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授業の様子の記事一覧

版表現ゲスト講師 板津 悟 氏 石版リトグラフ「石ガール」プロジェクト

版表現では、6月から3回にわたり、板津 悟 氏をゲスト講師にお迎えして、リトグラフについての作品講義、技法の実演演習を行ないました。板津さんは、調布にある版画工房イタヅ・リトグラフィックをプリンターとして主宰し、現代作家の良質なオリジナル版画作品を企画制作されています。今回の講義では、使用前にアルミ版をミョウバンで良く洗うことや、描画材である解墨のことや整版で使う材料や使い方等、基本的なことをしっかりやっていくことが、表現技術でも大切なことだと感じました。そして中心として行なわれた石版石によるリトグラフでは、石版磨きから描画、整版、刷りまでを行なった5人を「石ガールズ」プロジェクトとして立ち上げ、作品を版画集としてまとめました。

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上の写真、右側が板津悟さんです。「石ガールズ」メンバー:松本三和(非常勤講師)、市野 悠、田中 茜、千葉敏子、村田朋子(学部3年)

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(教員:生嶋 順理)

版表現 小川町手漉き和紙体験と授業制作風景

今年度も版表現新2年生恒例の、手漉き和紙体験に行ってきました。埼玉県小川町にある和紙体験学習センターでの1日研修です。同行して頂いた木村繁之先生に手漉き和紙についての講義を受け、センターの講師の方々のご指導で、流し漉きでの二三判(60×90cm)の大きな和紙と、溜め漉きによる創作和紙作品の制作をしました。あいにくの雨模様でしたが、みんな意欲的に難しい職人技に挑戦していました。楽しそうですね。これから版表現での制作をしていく上で、紙の素材をよく知ることはとても大事な経験です。
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さて大学に帰ると、2年生は木版画の制作を行っています。和紙漉きを体験したことで、木版の表現にも効果があると思います。2年生のこの期間は、10日程で4つの版種をこなしていく最もハードな課題期間です。基本的な版の技法を学びながら、自分と版表現との相性を探る大事な期間でもあります。みんな頑張れ!
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3年生も今週末の講評会に向けて各自の制作に力が入っています。そろそろ自分の表現を掴みかけています。真剣です。銅版画製作中(上)。リトグラフ制作中(下)。
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(上)シルクスクリーン作品制作中。(下)マンガ熟読中、休憩も大事です。期待してるぞ!
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(教員:生嶋 順理)

講評、講評、講評!!!

新年が明けて授業が始まると学部1年から院1までの講評が各指標連続して開かれます。我々専任教員にとってはそのすべてに参加するので体力勝負な一面もありますが、1年間の教育の成果を観測出来る機会でもあります。

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形象3年の講評風景です。130号程度+派生小作品という課題でしたがそれを上回る制作量の学生が多く、充実してました。

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これらは形象2年です。2年生は制作に欲が出て来た者とまだそれほどではない者の差が少し出来てましたが、3年になるとそれも少なくなって行くと思います。

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上は院1年の中間発表ですが、主査、副査教員からそれぞれ講評を受けます。院は美術館やギャラリーに展示ですので、プレゼンテーションの力も問われます。

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これらは学部1年の最終課題の講評です。2年からは4指標に分かれますので全体での講評はしばらく無くなるわけですね。1年生は全体を3つのグループに分け、この初日は28名の作品を3名の教員が3時間かけて講評しましたが、それでも上の学年の指標での講評に比べ一人当たりの時間が短く今後も工夫して行かなくてはと考えています。

(教員:近藤 昌美)

版表現校外授業 材料店見学 

版表現の2年生では、毎年、刷毛と彫刻刀と和紙店を見学し、葛飾北斎の墓参りをする校外授業を行います。日頃の作品制作で使う道具や材料を作る職人さんの店は、台東区から日本橋界隈に点在しています。11月2日、晴天の絶好のお散歩日和にも恵まれ、稲荷町駅から日本橋までを歩き、木村繁之先生にも同行して頂きました。

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まずは銀座線稲荷町駅近くの「宮川刷毛ブラシ製作所」です。馬の尻尾の若毛を手で植えて作る木版画の刷毛の説明を聞き、学生にも実際の道具で体験させてもらいました。もちろん全く手元がおぼつかなく、「大事に使って下さいね。」の言葉が身にしみ、道具の大切さを実感します。様々な種類の刷毛やブラシを作られていて、実際、宮川さんの刷毛は一度使うとその良さがわかる一品なのです。

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宮川彰男さんは、現代の名工に賞された賞された方です。

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さて、この近くの誓教寺には、葛飾北斎の墓があります。墓石には「画狂老人卍墓」、右側には辞世の句「ひと魂でゆく気散じゃ夏の原」が刻まれています。以外と質素ながら古さを感じさせる墓石です。良い作品が作れるようにお参りしました。南無〜。

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道中、「萩原市蔵商店」に寄りました。印刷関係の版画材料を版種に限らず取り扱ってくれます。近年様々な材料が製造中止になる中、手を尽くしてそろえて頂いています。何でも相談出来るありがたいお店です。深謝。

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彫刻刀のことなら「清水刃物店」です。秋葉原駅の近く昭和通り沿いにあります。ここでは2階の仕事部屋に上がらせて頂き、刃物の話を聞き、彫刻刀の研ぎを見せてもらいました。日本の刃物の質は世界的に特別で、そのおかげで色々な彫りの技術が可能になっています。版画の世界では表現と道具が密接です。

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職人さんが研いだ刃先には緊張感があります。皆も熱心に聞き、見入っていました。自分でもやってみよう。

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最後は日本橋の「小津和紙舖」です。全国のそして様々な用途の和紙を取り揃えています。和紙を使いたいけど迷ったら、ここで探すと良いでしょう。学割あり。

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この材料店見学は長年続く恒例行事で、造形大の版の学生は一度は行きます。お店の方々にはお仕事の邪魔なのですが、どこもいつも良くして頂き本当に有り難うございました。学生の皆さん、良い作品を作って、制作を支えて頂いている方々に応えましょう!

(教員:生嶋 順理)

絵画2年生集中授業 立体表現

9/12〜本学では後期授業が始まっています。絵画1年生同様、2年生も5週間集中授業から行われます。2年生は「立体表現」でスタート中です。この授業では、感性・表現性の拡張を目的としており、「細密」、「諸材」、「木」の3つの中から1つのクラスを選択し、作品制作を通して学びます。この3つのクラスを母袋 俊也・上根 拓馬・竹田 康宏・藤井 浩一朗の4名の先生方が担当し、2名のティーチングアシスタント(T.A)が補佐します。

木・金属を扱う技術の体験により、絵画(平面)的表現における制作能力の向上(支持体など)や自在性を引き出すことを目指しています。また。手のわざ・手触りの蓄積によって深まる表現の充実を追及する。そのことが絵画制作の、多彩な自己表現の確立や深みへと関連していく。そして、三次元空間を表現として捉え直すことは、絵画空間の展開にとって必要なものです。

2階にある2年生形象・概念・広域のアトリエで、3クラスそれぞれに分かれて行われます。

短期間でそれぞれが選んだクラスの立体表現を体験しながら平面とは違った作品制作を行う授業を、みんな頑張っています。

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みなさん怪我のないよう制作頑張っ下さい。

出来上がりが楽しみですね。

(助手: yasuyo maruyama)

絵画1年生集中授業 版技法

夏休みが終わり、今週から本学では後期授業がはじまりました。絵画1年生は5週間集中授業の「版技法」でスタートです。この授業では、版画の基本的な版種である銅版画、木版画、リトグラフの中から2つの技法を選択し、作品制作を通して学びます。この3つの版種を、木下 恵介・今井 庸介・木村 繁之・常田 泰由・元田 久治・山口 真祐・和田ときわ、の7名の先生方が担当し、数名のティーチングアシスタントが補佐します。絵画棟地下にある版アトリエにて銅版画制作とリトグラフのプレスワークを行い、2階にある1年生アトリエで、木版画とその他の描画制作等行います。短期間で版の技法をマスターしながら作品制作を行う内容濃い授業を、みんな頑張っています。

下は木版画授業風景。プレス機も使い、油性と水性の両方を学びます。

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地下の版アトリエでは、銅版画とリトグラフのプレスワークを行っています。銅版画の説明と版への描画の様子です。

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腐蝕で版が出来たら、インクを詰めてプレス機で刷ります。刷り上がりの瞬間が嬉しいのです。

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リトグラフの制作作業風景です。初めての慣れない機材に戸惑いながら、少しずつイメージを紙に刷りとっていきます。

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1年生でもこんな大きなプレス機も使います。

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皆さん怪我の無いように気を付けて、制作頑張ってください。

(教員:生嶋 順理)

ハイブリッド科目 版画C・D授業成果展示

今年度から新規開講したハイブリッド科目は、デザイン学科と美術学科の全学年に向けて開講されている造形を総合的に学ぶ科目です。絵画専攻では、デッサン、ドローイング、版画が開講されています。9月12日から17日まで、このハイブリッド科目の前期、版画C(木版画)と版画D(シルクスクリーン)の授業成果展示が、大学内ZOKEIギャラリーで行われています。佐竹宏樹先生と藤田道子先生が指導担当する授業履修者から約70名の学生が、授業で制作した作品を展示しました。版画作品ばかりでなくTシャツやバッグなどのアートな日常品もあり、学生が楽しんで制作している様子がうかがえました。会期中にプレゼン形式の講評会もおこなわれました。

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(教員:生嶋 順理)

4年生合同講評会7/11,2011

4年生の卒制に向けての、中間合同講評会がありました。4年生の多くは教職の教育実習から戻ったばかりで、まだ卒業制作の準備段階ですが、この時期に前期の講評をすることは意義があります。学生、教員ともに二つのグループに分け、担当学生以外の学生を講評します。学生にとっても日頃指導を受けている卒制担当教員以外の意見を聞ける機会です。

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それぞれの学生は緊張しながらも卒業に向けての制作に対する現状の考えをプレゼンし、教員とやりとりしました。今週末にはオープンキャンパスがあり4年生も作品展示をしますので、ぜひ見に来てください。

この授業はFD(ファカルティーデベロップメント=授業改革)の一環として、他専攻の教員や職員からの参観対象となっており、またビデオ撮影され後日、本学ホームページ上などで公開されます。

(教員:近藤 昌美)

日本画・テンペラ

1年生では6/6〜「工芸理論A」と「日本画・テンペラ」の集中授業を行って
おります。

「工芸理論A」では絵画技法の歴史や、物質としての絵画構造について理解を深め、表現素材や道具について基本的な約束事と実践的なノウハウを身につけることを通し、表現素材に対する感性と応用力を高めるきっかけを作るために「白亜地パネル作成」「手作りキャンバス作成」「手漉き和紙作成」をしました。
6/27〜は「日本画」、「テンペラ」の授業を行ってます。
日本画とテンペラそれぞれの画法に沿った制作を通して、支持体・地塗り・絵具などの表現素材の重なりによって生まれる効果(=マチエール)についての感性と応用力を高める内容となっております。

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説明を聞いてます。

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日本画

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銀箔でしょうか

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楽しそうですね。

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テンペラの長谷川先生です。

転写した下絵の補整中

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うす白がけ中

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テンペラメデューム作成中

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仕上がりが楽しみですね。

(助手: yasuyo maruyama)

形象表現研究指標2年生講評風景5/26、27 2011

5/26、27に行われた形象表現研究指標2年生の講評会風景をご紹介します。絵画専攻では2年次に全員が4つの研究指標に別れます。私が担当する形象表現研究指標はペインティングのための指標なのですが、2年生最初の課題は次の大作につながるドローイングです。自分は一体何をするために美大に進学して来たのかを丹念に考えて形にしてみようという内容ですが、それぞれなかなか面白い作品が出て来ました。

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講評は2日に分けて行われますので、一人当たり20分ほどの時間を掛けて制作の意図や今後の展開などをやりとりします。指導は否定的な言葉は無く、こうしたらもっと良くなるというアドバイスや、作品を支える美術史等の基礎的教養が中心になります。

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講評会後には形象3年主催の2年生に向けた新歓コンパが開催されました。これは新任の薄久保先生の歓迎会も兼ねています。4年生や院生も顔を出してくれました。絵画作家は個人主義になりがちですが、同世代同士影響し合って成長して行ってもらいたいという意味もあり、こうした懇親会も大切にしています。

(教員:近藤 昌美)


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