2011年6月7日 カテゴリー:個展・グループ展
6/7〜19まで、渋谷区のNHKふれあいギャラリーで開催される大学院美術研究領域(絵画、彫刻)1、2年有志17人による「Art Polygon」展の搬入、展示に行って来ました。この展覧会は毎年各美大にNHKから展示企画が打診される、「エコール・ド・渋谷 」というNHKアートギャラリーを利用した展覧会です。今年度の本学の展示は学生の自主企画運営として、絵画、彫刻の院1、2年の参加希望者有志が集まって、展覧会タイトル、案内状、ポスターのデザインから実際の運営まで学生達だけで準備して来ました。タイトルの「Art Polygon」の”Polygon”とは多角形という意味らしく、集まった自分たちを指しているようです。ぜひ、皆さんも足を運んで下さい。
http://www.zokei.ac.jp/works/2011/034.html http://www.nhk.or.jp/event/fureaihall/gallery/index.html
会期が始まったら会場風景もアップしたいと思います。
(教員:近藤 昌美)
2011年6月5日 カテゴリー:個展・グループ展
中央区京橋のINAXギャラリーで開催されている卒業生の三井美幸さん(09年院修了、主査教員:近藤)の個展に行って来ました。(6/1〜6/25)
http://inax.lixil.co.jp/gallery/contemporary/detail/d_001875.html
「Black Party」と題されたインスタレーション作品は写真や鹿の角、ガラスなど多くの素材で構成され、そのタイトルの通り一種異様な雰囲気です。彼女は2年次に形象表現に進級して来た時から一部の例外を除き、学部大学院を通して一貫してインスタレーション作品を制作して来ましたが、その作品概念は現在のスタイルに繋がるものが当時から現れていたことが思い出されます。
(教員:近藤 昌美)
2011年6月4日 カテゴリー:合評会
1年生の初めての合評会が3日間を掛けて行われました。1年生の84人を3つのグループに分けて、それぞれ3人の教員が講評して行きます。学生はその3日間すべてに出席します。2年以降の講評に比較すれば短いのですが、それでも一人5分以上の時間を掛けて本人の制作意図を聞き、教員からのアドバイスを伝えます。学生達も受験までのキャリアの違いもあり、また制作の方向性もそれぞれなので新鮮な印象だったのではないでしょうか。課題は着衣人物のダブルポーズをドローイングとペインティングで表現するというものでした。両方の提出が求められます。
(教員:近藤 昌美)
カテゴリー:個展・グループ展
今年大学院を修了した渋谷ゆかりさん、学部4年在学の八木梓さんがそれぞれ個展を開催中ですので行って来ました。
まずは渋谷のギャラリーLE DECOで開催されている渋谷ゆかりさんの個展です。6/5まで。
http://home.att.ne.jp/gamma/ledeco/g1.html
渋谷さん(主査教員:有吉)は広域表現研究指標から大学院に進学して来て以来一貫してインスタレーションを中心とした作品を制作して来ました。今回の個展では「糸引き」と題された人と人とのコミュニケーションをテーマとしたビデオインスタレーションですが、来場者と作者である渋谷さんとの実際の「糸を引く」パフォーマンスもあり新鮮な体験でした。
丁寧に包まれた金糸を取り出して、その端と端を来場者の小指と作者の渋谷さんの小指につなぎます。ギャラリーの中で数メートル離れて座り、糸が引かれる密やかな感触を感じることで人との繋がりを実感するという体感型の作品は、非常に不思議な感覚を残してくれました。その感覚こそが渋谷さんの作品なのでしょう。
次は両国のギャラリーART TRACE で開かれている八木梓さんの個展です。6/22まで。八木さんは形象表現研究指標出身の4年生ですが、これが初個展です。「Gurory」と題された展覧会ですが、これはグロテスクとガーリーを組み合わせた彼女の造語らしいのですが、Grotesque +girl であればスペルがやや違うような気がしますが、要は女性的でありかつグロテスクな要素を持つ絵画ということなのでしょう。http://www.gallery.arttrace.org/current/current.htm
まだまだ完成度が足りませんが、自分の絵画スタイルをどうにか手に入れようと模索、努力していることが良くわかる展示でした。これからも制作量を上げて一層の作品的な充実を望みます。
(教員:近藤 昌美)
2011年6月3日 カテゴリー:お知らせ
展覧会のお知らせと掲載記事のご報告です。
飯田市美術博物館にて、前沢知子(概念非常勤)の展覧会が開催されています。
『組替え絵画/私たちの作品を見てください― 66/150 飯田市美術博物館にて2011 』
会期:2011年5月3日(火)− 6月5日(日)
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日
主催 飯田市美術博物館
会場:飯田市美術博物館
〒395ー0034長野県飯田市追手町2丁目655ー7
TEL:0265-22-8118 FAX:0265-22-5252 http://www.iida-museum.org/
前沢知子は、1972年に長野県に生まれ、東京造形大学を卒業後、国内外の画廊や美術館での数々の展覧会において、人々が普段「気付かないこと」あるいは「認識とは何か」を作品制作を通して問うてきました。近年ではその対象を自身の体験をもとに教育や育児の領域にも広げ、ワークショップにおいても子供たちが手足全身を使って思いっきり生き生きと制約なく描くことができる広々とした場を設定し、「人はなぜ描くのか?」を実践しています。
21世紀をむかえて以来、様々なパラダイムチェンジが起こっている近年の社会環境の真っただ中において、今回の飯田市美術博物館における展覧会は、美術館の既存の建築的構造物、丸や四角の柱、はたまたガラス越しに見える桜の木の移り変わりといったこれらの「要素」と「絵画」を関係ととらえ、鑑賞者その人なりの「絵画の借景」を眺めることができるでしょう。
<作家コメント>
「絵画の借景」
私の生家は天竜川の渓谷にあり、窓から眺める風景は、川からの霧で木々が見え隠れし刻一刻と変化していました。それは眺めること(媒体/関わり)により、自然/空間に霧と木々とで現れる「関係性の空間絵画」でした。
ワークショップ『からだをいっぱい使っておえかきしよう!』で出来た素材を、作家の最低限の制作行為(トリミング)により平面150枚にして、うち66枚を構成し、自由に組替え可能な『組替え絵画』作品として展示しています。
ワークショップでは床一面の巨大な紙の上で親子が全身でお絵かきすることで、描画行為の本質(原初的欲求/身体性)を体験しました。「発達と認知」「現象と場」「行為と環境/状況/コミュニケーション」など社会の「あらゆる関係性」が、媒体を通して空間要素と関わり、関係性の絵画空間「絵画の借景」が現れます。
また、展覧会の様子が信濃毎日新聞、南信州新聞(『続アートから広がる可能性』連続コラム1〜5)などで紹介されています。『世田谷ライフNo37』(枻出版社)では「EDGE of FACE」(企画協力:勅使河原純/美術評論家・元世田谷美術館副館長)では、世田谷美術館でのワークショップとともに作家紹介として掲載されています。
『世田谷ライフNo37』(枻出版社)「EDGE of FACE」
(助手:真之介)
2011年5月30日 カテゴリー:個展・グループ展, 版表現
今日から大学構内の ZOKEIギャラリー では、『iiiiiiii』 東京造形大学 美術表現領域版表現 大学院1・2年合同展が始まりました。大学院で版表現の制作に関わる8名の院生による作品展です。様々な版種や技法と、個々の独特な表現を見ることが出来ます。学外の方も、皆さん是非ご高覧下さい。クロージングパーティーは3日(金)16:00〜です。
出品者:入野陽子、西平幸太、藤木佑理恵、水本伸樹 (大学院2年)大平 歩 、神山亜希子、原 龍二、森 天飛 (大学院1年)
会期:5月30日(月)〜6月3日(金) 10:00~17:00 会場:東京造形大学ZOKEIギャラリー 東京都八王子市宇津貫町1556 JR横浜線「相原駅」からスクールバス5分
『 i i i i i i i i 』展示会場 : ZOKEIギャラリー
神山亜希子 銅版にニードルで直接描いていくドライポイントで描いた人物像。
森 天飛 人物心象画を丁寧なデッサンで描いたリトグラフの作品です。
大平 歩 茫漠とした風景を思わせる木版画の大作です。
原 龍二 油性木版を使ったユーモアとパロディーを主題としています。
藤木佑理恵 神秘的な寓話の世界を緻密な具象表現で描いています。
西平幸太 スクリーンプリントを使って、形態の記号的な意味を、「かわいい」作品に仕立てています。
入野陽子 沢山並んだアクリルの箱には、よく見ると蟻が刷り込まれています。
水本伸樹 伝統的な木版画の技法を使いながら、今日的な感覚を軽快に描く作品です。
(教員:生嶋 順理)
カテゴリー:合評会, 形象表現, 授業の様子
5/26、27に行われた形象表現研究指標2年生の講評会風景をご紹介します。絵画専攻では2年次に全員が4つの研究指標に別れます。私が担当する形象表現研究指標はペインティングのための指標なのですが、2年生最初の課題は次の大作につながるドローイングです。自分は一体何をするために美大に進学して来たのかを丹念に考えて形にしてみようという内容ですが、それぞれなかなか面白い作品が出て来ました。
講評は2日に分けて行われますので、一人当たり20分ほどの時間を掛けて制作の意図や今後の展開などをやりとりします。指導は否定的な言葉は無く、こうしたらもっと良くなるというアドバイスや、作品を支える美術史等の基礎的教養が中心になります。
講評会後には形象3年主催の2年生に向けた新歓コンパが開催されました。これは新任の薄久保先生の歓迎会も兼ねています。4年生や院生も顔を出してくれました。絵画作家は個人主義になりがちですが、同世代同士影響し合って成長して行ってもらいたいという意味もあり、こうした懇親会も大切にしています。
(教員:近藤 昌美)
2011年5月25日 カテゴリー:お知らせ
今回は東京造形大学在学中の学生19人と卒業生3人と教員2人の学外で行われる展覧会情報のご案内をします。
会期中のものもあればこれから開催されるものもあるのでくれぐれも日時にご注意ください。
お近くにお越しの際は、是非お立ち寄り下さい。
学生有志による自主企画展“Art Polygon”がNHKふれあいホールギャラリー(東京都渋谷区 NHK放送センター内)にて開催されます。
エコール・ド・渋谷 NHKアートギャラリー2011
“Art Polygon”
東京造形大学大学院生作品展
日時: 2011年6月7日(火)〜6月19日(日)
開館時間 10:00〜18:00(最終日は16:30まで)
最終入場は閉館30分前まで
会場: NHKふれあいホールギャラリー(東京都渋谷区 NHK放送センター内)
主催: NHK・東京造形大学
■“It is light”
銀座にあるGallery156にて学部4年生の深谷 昂弘さんの個展が開催されています。
“It is light” 深谷 昂弘
日時: 2011年5月22日(日)〜5月29日(日)
11:00〜19:00 会期中無休
最終日17:00まで
会場: 木之庄企畫+Gallery156
中央区銀座1-5-6 福神ビル B1F
■「アウトレンジ 2011」
本学で非常勤講師を務める末永史尚先生、西島直紀先生、卒業生の八重樫ゆいさん(2010年大学院修了)、学部4年の深谷昂弘さんが参加しています。
「アウトレンジ 2011」
日時: 2011年6月8日(水)〜6月21日(火)
10:00〜18:30(会期中無休)
*オープニングパーティー6月8日(水)17:00〜19:00まで
会場: 文房堂ギャラリー
千代田区神田神保町1-21-1文房堂ビル4F
■“Parallel”
杉並区にあるyoukobo ART SPACEにて門田光雅さん(2002年学部卒業)の個展が開催されます。
“Parallel” 門田 光雅
日時: 2011年5月25日(水)〜6月12日(日)
12:00〜19:00(最終日17:00まで)
会場: youkobo ART SPACE
東京都杉並区善福寺3-2-10
■「長山 千春 展 −それでも想ったのはあの場所だった−」
世田谷にあるCHARTREUSE cafeにて学部3年生の長山千春さんの個展が開催されます。
「長山 千春 展 −それでも想ったのはあの場所だった−」
日時: 2011年6月5日(日)〜6月25日(土)
11:00〜21:00 定休日: 水曜日
会場: CHARTREUSE cafe
東京都世田谷区8-3-12
■「山のまひまひ展」
横浜市青葉区にあるアートフォーラム あざみ野にて近藤 薫さん(2007年度学部卒業)の個展が開催されます。
「山のまひまひ展」 近藤 薫
日時: 2011年7月4日(月)〜7月10日(日)
10:00〜20:00(初日11:00〜最終日18:00まで)
会場: アートフォーラム あざみ野
横浜市青葉区あざみ野南1-17-3
アートフォーラムあざみ野 展示室1階
(助手: yasuyo maruyama)
2011年5月24日 カテゴリー:授業の様子, 版表現
版表現の新学期は、震災の影響もあって5月からのスタートになりました。今年の2年生は、埼玉県小川町での校外授業手漉き和紙研修からスタートです。ここでは大判の和紙漉きも体験出来ます。なかなか上手くは漉けませんが、版表現に良く使用する和紙を作る工程を良く理解出来ます。また小さな漉き枠に紙の材料と布や色糸等を流し込み、簡単な紙造形も試みました。
楮の皮むき作業です。慣れてくると結構楽しい。
伝統的な流し漉き。上手く道具と水を操れません。要修行。
乾燥させます。刷毛さばきが大事です。
簡単な紙造形遊び。こちらは修行要らず。自由にやってます。
小川町在住で卒業生の阿藤久枝(旧姓)さんも、ゲンペイくんと来てくれました。
さて、大学での授業も始まりました。木村繁之先生の木版の授業です。素敵な参考作品を見ながら楽しそうです。木版での水性と油性の表現の違いを学びながら制作していきます。
今年から銅版を教えて頂く、今井庸介先生の授業風景です。高度な表現技法をお持ちです。学生の皆はよく見て学んで下さい。 宜しくお願いします。
また、今年度からは学部共通科目の版画関連の授業も新たになりました。ハイブリッド科目という科目の中に、4つの版種を学ぶ授業が出来ました。専攻も学年も共通、半期科目で版技法の基礎的内容を学びます。下の写真は、松本三和先生の版画A-リトグラフの授業風景。
(教員:生嶋 順理)
2011年5月23日 カテゴリー:お知らせ
母袋ゼミでは拡張プログラムとして作家、キュレーター等へのインタビューをシリーズとして年に2回程度開催することとなりました。
それらは動画として本、絵画ブログ、youtubeなどの動画サイトに掲載、アップロードしていくことになります。
初回としては昨年まで助手として絵画専攻をサポートしてくれた作家、原田郁さんとなります。
インタビューは昨年11月19日にされたものです。
今後随時、アップロードしていく予定です。絵画ブログ右側の「母袋ゼミ拡大プログラムインタビューシリーズ」のバナーから動画のページに行くことができます。
↓原田郁インタビュー動画(youtube)
なお「BT(美術手帖)2011年6月号」P165~
ターレンス 若手アーティストの制作現場 vol,1に原田さんのインタビュー記事が掲載されていますのであわせてご覧ください。
(助手:真之介)
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