2011年8月26日 カテゴリー:個展・グループ展
神楽坂のアユミギャラリーで形象表現の講師の松本春嵩先生達がグループ展を開催していますので行って来ました。8/31まで。「Unknown」と題された6名のグループ展ですが、松本先生以外にも卒業生の原遊さん(98年学部卒業)も参加しています。
http://www.ayumi-g.com/ex11/1131.html

松本先生の作品の前でご本人と、来場していた卒業生の池田拓馬さん(2006年学部卒業)


原遊さん(98年学部卒業)と作品です。

左は出品作家の白井美穂さん。白井さんはビデオアーティストですが絵画作品も手がけ、非常に幅の広い活躍をしている作家です。現在、女子美大学院の講師も務めています。9/3からギャラリー KANEKO ART TOKYOでの展覧会もあるようです。
http://www11.ocn.ne.jp/~kanekoag/kaneko/2011/110903/shirai_yamaguchi0903.html
このギャラリーは本学絵画専攻のある卒業生のご実家で、古い洋館風の建物は非常に雰囲気も良く、ぜひ一度足をお運び下さい。
(教員:近藤 昌美)
2011年8月21日 カテゴリー:個展・グループ展
卒業生の大槻英世さん(1998年学部卒業)の個展に行って来ました。ギャラリーZENSHIで9/3まで(日、月休廊)。
http://zenshi.com/exhibition/ex/



一番下が大槻さん本人と作品です。一見するとミニマルな平滑な画面ですが、非常に豊かな絵画性が見て取れます。スタイルは学部生の頃からの延長線上にありますが、強度も増し完成度の高い見応えのある展示でした。
今回の個展は”Behind the mask” 〜ゆりあげの女〜と題されていますが、大槻さんは震災時に宮城県のご実家に滞在中で、ゆりあげとは津波の被害がひどかった閖上地区のことだそうです。そうして見てみると画面の青や黒の意味も違って見えて来るようです。
(教員:近藤 昌美)
2011年8月13日 カテゴリー:個展・グループ展
このWebでも告知しました、女子美、ムサ美、造形大の学生交流展 “Switchers 3×3″が、8日から始まり、オープニングパーティーが実に盛大に行われました。各大学の関係者や卒業生、美術館学芸員、評論家や、コレクター諸氏までおおよそ100人以上が来場されました。非常に盛況に始められることが出来、企画者としては一安心でした。


まずは各学生の作品をご紹介します。上は女子美の院2年生清水香帆さんです。抽象絵画とはいえどこか風景のような印象も残し、のびのびとした筆致の魅力的な画面を作っています。


ムサ美の院2年、松尾勘太さんの作品です。彼は100号をもう1点搬入して来ましたが、会場の空間を見て2点の展示としました。非常に個性的な作品で、今後の成長が楽しみです。


本学の学部3年の衣真一郎さんの作品です。他の二人は院2年生なので、勝負にならないかと思ってましたがどうにか頑張ってくれたようです。



冒頭でも書きましたが、オープニングパーティーは大盛況で、会場に入り切れないほどでした。2次会も大盛況で、今回の企画に対して多くのご意見もいただきました。まだ、今後のことはまったくの未定ですが、またいろいろ考えて行ければと思います。
今展は20日18時まで開催中(日曜休廊)ですので、まだご覧になられていない方はぜひお越し下さい。
藍画廊のホームページに展覧会解説が載っていますので、ご参考までに。
http://homepage.mac.com/mfukuda2/aiga442/aiga442.html
(教員:近藤 昌美)
2011年8月6日 カテゴリー:お知らせ, 個展・グループ展
うっかり、アップし忘れていましたが私、近藤がプロデュースした学生交流展が8月8日から20日まで銀座1丁目の藍画廊において開催されます。http://homepage.mac.com/mfukuda2/index.html


会場である藍画廊さんのご理解の上、女子美の中村一美先生、ムサ美の袴田京太郎先生との共催という形でそれぞれ自校から1名の学生を推薦し、教員も小品ですが展示するということで3×3という副題しました。「Switchers」とは、スイッチを切り替える者という意味を持たせた造語です。今年の大惨事を受けて、今のパラダイムがどう変化するのか、そのスイッチを替えようというやや大げさなタイトルですが、学生ははたしてどんな作品を出して来てくれるでしょうか?
女子美の学生もムサ美の学生も、事前に会って作品ファイルを見た印象は非常にレベルも高く、それぞれの教員が推薦して来た理由がわかりました。女子美、ムサ美ともに院2の学生に対して、うちは学部の3年生を推薦したのでハンデはあるでしょうが、どこまで頑張ってくれるか楽しみではあります。準備段階では学生同士に任せてある面もあり、その交流も本展の目的のひとつです。
初日8日の5時からオープニングパーティーもありますので、ぜひおいでください。
こうした、展覧会を教員が企画するのは学生の自主性を損なうとの批判もあるかも知れませんが、現在ではショーケース的な場の提供も重要なことだと思っています。
(教員:近藤 昌美)
カテゴリー:その他
近頃、コマーシャルやドラマの撮影に本学かキャンパスをロケ地に使うことが多く、現在も毎週放映している某ドラマの撮影が行われていますが、今回は10月の改編期の2時間ドラマの撮影が絵画アトリエを中心に行われました。もちろん、主人公が通う美大という設定で1、2シーンの撮影で、全編のうちのほんの短いシーンでしょう。夏休みに入ったばかりのアトリエなどを使い、主人公が同級生と絵を描いているシーンには学生や助手が同級生役のエキストラで参加しました。

最初は私、近藤の研究室を使って教員と主人公が話しているところを撮影したらしいのですが、準備段階で現場を離れてしまい、見られませんでした。上はスタッフの下見風景です。奥に立てかけてあるのは、主人公が描いた設定の抽象画です。


準備風景です。座っているのは、エキストラの学生とスタッフです。


上は、監督と演技について話している主人公役の俳優さんの後ろ姿です。Oさんというらしいですが、私は不勉強で知り得ておりませんでした。このドラマも放映時には見てみたいと思います。こうした、テレビ関係の撮影が何回も入るのも新棟のお陰でしょうか?!
(教員:近藤 昌美)
2011年7月29日 カテゴリー:個展・グループ展
形象系4年生の岩本亜紀さん(担当教員:中村宏客員教授)が江東区のSAKURA GALLERYで3人展を開催してましたので行って来ました。他の美大の在学生、卒業生との展示でしたが、ギャラリーの人選による展覧会のようです。
http://kiyosumi-gallery.sakura.ne.jp/html/2011eda.html


3人展のタイトルは「枝」と題されてましたが、その通りの植物をモチーフにした3作家の展示でした。
(教員:近藤 昌美)
2011年7月28日 カテゴリー:オープンキャンパス
オープンキャンパスご報告
先に行われましたオープンキャンパスで、前沢ワークショップ「体で描こう!美大生と描こう!〜お絵かき革命 描いて、積んで」が行われました。造形大の憩いの場でもあるラウンジを会場に開催されました。

ワークショップでは、幼児〜小学生の親子ご兄弟、27組のご参加を頂きました。毎年ご参加を楽しみにしてくださるリピーターの方もいらっしゃるなど、ワークショップも充実してまいりました。



ワークショップのテーマは、「描画行為の本質」の体験です。「人間の描画行為」は、手の動きという身体の発達から始まります。子どもの身体の動き、それはまさに表現活動の始まりです。ワークショップではその「描画行為の本質」を、東京造形大学という美術大学で、美大生と共に体験しました。ワークショップの内容は「空間体感表現とスキンストレッチ」というお絵かき準備運動をした後、ドロッピングなどの絵画技法を、自由に動き回りながら全身で行います。子どもの動き回る痕跡が美しい色彩となり、鮮やかな絵画となって現れました。さらに床に敷き詰められた紙は、立方体に組み立てられて、積み上げるなどされ空間に設置されます。それにより、2次元(平面)に3次元(立体)の要素が加わり、絵画の立体が現れました。
また、タイトルにあるように「美大生と描こう!」も今回の重要なテーマです。アシスタントをして頂いた造形大の学生のみなさん、絵具の扱いは手慣れたもので、とてもいい表情をされていました。




参加者の保護者の方々からは、ワークショップでの学生の皆さんの生き生きとした表情や没頭して絵具を扱う様子を拝見され、好意的な言葉を多く頂き、美術や造形大生への好印象を残して頂けたようでした。
アシスタントとして、参加してくださった学生のみなさん、どうもありがとうございました。

写真撮影:藤原佳恵さん、田中良典さん
使用絵の具:ターナーイベントカラー
(助手:青木)
2011年7月27日 カテゴリー:大学説明会
長野県長野市に進学説明会に行って来ました。我々教員は手分けして全国の進学説明会に足を運んでいます。長野駅前のホテルの大きな部屋が会場になっており、30校以上の大学、専門学校がブースをしつらえていました。長野は地理的にも中京地区、関西地区にも近いせいか名古屋、京都、大阪のほとんどの美大が来ていました。


画像からは来場者が少ない印象ですが、そういう忙中閑な時にしか撮影出来ないという事情です。全体では200名弱程度の来場者だったらしいです。今回は、このブログでお知らせしましたが当地在住で現在ニューヨークで展示中の卒業生の越ちひろさんがかつて学び、また教えてもいた市内の予備校の代表の先生とも交流を持つことが出来、なかなか充実していました。また、先日のオープンキャンパスに来られなかったからと、都内在住で都内の高校に通っている本学への受験希望の高校生がわざわざ長野まで来てくれたことには驚いたと同時に嬉しくもありました。
(教員:近藤 昌美)
カテゴリー:個展・グループ展
近年、この時期に大手町の新丸ビル地下の行幸地下ギャラリーにおいて、全国の美大の卒制、修了制作から選ばれたアートアワードトーキョー展が開催されていますので見て来ました。7/31まで。この展覧会はギャラリストが学生作品を選び、賞を与えるといういわゆるショーケース展ですが、その是非はさておき学生にとっては刺激になることでしょう。今年は本学からは1名の参加とやや寂しいものでしたが、他学の元気の良い学生作品を見ることは教員としては刺激にもなりますし勉強になります。http://www.artawardtokyo.jp/2011/ja/


現在院1年の清原亮君(主査教員:母袋)の作品です。


上の作品は2008年本学学部卒業後、京都市立芸大に進学した桐月沙樹さんです。京芸の修了作品で選ばれていたわけですが、どこにいても元気に制作してくれているのは嬉しいものです。彼女は現在京芸の助手として頑張っているとDMと一緒に報告がありました。
(教員:近藤 昌美)
2011年7月22日 カテゴリー:五美大展, 個展・グループ展
『M-ポリフォニー2011 –まるさんかくしかく-』展 レポート 1
『M-ポリフォニー2011 –まるさんかくしかく-』展が東京造形大学 ZOKEIギャラリーにて2011年7月4日~13日まで開催されました。
出品者:院2、大城 夏希、佐藤 賢、滝川 おりえ、藤原 佳恵
院1、岩井 晃彦、清原 亮、清水 信幸、立川 美圭、生井 沙織
母袋俊也教授の主査副査の大学院生による「M-ポリフォニー展」も今年で三回目になります。Mはドイツ語の絵画=Malereiであり、ポリフォニーとは多声部の協和による音楽の意味である。単独の声部によって成立するモノフォニーや、声だけではなく多種の楽器によって統合に導き交響へと向かうシンフォニーとも異なり、それぞれが声部・作品を一つのテーマ・展覧会にむけて結集するのではなく、主旋律でも伴奏でもなく、それぞれの声部が同等に協和しあい全体を形成していくことを目指すということから命名したM-ポリフォニーであったが、それに加えて今年は信州大学人文学部芸術コミュニケーション分野との連携で展覧会が展開することとなった。


◆スケジュール
・6月27日(月) 信州大学に東京造形大学の学生の作品をまとめたデータと ファイルを送付
・6月27日~ 信州大学と意見交換
・7月4日(月) 展示開始
Skypeによる信州大学の学生、金井直准教授と顔合わせ
・7月5日(火) レセプション
・7月8日(金) Skypeによるプレ・ディスカッション
・7月10日(日) ディスカッション
・7月13日(水) 展示終了
◆7月8日 Skypeによるプレ・ディスカッション


◆7月10日 ディスカッション
信州大学:金井直准教授、学部学生8名
東京造形大学:母袋俊也教授、前沢知子講師、大学院学生9名


ディスカッションは個人個人の作品に対する質問から始まり、作品のキャプションや解説について、日本の伝統や日本人としての作品という意識についてなどの議題が上がり、とても有意義な内容でした。
信州大学の芸術コミュニケーション分野のゼミの学生は、英語学をはじめとして他分野の学生も多く、分野の違う人どうしが専門分野を横断し、大学という場で美術に対してディスカッションをすることが緩やかにシフトしていく美術の価値観を表しているようにも感じました。
本プログラムは記録集作成など後期に向けて継続展開されていきます。その具体的方向性は現在検討されているところです。
(撮影:院2 滝川おりえ 記述:院1 清原亮 文責:母袋俊也)
(助手:青木)
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