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保井智貴、青木真莉子2人展

吉祥寺のアートセンター・オンゴーイングで彫刻専攻の保井先生と絵画の院2年生青木さん(主査教員:高橋)の2人展を見て来ました。The two geostationary objects と題された展覧会は、急な階段を上った2階の展示スペースに保井先生の乾漆技法による女性像の彫刻作品と青木さんの2台のプロジェクターによって壁に投影された映像作品が、絡むように配置され面白い効果を演出していました。(11/9〜20)

http://www.ongoing.jp/gallery/yasui_aoki.html

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青木さんの映像作品は映像内に出て来るオブジェクト越しに壁に投影され、内容は今年の原発事故から強く影響された印象の、本人がパフォーミングする様子です。ダークルームなのでカメラの写りが悪いですね。

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保井先生の彫刻作品と青木さんです。今回の展示は青木さんからのお誘いで実現したらしいですが、こうした専攻や教員、学生の垣根を越えた企画も面白いですね。

(教員:近藤 昌美)

学生2人展

形象の3年生、豊田 奈緒さん、豊島 汐里さんが中央区人形町のスペースアネックスギャラリーで2人展を開催してますので見て来ました。(10/31〜11/11)この会場は学生は無料で使用出来るのですが、残念ながら来年3月いっぱいで休廊するようです。http://www.space-tokyo.co.jp/gallery/index.html

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1階は豊嶋さんの展示です。3年になり少し様式を整理して来て、見やすくなりました。

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地下は豊田さんの作品です。ドローイングが新鮮でした。

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豊嶋さん豊田さんです。もうすぐ4年ですのでより一層頑張って欲しいと思います。

(教員:近藤 昌美)

版表現校外授業 材料店見学 

版表現の2年生では、毎年、刷毛と彫刻刀と和紙店を見学し、葛飾北斎の墓参りをする校外授業を行います。日頃の作品制作で使う道具や材料を作る職人さんの店は、台東区から日本橋界隈に点在しています。11月2日、晴天の絶好のお散歩日和にも恵まれ、稲荷町駅から日本橋までを歩き、木村繁之先生にも同行して頂きました。

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まずは銀座線稲荷町駅近くの「宮川刷毛ブラシ製作所」です。馬の尻尾の若毛を手で植えて作る木版画の刷毛の説明を聞き、学生にも実際の道具で体験させてもらいました。もちろん全く手元がおぼつかなく、「大事に使って下さいね。」の言葉が身にしみ、道具の大切さを実感します。様々な種類の刷毛やブラシを作られていて、実際、宮川さんの刷毛は一度使うとその良さがわかる一品なのです。

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宮川彰男さんは、現代の名工に賞された賞された方です。

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さて、この近くの誓教寺には、葛飾北斎の墓があります。墓石には「画狂老人卍墓」、右側には辞世の句「ひと魂でゆく気散じゃ夏の原」が刻まれています。以外と質素ながら古さを感じさせる墓石です。良い作品が作れるようにお参りしました。南無〜。

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道中、「萩原市蔵商店」に寄りました。印刷関係の版画材料を版種に限らず取り扱ってくれます。近年様々な材料が製造中止になる中、手を尽くしてそろえて頂いています。何でも相談出来るありがたいお店です。深謝。

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彫刻刀のことなら「清水刃物店」です。秋葉原駅の近く昭和通り沿いにあります。ここでは2階の仕事部屋に上がらせて頂き、刃物の話を聞き、彫刻刀の研ぎを見せてもらいました。日本の刃物の質は世界的に特別で、そのおかげで色々な彫りの技術が可能になっています。版画の世界では表現と道具が密接です。

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職人さんが研いだ刃先には緊張感があります。皆も熱心に聞き、見入っていました。自分でもやってみよう。

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最後は日本橋の「小津和紙舖」です。全国のそして様々な用途の和紙を取り揃えています。和紙を使いたいけど迷ったら、ここで探すと良いでしょう。学割あり。

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この材料店見学は長年続く恒例行事で、造形大の版の学生は一度は行きます。お店の方々にはお仕事の邪魔なのですが、どこもいつも良くして頂き本当に有り難うございました。学生の皆さん、良い作品を作って、制作を支えて頂いている方々に応えましょう!

(教員:生嶋 順理)

在学生、講師個展

大学院2年の湯浅加奈子さん(主査教員;高橋)の個展が京橋のギャラリー坂巻で始まっています。11/5まで。

http://gallery-sakamaki.net/main.html

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湯浅さんは、この画廊で3回目の個展になりますが、今回は修了制作前の多忙な中であるからこそ充実した作品が出品出来たのかも知れませんね。修了制作が非常に楽しみです。

次は、馬喰町のギャラリーtaimatzで始まっている、卒業生であり現在形象表現研究指標の非常勤講師である薄久保香先生の個展に行って来ました。11/9まで。

http://taimatz.main.jp/exhibitions.html

薄久保先生は、今年はヨコハマトリエンナーレをはじめ、ベルリンでの個展、都内の佐藤美術館での展示、そして今回の個展と大活躍でした。今回の画廊はスペースはさほど広くありませんが、ベルリンでの個展に続いての新作で、そのタフさには驚かされます。

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130センチ四方の大作です。

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(教員:近藤 昌美)

9th Art Program Ome 2011 山川の間で

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9thアートプログラム青梅2011 山川の間で」
2011年10月22日(土)より11月27日(日)まで開催されます。
本展では 出品作家として東京造形大学から母袋俊也教授のほか
卒業生でインスタレーション、写真、ワークショップを複合的に展開する講師の前沢知子さんがBOX KI-O-KUで、
やはり卒業生で批評活動とともに絵画を追究する古谷利裕さんが青梅市立美術館に出品します。
学生展「ホップ、ステップ、青梅でジャンプ!」には、
院生 岩井晃彦、大平歩,清原亮、滝川おりえ、立川美圭、生井沙織、藤原佳恵が出品。

11月23日(水・祝)14:00~16:00には小林晴夫氏を招いての
トーク・セッションが青梅織物工業組合2Fにて開催されます。

上記の画像はArt Program Ome 2011の展示マップと

学生展出品者のコメントになっています。

会場内のインフォメーションでも地図を配布しています。
おすすめ作品見学コース(黄色い点線)も掲載されているので、是非現地で手に入れてください。
下記の場所にインフォメーションがあります。

  • MOギャラリー
  • 勝沼公会堂
  • センタービル内
  • 東京都立青梅総合高等学校・講堂

詳しくは以下のwebサイトでご確認ください。
http://www.art-program-ome.com/index.html

(助手:真之介)

東京造形大学CS祭

本日10月23日は東京造形大学CS祭最終日です。

大学内のいたるところで学生達の展示やパフォーマンスが行われています。

もちろん学祭らしく出店やライブステージ、様々な物販なども催されています。

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学部4年生の展示風景

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同じく4年生

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絵画助手と4年の展示

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学部3年の展示

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版表現の学生達は吹き抜けと螺旋状の通路での展示

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学部2年生の展示

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同じく学部2年生

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こちらも2年生

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これは3年生

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大学院1年生の展示風景

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こちらも大学院生、マンズー美術館内での展示

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ZOKEIギャラリーでの院生展示

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マンズー美術館での院生展示

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屋台街。たこ焼きやら焼きそばやらカレーやら

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フリーマーケット。自作の手ぬぐいとか売ってました

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野外ライブステージ。一日中音が鳴り止むことはなかったです

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祭りらしく提灯も。

毎年見応えのある作品が展示されるCS祭り。

今年も力作ぞろいでした。

(助手:真之介)

大矢加奈子個展

卒業生の大矢加奈子さん(06年学部卒業)の個展が、青山の hpgrp東京ギャラリーで始まりましたので行って来ました。11/13まで。

http://www.artdiv-hpf.com/tokyo/exihibition/

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このギャラリーでの前回の個展に比べて、もう一度女性性を取り戻したかのような、フェミニンな印象です。ただ、相変わらず完成度は高く、見応えのある個展でした。来週からはこのギャラリーの周辺で、アートイベントも始まるようです。

http://www.aosando.com/artfair/2011/index.html

(教員:近藤 昌美)

ヨコハマトリエンナーレ2011

ようやく横浜トリエンナーレを見て来ました。

絵画専攻関係者は、卒業生であり現在形象表現研究指標の講師の薄久保先生と、やはり卒業生でかつて広域表現研究指標の講師をしてもらっていた田中功起さんが出品しています。今週末には薄久保先生の個展も始まりますので、その前に見ておこうと行って来ました。

http://www.yokohamatriennale.jp/

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横浜美術館のエントランスホール風景です。薄久保先生のも田中功起さんのもこの美術館にあります。

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今夏の田中さんの個展は見損ねてしまいましたが、今回の展示もいかにも田中功起色満載で楽しめました。彼の作品はいつでも、アートの歴史や文脈をはぐらかせてくれ、私達の立ち位置を再考させる仕組みを内在しているようです。

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薄久保先生のペインティングです。これらは新作ではなく、実に大学院の頃の作品ということです。学生の作品とは思えぬ力量を既に有しているのがわかりますね。今週からの個展の新作が楽しみです。個展の案内は下のurlを参照にしてください。

http://taimatz.main.jp/exhibitions.html

今回のトリエンナーレは、今春の未曾有の震災を乗り越えて開催されたわけですが、アートの世界でのその復興の象徴といえるのかも知れませんね。まだの方は会期も残り少なくなって来ましたので、見てみてください。

(教員:近藤 昌美)

版表現 大学院修了生の展示/石崎未来・上原有美子・平野紋子/木下直耶

本学大学院修了生の展示が開催中です。

表参道画廊では石崎未来さん、上原有美子さん、平野紋子さんの三人展です。それぞれに仕事を持ちながら制作を続けています。在学中も良く制作していた3人です。お互いに刺激し合いながら制作する楽しみを感じ合っているようです。版画ばかりでなく油彩やコラージュなど表現方法も広げています。今後の活動も楽しみです。

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石崎未来さんの作品  自製の手漉き和紙に木版

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上原有美子さんの作品  リトグラフとコラージュ

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平野紋子さんの作品  これはアクリル画ですが、他はステンシルやシルクスクリーン

六本木の605版画倶楽部では、本学助手の木下直耶君の個展が開催されています。六本木605版画倶楽部 106-0032 東京都港区六本木7-5-11 カサグランデ・ミワ605

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トナーで描画した繊細な調子を透明感ある美しい色彩のリトグラフで表現しています。モチーフとなるのはネット上から拾い上げた様々な画像ですが、その図像の意味が分かると浮遊間のある形と色の意味も伝わって来ます。是非ご高覧下さい。

(教員:生嶋 順理)

シェル美術賞

1950年代から続くシェル美術賞の受賞者の発表がありました。

http://www.showa-shell.co.jp/society/philanthropy/art/winners2011.html

http://www.showa-shell.co.jp/press_release/pr2011/1013.html

大賞であるグランプリは逃しましたが、次点である審査員賞3名のうち2名が絵画専攻の学生と卒業生でした。

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本江邦夫賞は、形象3年生の阿部睦さんです。この作品は前期授業課題でしたが、我々教員からも高評価でした。

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家村珠代審査員賞は、丸山恭世さんです。彼女は今年大学院を修了し現在助手を務めてくれています。来月にはニューヨークでのグループ展もあり、来年早々には個展も控えていて近年その評価も高まって来ている中での受賞です。また、入選者として今年院を修了した佐藤理恵さんも入っていました。こうしたコンクールは学生が自主的に応募しているわけですし、教育上の目的とは相容れませんが、学生が社会での生き残りを模索し、互いに知り合いの先輩後輩が刺激し合って頑張っているのは教員としても嬉しいものです。

(教員:近藤 昌美)


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