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「KOYA Project Team」募集

東京造形大学 絵画専攻4年 蝦名貴徳 さんが主宰しているプロジェクトの案内と募集です。

【募集内容】

KPTとはアートグループ-小屋-が旧下川邸にて行うアートプロジェクトの略です。

また、KPTはプロジェクトにおいて使われるKPT法と掛けたものでもあります。

KPT法とは「Keep Problem Try」の略です。プロジェクトを振り返って、何がよかったのか、今後続けたいものをKeep、何が問題だったのかをProblem、次回やってみたいこと、挑戦したいことをTryとして次に繋げるための道標です。

そして、旧下川邸とは町田市相原町にある築67年の歴史をもつ古家です。

わたしたち-小屋-はここで展覧会「祀り小屋」を行いました。これを機に、今後も様々な作家が、様々な利用方法で美術の探求を深めてもらえる場として運営していくものとしました。

そのため、わたしたちはそこでの展示や実験的試みなどを考える方を募集しています。

作家が従来のホワイトキューブでの展示から離れ、この場と作品の関係性を探ることへの挑戦やアトリエ制作から飛び出し、現地制作をすることで、本来では気にすることのない場への意識を自然と感じることと思われます。

私達は長い間眠り続けていたこの家が活性化し、次の人へと循環し続けていくことを望んでいます。

【場所】

旧下川邸 (東京都町田市相原町) JR横浜線相原駅西口下車 徒歩5分

【利用期間】

2011年9月~/一組2ヶ月程度 (要相談)

【応募方法】

下記の項目を運営員に直接またはメールにて問合せ下さい。

利用内容・スケジュール・利用者の人数,氏名,連絡先を明確にしておいて下さい

【締切】

募集は締め切らせていただきました

【対象】

展示や実験的試みなどを考えている方/経歴不問/個人,グループは問いません

【見学/質問】

随時受付

【条件】

企画内容によっては許諾できない場合もございますので、ご了承下さい。

家主への謝礼(\10,000/月)、光熱費(使用分)は自己負担とします。(それ以外に料金は発生しません)

注意事項は下記のweb siteで確認して下さい。

【主催】

小屋

【問合せ】

代表  蝦名貴徳 (東京造形大学絵画専攻4年在籍)

副代表 今井貴広 (東京造形大学絵画専攻4年在籍)

(助手:真之介)

今年の3月まで助手を務めていた、原田郁さん(07院修了、主査教員:近藤)の作品が アパレル会社“INTER BRIDGE CORPORATION”のカタログに掲載されています。

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ご紹介までに。

(助手: yasuyo maruyama)

田中さえ個展、浅野彌弦グループ展

卒業生が二人、それぞれ京橋の画廊で展示をしていましたので行って来ました。

田中さえさん(09年学部卒業、概念表現)が、中央区京橋のGALLERY b.TOKYOで12日から個展を開催しています。17日まで。田中さんは昨年に引き続き2度目の個展です。

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年に1回のペースで個展を開く制作量を維持しているのは素晴らしいことですね。クオリティーも上がって来て充実した個展でした。

同じ京橋のギャラリー檜 puls では開廊記念展としてグループ展を企画していますが、そのPart 2に卒業生の浅野彌弦さん(01年学部卒業、概念表現)が参加しています。

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浅野さんは卒業以来、コンスタントに個展やグループ展を開催して来ています。コツコツと真摯に制作する姿勢は素晴らしいと思います。

(教員:近藤 昌美)

絵画1年生集中授業 版技法

夏休みが終わり、今週から本学では後期授業がはじまりました。絵画1年生は5週間集中授業の「版技法」でスタートです。この授業では、版画の基本的な版種である銅版画、木版画、リトグラフの中から2つの技法を選択し、作品制作を通して学びます。この3つの版種を、木下 恵介・今井 庸介・木村 繁之・常田 泰由・元田 久治・山口 真祐・和田ときわ、の7名の先生方が担当し、数名のティーチングアシスタントが補佐します。絵画棟地下にある版アトリエにて銅版画制作とリトグラフのプレスワークを行い、2階にある1年生アトリエで、木版画とその他の描画制作等行います。短期間で版の技法をマスターしながら作品制作を行う内容濃い授業を、みんな頑張っています。

下は木版画授業風景。プレス機も使い、油性と水性の両方を学びます。

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地下の版アトリエでは、銅版画とリトグラフのプレスワークを行っています。銅版画の説明と版への描画の様子です。

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腐蝕で版が出来たら、インクを詰めてプレス機で刷ります。刷り上がりの瞬間が嬉しいのです。

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リトグラフの制作作業風景です。初めての慣れない機材に戸惑いながら、少しずつイメージを紙に刷りとっていきます。

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1年生でもこんな大きなプレス機も使います。

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皆さん怪我の無いように気を付けて、制作頑張ってください。

(教員:生嶋 順理)

家を縛るプロジェクト

現在、形象表現研究指標で非常勤講師をされている松本春崇先生のプロジェクトのお知らせです。

1986年多摩美術大学大学院修了後、フランス政府給費を受け1987-89年、パリのエコール・デ・ボザール(C.ボルタンスキーに師事)留学。2003-04年、文化庁の派遣によりニューヨーク滞在し、写真や映像、絵画、彫刻など多岐に渡る作品を国内外で発表してまいりました。

制作素材にとらわれない様々な表現スタイルには松本先生の「我々はルールを作りそれらに自ら縛られながら生きている」という問題意識が強く影響しています。

近年数多く制作を行って来た「家を縛るプロジェクト」では、現代の生活には欠かせない「衣・食・住」いうルールの中、縄文時代以降われわれを縛り続けている「住」という言葉に縛られる我々をアイロニカルに表現してまいりました。それらの表現には人口の増加や環境破壊、リーマンショックなど大きな意味で「人が住まう」という問題から派生したこんにちの社会問題を現在進行形で予見しているのかもしれません。
今回の展覧会では松本先生が近年制作に力を入れている「家を縛るプロジェクト」の一環として10月8日(予定)長野県松本市の民家でプロジェクトが行われます。

よろしくお願いします。

(助手: yasuyo maruyama)

ハイブリッド科目 版画C・D授業成果展示

今年度から新規開講したハイブリッド科目は、デザイン学科と美術学科の全学年に向けて開講されている造形を総合的に学ぶ科目です。絵画専攻では、デッサン、ドローイング、版画が開講されています。9月12日から17日まで、このハイブリッド科目の前期、版画C(木版画)と版画D(シルクスクリーン)の授業成果展示が、大学内ZOKEIギャラリーで行われています。佐竹宏樹先生と藤田道子先生が指導担当する授業履修者から約70名の学生が、授業で制作した作品を展示しました。版画作品ばかりでなくTシャツやバッグなどのアートな日常品もあり、学生が楽しんで制作している様子がうかがえました。会期中にプレゼン形式の講評会もおこなわれました。

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(教員:生嶋 順理)

形象指標3年講評会

震災の影響で年度始めの授業開始が遅れ、今年度は特別な措置として9月第1週まで前期授業となっています。形象3年では夏休みをはさんで、この最後の前期日程9/8.9に前期3回目の課題講評が行われました。夏休み期間中も節電対策で例年よりアトリエを使えず、学生は苦労したようです。CIMG8383CIMG8382

完成度はもう一つだった作品が多かったですが、夏明けの元気な様子がわかって良かったです。

(教員:近藤 昌美)

展覧会のご案内

佐藤美術館にて開催される「第20回奨学生美術展」に岩渕 華林さん(`11修了),招待作家として形象表現研究指標の非常勤講師の薄久保 香先生が参加しています。

「第20回奨学生美術展」

日時:2011年9月28日–11月6日

10:00 – 17:00

会場:佐藤美術館

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また、薄久保先生は2011年9月10–10月29迄ベルリンのギャラリーLOOCKにて個展を開催しております。

Solo Exhibition in Berlin, “crystal moment”
10. September – 29. Oktober 2011LOOCKギャラリー http://loock.info/kuenstler/kaoru-usukubo/crystal-moments.html

どうぞご覧下さい。

(助手: yasuyo maruyama)

門田光雅個展、衣真一郎、西原史尋二人展

卒業生、在学生達が展覧会を開催中ですので行って来ました。

中央区日本橋の SATOSHI KOYAMA GAKKERYで、卒業生の門田光雅さん(2001年学部卒業)が8/27から個展を開催中です。9/24まで。(火〜木、祝休)門田さんは以前助手も務めていただいた卒業生ですが、この数年意欲的に発表を続けています。今年はVOCA展への出展をはじめ、個展、グループ展も複数回を数え旺盛な活動には感心します。

http://tokyo.satoshikoyamagallery.com/

http://www.ki-mon.com/

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上は本人と作品です。会期も長いですのでぜひご覧になってください。

次は、六本木の GALLERY LARA TOKYO で、在学生の衣真一郎・西原史尋君(ともに形象表現指標3年生)の2人展が開かれていますので行って来ました。9/10まで。「マグマ」と題された2人展ですが、自分たちもアーティストとして噴火直前だという気概でしょうか。

http://gallerylara.com/next.html

衣君は先日の「Switchers 3×3」展に引き続いての展覧会です。今回は同級生の西原君との自主企画のようですがギャラリーからの支援を受けているようです。

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衣君の絵画作品です。

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西原君の作品はインスタレーションです。同じ指標の同級生ですが、表現の方向性は随分と違いますので、ミスマッチ感が面白く見えました。

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オープニングパーティーは思ったよりにぎやかでした。

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ギャラリーのオーナーをはさんで左から衣君、西原君です。たくさん制作して、たくさん発表していってもらいたいものです.

今週は、他にも在学生が展覧会を開いていたのですが、時間的に間に合わず見ることが出来ませんでした。DMを貰ってもそのすべてには行けないことが多く、残念ですし申し訳なくもあります。

(教員:近藤 昌美)

鎌倉明弘個展&豊田奈緒、椋本奈津子2人展

豊島区南長崎のターナーギャラリーの二つのスペースで卒業生と在校生がそれぞれ個展と2人展を開催していましたので行って来ました。

1階のスペースでは卒業生の鎌倉明弘さん(04年学部卒業、現在工房助手)が個展を開催しています。9/2まで。「A.D.I.C.T  M.E.L.T  P.L.U.T.O    中毒 溶解 冥王星」と題された個展は下の画像をご覧いただければわかる通り、非常に力のこもった大作でした。鎌倉さんは概念表現の学部時代から一貫して大規模なインスタレーションを中心とした制作を続けていて、力のある作家に成長して来ました。

http://www.turner.co.jp/gallery/event/110820.html

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上の作品はぼやけているように見えますが、数万本の綿棒で構成されています。その巨大な直方体が30分に一度、自動的に回転します。

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回転中は迫力です。

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タイトルにもあるように、今回の個展は先の原発事故を彷彿とさせます。実は鎌倉さんのご実家は福島第一原発から40キロほどの位置にあり、「A.D.I.C.T  M.E.L.T  P.L.U.T.O    中毒 溶解 冥王星」このタイトルどおりメルトダウン、中毒=被曝を連想させ、さらにPluto、つまりギリシャ、ローマ神話での冥界の王であり、転じて太陽系矮惑星冥王星に名付けられ、プルトニウムの語源にもなったその名を題されています。原発事故と本人の故郷に対する思いが、単なる説明や批判ではなく昇華されているように感じました。

3階のスペースでは在校生の豊田奈緒さん(形象表現3年)、椋本奈津子さん(概念表現3年)の2人展が開催されています。9/2まで。

http://www.turner.co.jp/gallery/event/110827.html

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豊田さんの作品です。独特の世界感ですが、近頃クオリティーが向上して来ました。

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椋本さんの作品です。花を連想させますが、オールオーバーな抽象的な画面です。二人の作品の方向性は随分違いますが、今回は自主企画の2人展ですので、逆に面白みも出たと思います。

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鎌倉さんは先週からでしたが、2人展はこの日がオープニングで大盛況でした。中央の二人が左から豊田、椋本さんです。講師の北浦先生(右から2人目)、薄久保先生(右端)も駆けつけ、先日のミズマアクションでの個展が素晴らしかった卒業生の宮崎勇次郎さん(左から2人目)も顔を見せてくれて、和やかで良いパーティーでした。こうした年齢を超えた交流はアーティストにとって大切なことだと思います。

(教員:近藤 昌美)


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