会議も一翼を担い、多くの学芸員が美術作品をはじめとする文化財の救出修復に当たっています。全国美術館会議、全国美術商連合会、文化庁および関係団体と新聞、放送各社の共催支援により今回の展覧会を開催することとなりました。
今回のオークションにより得た収益を震災の被害を受けた東北、北関東の美術館が所蔵する美術品の救済とそれら美術館の今後の活動を支援するたえめの義損金として活用させていただきます。
会場:東京美術倶楽部 3F,4F
東京都港区新橋6丁目19番15号(tel:03-3432-0191)
日程:10月5日(水) – 10月9日(日)
時間:10:00 − 17:00
(最終日16:00迄)
入場料:無料
出展作家:安藤忠雄、秋山祐徳太子、大竹伸朗、岡崎乾二朗、オノ・ヨーコ、絹谷幸二、草間彌生、鴻池朋子、篠山紀信、杉本博司、諏訪敦、日比野克彦、舟越桂、ホンマタカシ、横尾忠則、李禹煥 …


助手の木下直耶(2010年大学院修了)の個展が「六本木605版画倶楽部」にて開催されます。
「Beautiful World」
会場:六本木605版画倶楽部
東京都港区六本木7-5-11 カサグランデ・ミワ6階605(tel:03-3403-8690)
日程:10月17日(月) – 10月22日(土)
時間:11:30 – 19:00
(最終日17:00迄)


よろしくお願い致します。
(助手: yasuyo maruyama)
カテゴリー:個展・グループ展
何人かの卒業生が展示をしていましたので見て来ました。
六本木ヒルズのアート&デザインストア内のA/D GALLERYでは、「OTHER PAINTINGS – NTC EXHIBITION」と題されたニュートーキョーコンテンポラリーズ(NTC)の7つのギャラリーがそれぞれ選出した7人のペインターによるグループ展が開かれていました(9/13〜26)。その内の4人が本学出身のアーティストです。

五月女哲平さん(04年学部卒業)。

大槻英世さん(97年学部卒業)。

ましもゆきさん(06年学部卒業)。下は会場風景です。

活発に運営されている7つのギャラリーのうちの4つが本学出身の若手作家を選出してくれたことは、素晴らしいことですが、それより各人が本当に頑張っていることが実感でき大変嬉しかったですね。紹介は3名のみですが。
次は、中央区京橋の南天子画廊で箱嶋泰美さんの個展が26日から始まっています。10/22まで。



会場は200号の新作を中心に大作ばかりで見応えがありました。箱嶋さんはここ数年他の画廊でも個展を精力的に開催して来ましたが、今回はそれらが結実した印象でした。
http://nantenshi.com/exhibitions/hakojima110926.php
(教員:近藤 昌美)
2011年9月24日 カテゴリー:お知らせ
東京造形大学 絵画専攻4年 蝦名貴徳 さんが主宰しているプロジェクトの案内と募集です。

【募集内容】
KPTとはアートグループ-小屋-が旧下川邸にて行うアートプロジェクトの略です。
また、KPTはプロジェクトにおいて使われるKPT法と掛けたものでもあります。
KPT法とは「Keep Problem Try」の略です。プロジェクトを振り返って、何がよかったのか、今後続けたいものをKeep、何が問題だったのかをProblem、次回やってみたいこと、挑戦したいことをTryとして次に繋げるための道標です。
そして、旧下川邸とは町田市相原町にある築67年の歴史をもつ古家です。
わたしたち-小屋-はここで展覧会「祀り小屋」を行いました。これを機に、今後も様々な作家が、様々な利用方法で美術の探求を深めてもらえる場として運営していくものとしました。
そのため、わたしたちはそこでの展示や実験的試みなどを考える方を募集しています。
作家が従来のホワイトキューブでの展示から離れ、この場と作品の関係性を探ることへの挑戦やアトリエ制作から飛び出し、現地制作をすることで、本来では気にすることのない場への意識を自然と感じることと思われます。
私達は長い間眠り続けていたこの家が活性化し、次の人へと循環し続けていくことを望んでいます。
【場所】
旧下川邸 (東京都町田市相原町) JR横浜線相原駅西口下車 徒歩5分
【利用期間】
2011年9月~/一組2ヶ月程度 (要相談)
【応募方法】
下記の項目を運営員に直接またはメールにて問合せ下さい。
利用内容・スケジュール・利用者の人数,氏名,連絡先を明確にしておいて下さい
【締切】
募集は締め切らせていただきました
【対象】
展示や実験的試みなどを考えている方/経歴不問/個人,グループは問いません
【見学/質問】
随時受付
【条件】
企画内容によっては許諾できない場合もございますので、ご了承下さい。
家主への謝礼(\10,000/月)、光熱費(使用分)は自己負担とします。(それ以外に料金は発生しません)
注意事項は下記のweb siteで確認して下さい。
【主催】
小屋
【問合せ】
代表 蝦名貴徳 (東京造形大学絵画専攻4年在籍)
副代表 今井貴広 (東京造形大学絵画専攻4年在籍)
(助手:真之介)
2011年9月22日 カテゴリー:お知らせ
今年の3月まで助手を務めていた、原田郁さん(07院修了、主査教員:近藤)の作品が アパレル会社“INTER BRIDGE CORPORATION”のカタログに掲載されています。

ご紹介までに。
(助手: yasuyo maruyama)
2011年9月16日 カテゴリー:個展・グループ展
卒業生が二人、それぞれ京橋の画廊で展示をしていましたので行って来ました。
田中さえさん(09年学部卒業、概念表現)が、中央区京橋のGALLERY b.TOKYOで12日から個展を開催しています。17日まで。田中さんは昨年に引き続き2度目の個展です。


年に1回のペースで個展を開く制作量を維持しているのは素晴らしいことですね。クオリティーも上がって来て充実した個展でした。
同じ京橋のギャラリー檜 puls では開廊記念展としてグループ展を企画していますが、そのPart 2に卒業生の浅野彌弦さん(01年学部卒業、概念表現)が参加しています。


浅野さんは卒業以来、コンスタントに個展やグループ展を開催して来ています。コツコツと真摯に制作する姿勢は素晴らしいと思います。
(教員:近藤 昌美)
カテゴリー:授業の様子, 版表現
夏休みが終わり、今週から本学では後期授業がはじまりました。絵画1年生は5週間集中授業の「版技法」でスタートです。この授業では、版画の基本的な版種である銅版画、木版画、リトグラフの中から2つの技法を選択し、作品制作を通して学びます。この3つの版種を、木下 恵介・今井 庸介・木村 繁之・常田 泰由・元田 久治・山口 真祐・和田ときわ、の7名の先生方が担当し、数名のティーチングアシスタントが補佐します。絵画棟地下にある版アトリエにて銅版画制作とリトグラフのプレスワークを行い、2階にある1年生アトリエで、木版画とその他の描画制作等行います。短期間で版の技法をマスターしながら作品制作を行う内容濃い授業を、みんな頑張っています。
下は木版画授業風景。プレス機も使い、油性と水性の両方を学びます。




地下の版アトリエでは、銅版画とリトグラフのプレスワークを行っています。銅版画の説明と版への描画の様子です。




腐蝕で版が出来たら、インクを詰めてプレス機で刷ります。刷り上がりの瞬間が嬉しいのです。



リトグラフの制作作業風景です。初めての慣れない機材に戸惑いながら、少しずつイメージを紙に刷りとっていきます。



1年生でもこんな大きなプレス機も使います。


皆さん怪我の無いように気を付けて、制作頑張ってください。
(教員:生嶋 順理)
2011年9月15日 カテゴリー:お知らせ
現在、形象表現研究指標で非常勤講師をされている松本春崇先生のプロジェクトのお知らせです。
1986年多摩美術大学大学院修了後、フランス政府給費を受け1987-89年、パリのエコール・デ・ボザール(C.ボルタンスキーに師事)留学。2003-04年、文化庁の派遣によりニューヨーク滞在し、写真や映像、絵画、彫刻など多岐に渡る作品を国内外で発表してまいりました。
制作素材にとらわれない様々な表現スタイルには松本先生の「我々はルールを作りそれらに自ら縛られながら生きている」という問題意識が強く影響しています。

近年数多く制作を行って来た「家を縛るプロジェクト」では、現代の生活には欠かせない「衣・食・住」いうルールの中、縄文時代以降われわれを縛り続けている「住」という言葉に縛られる我々をアイロニカルに表現してまいりました。それらの表現には人口の増加や環境破壊、リーマンショックなど大きな意味で「人が住まう」という問題から派生したこんにちの社会問題を現在進行形で予見しているのかもしれません。
今回の展覧会では松本先生が近年制作に力を入れている「家を縛るプロジェクト」の一環として10月8日(予定)長野県松本市の民家でプロジェクトが行われます。
よろしくお願いします。
(助手: yasuyo maruyama)
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